先月の中旬に28年間住んだ家から、新しい家に引っ越しをしました。ものごごろが付いてからの引っ越しは、(同じ場所での建て替えを除くと)今回が三度目になります。引っ越しで一番手を焼いたのは書物です。かなりの本を処分しましたが、それでもダンボール40箱ほどの書籍を運びました。新居の2階に“仕事部屋”と称する一室があり、そこに「文芸・生活・仕事・趣味」に分けて本箱を置きました。一番古い本箱は“文芸”用で40年以上前に初めて俸給を頂戴した時に丸井の月賦で買った品物です。そして一番新しい本箱は引っ越しに併せてニトリで買った“趣味”用です。百科辞典と美術全集を入れるのが名目上の購入目的ですが、空いた箇所はM書で埋めました。「奇術研究-全冊」 「不思議-全冊」 「パス-大方」 「ターベルコース-全冊」 「グレーターマジック-3冊」その他単行本や洋書等もろもろ・・・。自分で苦労して手に入れた書も勿論ありますが、友人や知人のご好意で拙宅に鎮座している書も多くあります。本箱に収めたのは良いとして、これらの書を殆ど活用していないことを“漂着物”を前にして今更ながら自覚した次第です。この一年で体重は十キロ、ウェストは十センチ落ちた自分の体。無駄な贅肉の削ぎ落としは重要であることを悟った身としては、M書にも何れ適用しなければいけないのだろうな〜と、“仕事部屋”で引き締った(萎んだ?)腹を撫でつつ、昨夜まじめに考えました。 ![]() ※“趣味”の書棚の中で、このおうちの記事を読まれた方に推奨できそうな読み物系のベスト本一冊を選ぶとすれば、私は迷うことなく〜作品社刊 日本の名随筆(別巻7)泡坂妻夫編「奇術」〜を挙げます。Mを趣味とされていない方にもお薦めです。考えてみれば・・・直木賞作家でもあり、こよなくMの世界を愛された泡坂妻夫さん(厚川昌男氏)が亡くなられてから、もう早三年以上が過ぎたのですね。
今月の中旬から 6日間豪州に行ってきました。
コアラで有名なローパインで ”変な水の装置” を見ました。 水が無限に湧き出て 尽きることがありません。 この仕掛けがどうなっているのかは よく知りません? 何となく 日本の現状を考えたり 自分のことを考えたり そして しばらく遠ざかっているマジックの事を考えたり・・・ ![]()
先日秋葉原に所要の折に、神田神保町の書店街を訪れ、東京堂書店に立ち寄りました。
そこで年末に出版されたと伝え聞く『復刻版・トランプの不思議』を手に取りページを捲る。 本の装丁は原本と全く同じで、中の文章と絵図もそっくりそのまま掲載されておりました。 巻末に松田道弘氏の解説文章が追加されているのが、原本と復刻版の唯一の相違点。 この“おうち”でも、高木重朗氏著「トランプの不思議」については度々触れて来ましたが、東京堂出版から復刻版の発刊に当たり、想うところを簡潔に書き記したいと思います。 ① 復刻版が世に出たことの意義 ・古書が1万円以上の値段で取引されている名著を2,625円(税込み)で入手できること。 (~とは言っても、数年前に原本を再入手している身としては購入をご遠慮) ・高木氏のカード奇術に関する著書の中で一番の入魂の書が半世紀振りに世に出たこと。 (~カード奇術の入門書として、その魅力を肌で感じ取ることが出来る稀書) ② 復刻版が世に出たことへの心配事 ・半世紀前に書かれた本につき、カード奇術の入門書として最適の書とは言えないこと。 (当然のことながら、現在初歩的に用いられる技法は変遷し、且つ改良が加わる) ・カード奇術の新刊が氾濫するのとは逆行し、カードマジックが下り坂の状況であること。 (私が心配する事ではありませんが、この復刻本を購入する人は果たして何〇人) *この本で好みの一作を選ぶとすれば・・・長谷川智氏の作品「エースの行方」でしょう。 ![]()
『ちいさいマジックのおうち』が開店休業状態になって7ヶ月が過ぎました。
多くの方々から、「いしけんさん~どうしたの?」とのお言葉を頂戴しました。 この一年・・この齢にして・・人生は予測がつかないものだという事を悟りました。 詳しいことは、マジックのタネ?と同じように、公にすることはできません。 でも、いつの日か、その“種明かし”をする時が、訪れるかも知れません。 その時を楽しみに、じっと待って下さる方に、再会のお約束を半分しておきます。 辰 龍 経 絶 建 立 さて、今年の私の“たつ”はどれになるのでしょうか。 ≪正解のない新春問題≫「金閣寺」からあなたがイメージされるのは何。 A 三島由紀夫 B 足利義満 C 金粉入りのお酒 D 十万円金貨 E 京都北山
先月マジッククラブの先輩から『TAMC 50年のあゆみ』をいただいた。この書籍は1982年にクラブ発足50年を記念して、会が発足してからの“あゆみ”を中心に書かれており、最終章には50年後のマジックの“あゆみ”についても触れられている。考えてみれば、この本が纏められてから、既に30年が経過しているので、そのときの50年後は20年先に近づいている。ある会員の方が50年後に演じたいマジックを問われて、「新聞紙の復活」と答えると、別の方が「そのときは新聞紙が無くなっているかもしれないよ~」との横槍が入ったりしている。さて、今から20年後に新聞紙は無くなっているだろうか?…とちょっと真面目に考えてみた。
また、この本の巻末にはクラブ発足前の昭和5年(1930年)から昭和57年(1982年)までのクラブ内と奇術界及び社会の出来事について、30ページにおよぶ「年表」が附されている。そこには正に日本のマジック会黎明期の歴史といってもよい記事が書かれているが、その内容については今更ここで述べる必要はないと思う。その中で面白い項目が一つ目についた。それは・・・『昭和55年(1980年)5月1日~例会の記録を芦ヶ原伸之紹介の学生某に依頼したが、1度で断られた』という文面である。30年前はネットは元よりワードもエクセルもなく、パソコンも現在のように簡便なモノではなかったのだと思う。ただ、紙文化をこよなく愛する身としては、この書籍を夜半に通読し、紙文章の良さを実感した次第ナリ。
今年は・・・いや今後数年は、社会人クラブは元より、学生さんのマジック発表会を拝見する機会が得られるか、甚だ危うい事態にあるというのが実情です。そんな状況ながら、6月11日(土)偶々所属マジッククラブの研修会と慶応の発表会の日が一致し、おまけに時間的にも“シーケンス作動”であることから、夕どきにマジッククラブの開催場所である有楽町の帝劇付近から新橋のヤクルトホールに移動、久し振りに学生さんのマジックを観させて貰いました。■ 今年は2列目の客席で拝見したのですが、音楽の選曲が洒落ていて音量も適度であり、気持ち良く若いマジシャンの演技を2時間弱に亘り楽しませて貰いました。その中で個人的に印象に残った演目を3つ挙げるとすれば・・・ ・軽快な演技が心地良かった~小島さんの 「ダンシングシルク」 (演者との距離が近かったため、種が知れてしまったのは残念でしたけども) ・ リズム感が良く美的だった~坂斎勇人さんの 「フラワー」 (この方だけではなく、吹雪や花びらの舞う場面が多くて少々気になりましたが) ・ラストが可愛かった女性演者~上田郁子さんの 「ペイント」 (スケッチブックの色やデザインを工夫すると、更に見栄えがするのではないかと) ■ そのほかの演技としては、大中小の傘が同時に出現する場面がとてもビューティフルだったお嬢さん二人のイントロの「パラソル」、姿が慶応的で?表情も良かった!新井公大さんの「四つ玉」も、観終わった後に爽やかな余韻が残りました。 ![]()
まだ5月だと云うのに・・・台風が襲来しつつある29日の日曜日、例年の如く東京のマジッククラブの「家族会マジック発表会」が午後2時から二時間に亘り開催されました。今年は大震災があったり、個人的にも幾つかの大事があったりで~出演したものか、出演するにしても発表に値する演目の持ち合わせも無く、決断出来ずにいたのですが、4月に開催した地元クラブの試演会で会員のKさんが演じたカード作品にヒントを得て、昨年に引き続き“半分のカード”12枚を使った作品を演じることにしました。
題名は『“めくり札”と“めぐり札”』・・・何のことやら意味不明。でもお気に入りの作品につき楽しく演じることができました。内容の解説をしたいところですがベースは自作の作品でありませんので控えることに致します。演じるに当たり使用した小道具を写真に並べてみました。これを見て、作品の内容を読み取る方がおられるかも知れないと~思いつつ。これからも“半分のカード”を用いた作品をもう少し探求してみようと考えています。 ![]() ![]()
先月のマジッククラブの例会で、日本のマジック界の重鎮のお一人である小野坂東氏が来会された。自分がマジックを始めた昭和四十年ごろ高木重朗氏によるマジック解説書のイラストの殆どは小野坂東氏が書いておられ、当時からそのお名前は存じ上げていた。最近はご自分の執筆による翻訳書を多数出版されているので、若いマジシャンもその書籍の数点はお持ちなのだと推測する。そのトンさんが例会でさりげなく言われた言葉が今も耳に残っている。
・アマチュアマジシャンはマジックを上手に演じるより、楽しむことを大事にしてほしい。 ・カードマジックの八割方はパズルと言ってもよいのではないかと思う。(技量は2割?) その後ロンドンマジックサークルの話や結び目が移動するロープマジックなどをお見せいただいた。また、その日はある方のご好意で昭和56年から平成元年に掛けて発行されたマジック雑誌「不思議」全18冊をお譲りいただいた日でもあった。この雑誌が出版されていた頃はマジックから一番遠ざかっていたこともあって一冊も所有していない雑誌であった。現在少しずつページを捲るのが日課となっている。なお、「不思議」の発行はマジックマガジン社、編集者は小野坂東氏である。トンさんにはいつまでもお元気でいて欲しい。 ![]()
昨日(4/22)は、地元「カードマジッククラブ」の試演会が“かっぱの里”で開催されました。40名ほどの観客にお集まりいただき、二組に分かれた合計8名の演者によるカードマジックを中心にしたクロースアップマジックを約1時間披露しました。演者のうち5名の方は一般の観客を前にマジックを演じるのは初めて経験でしたが、皆さん堂々とした演技で、観客も満足されたものと確信しています。終演後の昼食会の会話でもマジックを演じる楽しさを実感されたように感じました。私もシニア世代の方々がカードマジックを演じる歓びのお手伝いが出来たことの嬉しさが湧いてきました。会員の方の演技の後にクラブの専属として、カードマジック一品・縦笛ウォンド・リング&ロープを演じましたが、久々の演技でしたので少々上がってしまいました。でもマジックを演じる楽しさを自分自身も再認識した一時でもありました。 ![]()
3月17日木曜日の午後2時46分に発生した東日本大地震。その規模は千年に一度と言われ、日本で観測された最大の地震であり、津波による被害者を中心に死亡・行方不明者は二万七千人を超える未曽有の大惨事となりました。被害に遭われた方々へ心よりお悔やみを申し上げます。
私の住む茨城の地でも、震度6弱から震度5強を記録し、家の中は本・食器・時計などが床に散乱し、家の周囲では道路の陥没や隆起が起き、断水も数日間続き、この齢にして本格的な地震被害を経験しました。この状況の中、マジック関係では楽しみにしていた3月26日開催予定であったクロスロードが中止となり、今月の東京及び地元のマジッククラブの活動も全て取り止めとなりました。 こんな非常時だから、マジックどころではない・・・と思わないではありませんが、一昨日は来月15日に開催予定の「カードマジッククラブ」初の試演会・ご案内パンフレットをプリントしました。しかし一夜にして開場が使えないことが判明したため、開催日を一週間ずらして22日にし、開場は別のちいさな生涯学習センターに変えて開催することとなりました。当日は10人でも、20人でも、お集まりいただき、トランプの織りなす不思議を楽しんで下さり、ささやかながら一時の癒しになればと思っています。
2月20日(日)に神奈川公会堂で開催されたYMGのステージマジック発表会から既に2週間が過ぎてしまいましたが、今年で6回連続の観賞となる先日のショーの印象を残しておきたく、遅れ馳せながら筆(鼠?)を取りました。現在私的な事由でネット記事を書く時間が取れないため、強く心に残った演技のみに限定してコメントさせていただく事をお断りしておきます。
■ 一番印象に残った演技は・・・大西さんの「カードマジック入門辞典」 ステージカードに取り組まれてから日が浅いように思われますが、“小さくなるカード”を取り入れた手順の構成はとても良かったです。この方の演技を見て今更ながら思ったのは、マジックはテクニックよりも表現力が重要である事。気持ちの良い演技に酔い痴れた数分間でした。 ■ 懐かしく~美しく~不滅であって欲しい・・・2つのプロダクション演目 昭和40年代はマジックショーの定番演目であった堀さんの「宇宙の輝き(ピラミッド)」と、鈴木ご夫妻の「タ・・・ン(タンバリン)」。ピラミッドは改めて良いマジック作品だと思いましたし、鈴木さんがタンバリンの演技で5枚のシルクを“暖簾状”に出現されたのがとても新鮮でした。 ■ その他・・・こころに確りと刻まれた2つの印象的な事 1つは~岡田さんの「カラフルロープ」、安野さんの「シャイニングスター(ダンケン)」は、演技時間が短くも印象は確り残っていて、重複アクトの無いスッキリ演技はとても気持ちの良いものでした。2つ目は~YMGさん全体の演目に言える事で、品位のあるスマートな演技は観に来て良かった!観て楽しかった!と感じる上質な“鰹ダシ+昆布ダシ”なのだと思いました。 ![]()
今月の三日でこのおうちは満6才となりました。6才というと小学校の一年生になる齢で、まだまだ未熟なのも頷けます。誕生以来5年10ヶ月間は週一以上の更新を守って来たのに、小学校に上がる年齢に近付いた途端、不登校児童になり記事の更新が滞る状態となってしまいました。まぁ~人生は平坦な道だけではありませんで…山もあれば谷もあり、ここは一つナガ~イ目で小家の成長を見守って行って下さればと思っております。
毎月送られて来るGenii誌にも目を通す時間が無く、次々と“つんどく”状態です。そんな折、最新号にポーカーサイズよりやや大き目の3枚のカードで演じる“おまけ”のパケットトリックが付属されていました。“おまけ”というのは些細なモノでも得をした気分にさせてくれます。 “おまけ”と言えば、先週読売の集金レディーが訪問した時、「今月から歌川広重・東海道五拾三次の配布がありますが、要りますか?」と聞かれたので、「タダで頂けるのならクダサィ!」と返答したら、日本橋・品川・川崎の三枚の絵を頂戴しました。そして、東海道は53次、トランプは53枚、たわいのない一致に歓びを見出す六才児がひとり。 ※写真は、江戸より20番目の宿/鞠子(丸子)の名物茶屋、とろろ汁の丁子屋の今昔。 ![]()
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