10月22日(日)は、有楽町駅前のマリオン11階にある「朝日ホール」で、私が所属しております東京アマチュア・マジシャンズ・クラブ(TAMC)の「第75回マジック発表会」が開催されました。今回は出演者ではなく、会場係として入場された方の案内役を担当しました。
開演後は、会場の左端に設けた補助席で発表会を観賞。適宜演者の写真を撮りましたが、サイドの位置につき、前方で演技をされる方や、照明を落として演技をされる方については撮影が出来ませんでした。写真が撮れたのは六割方、その中から数点をアップさせて頂きます。 今回は90周年の記念大会につき、出演者の高揚感の強さを感じましたし、コロナ禍が落ち着き客席もほぼ満席で大変盛り上がった発表会でした。今回はカード、ボール、リング、シンブル、ウォンド等のスライハンド系はなく、来年は出演をしたい!?思いが湧いて来ました。 ≪追伸 10/25≫ 私がTAMCに入会してから今年末で丸16年になります。今回出演をされた会員を数えたら23人でした。その中の17人が私の入会後にクラブに入られた方でした。TAMCは今年90周年を迎えましたが、長い年月継続して来られたのは、良い意味で会員の新陳代謝がされてきたからだと思います。今後もそれが続くよう、クラブでは経験の有無を問わず入会者を募っております。 *プログラムは色刷りで豪華。土屋会長の“ご挨拶”/“TAMCプロフィール”も。 *イントロは恒例の「トリオdeマジック」、今回が”Part 17”。 *上村さんは毎回奇抜な衣装と演技…題名は「山下達郎?」。 *第一部のトリは松岡さんの「地球。愛と平和」。大病を克服され~見事な演技。 *第二部の始めは「クロースアップ劇場」。柏木さんの姿が不思議な画面です。 *「神無月の舞」と題した大友さんの演技。奥様が後ろで監視をしていました。 *大トリは濱谷さん「夢へのいざないPart4」。ラストは正に両手に華状態~!! #
by ishiken55
| 2023-10-24 15:46
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先週の木曜日(10/12)は、現役時代に勤めていた会社のOB会が、私の住む市内にある「牛久シャトー」にて開催するとの案内が二か月前にあり、参加の申し込みをしました。その数日後、OB会の会長からメール連絡があり、OB会の宴席にて余興でマジックを演じて欲しいとの依頼がありました。基本的なスタンスとして…マジック披露の依頼があった場合、日程的な都合が付かない時以外は引受けることにしています。故にそれから約1ヶ月半、演じる演目を考え/道具を準備して/演技の手順書を作成/そして演技の練習を重ねました。マジックを演じる事を簡単に考える方が居られると思いますが、アマチュアと云えどもマジックを演じるには、それなりの作業が必要なのであります。
そして当日“準備万端”で朝を迎えました。朝のルーティンの一つパソコンを開くと、インターネットに接続されず、メールも不通で、焦りました。結局インターネットの回線が復旧したのは六日後で、その間パソコンはネットもメールも見ることは出来ず、この“おうち”にも立ち寄れませんでした。考えてみれば…“ネット人間”になってしまっている事を強く感じました。ネットを使って主に在宅にて元本業のスポット仕事をしているので、困ったのは事実ですが、一年の春夏秋冬に夫々一週間の“ネット休暇”を取るのを習慣にして、生活に“ゆとり”を持つようにすべきではないかと考えました。OB会に集まったのは全て70歳以上の方々、残りの人生に潤いを持って如何に生きるかなり。 何やら、内向きの話しになってしまいましたが、バーベキューパーティーで油が飛び散る中で、20分近くマジック演じましたが、写真はありません。ご訪問の方の参考にして頂けたらと思い、当日の演技内容の概要を以下に記します。 1.一本のウォンド ;自製のウォンドを使い、オリジナル手順にて…。 2.硬くなるロープ ;売ネタのロープを扱き、卑猥な連想それとなく。 3.下剋上の輪 ;赤と白の紐輪、会社の上下関係、夫婦の関係の話へ。 *「次は絵図や絵文字のマジックをお見せしましょう」と説明。 4.若い女性が老婆になる“逆さ絵” ;パズルで著名な高木茂男氏の作品。 美女も半世紀が経つと老婆に ⇒ 入社時20歳程だった我々も老人に。 5.昭和から平成、平成から令和、に変る逆さ文字; 野村一晟氏の作品。 集合人は多分“昭和”世代だと思いますが ⇒ 時代は平成から令和へ…。 6.おわだまさこサンとかわしまきこサンの不思議な糸;皇后様と皇嗣妃は。 我々が会社に入社したのも見えない糸で繋がっていたからなのか? 7.裏から見る文字“マツムラ ムシマル”;社の先輩に教えて貰った作品。 *ここで一息つき、8年前この“おうち”に書いた「マジック人工調査の ~<勝手な予想値?>」では、マジック人口が約15万人である話。 8.二本のリングとロープ;今年の「TAMC家族会」で演じたフル手順。 9.アメリカ国旗が"祝″の布に変化;チェンジングバックを使用。 汗を拭く動作で米国旗を出し、横縞 ⇒ 縦縞へ。それをバックに入れ“祝”の大布に…。 #
by ishiken55
| 2023-10-20 17:17
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一昨日(9/21)は「浅草公会堂1階展示ホール」で開催された『スピリット百瀬をしのぶ祭』に参加しました。三年前に亡くなられた百瀬師ですが、お弟子さんの能勢裕理江さんが企画をされ、日本を代表するプロマジシャンの方々を始め、多くのマジック関係者が集合した盛大な催しでした。百瀬師は能勢さんという素晴らしいお弟子さんを育てた事で、多くのマジック関係者に偲んで貰い、これからも集まられた方々の心の中に生き続けることでしょう。
私は昭和43年春に上野松坂屋の連盟売り場でディーラーをされていた百瀬師と初めてお会いしていますが、その時は大嶽さんでした。アルコール依存症になってホームレスを経験し、ドヤで過ごした後、スピリット百瀬師となってマジック界に復帰された方が大嶽さんだと知ったのは逝去された後でした。その事についてはこの“おうち”にて【2020.07.13】付けの記事を書きました。大嶽さんとお会いした時は19歳。そして今は敬老される身となりました。 ■ 祭の会場で撮った写真にコメントを添えて ①「しのぶ祭」のスケジュール。中締め前の16:30頃には会場を辞しました。 ② 会場の正面です。百瀬師の写真の廻りには沢山の提灯が飾ってありました。 ③ 能勢さんのご挨拶。これだけの催しを実行された事に敬意を抱かずには…。 ④ MCは知人のTHUKASA師がご担当。150人近い著名な方々の中で孤軍奮闘。 ⑤ 藤山新太郎師は百瀬さんの復活に対して、大いに手助けをされたようです。 ⑥ マリック師が参加されて盛り上がった感あり。若き日のお二人の関係は深く…。 ⑦ 会場で会った母校後輩の田中洋太郎くんからは凄い~冊子!を頂きました。 ⑧ 祭で頂戴した資料や団扇。「スピリット百瀬の72年」は貴重な写真が満載。 ⑨「しのぶ祭」の前に参拝をした浅草寺のお気に入り写真と浅草公会堂外観。 <追伸 2023.09.27> ”祭”を計画・運営された能勢裕理江さんが、SNSで当日の50枚近い写真を掲載されました。その中から会場の後方から撮影された粋な集合写真に私も写っていたので、借用し掲載させて頂きます。写っている方々はプロ・アマを問わずマジシャンであることを、誇りに思って居られるので……。 #
by ishiken55
| 2023-09-20 17:15
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猛暑が続く関東地方。通常は残暑の時期なのに、連日35℃前後の日々には呆れるばかり。新型コロナが5類に移行し、マスクをしなくても白い目で見られることがなくなったのが、暑さ対策としてせめてもの有難きことです。しかし、日本のマジック界は引き潮状態のままで、上げ潮への動きが見られないのは何故かと、一(いち)アマチュアながら、色々と頭を巡らしております。
三省堂やジュンク堂書店等の大型書店のマジックコナーが消え、百貨店や東急ハンズの店内に置かれていたマジックグッズが消失、功罪が愛好家の間で飛び交っていた百円ショップの手品道具も消え去ってしまいました。そんな状況にある日本で、マジックコラムの記事を共同通信社さんから依頼され、10回に渡り記事を掲載して頂く機会を得たのは、今更ながら有難いことでした。 さて、愚痴ばかり書いていても仕方がないので、今日は前回に続きチャイナリングの道具について、暑気払い的な考察をしたいと思います。一ヶ月ほど前になるでしょうか…SNSであるマジック愛好家さんが、“チャイナリング”の道具には黄金比がある“との持論を述べていました。どうやら、リングの素材の径と輪の比率についてのようでした。そこで黄金比の定義を調べてみると~ 『黄金比とは、人が最も美しいと感じるバランスの比率のことであり、世界で共通する美しさの指標といわれています。 黄金比のバランス配分比率は「1:1.618」であり、世界的な大企業の象徴的なロゴマークも黄金比で構成されているほどです。』と記されたネット上の文章に出逢いました。これを拡大解釈して、“美しいと感じるバランスの比率”を、黄金比と言われたのでしょう。 そこで、手持ちのチャイナリングで、素材径=dと輪の直径=Dから比率を調べてみました。輪の直径と素材の径の比率をCとし、C=D/dを数値化すると… ①従来から保有の大型リング;C₁=(260 mm-8 mm)/ 8 mm = 31.1 ②先月に入手した小形リング;C₂=(225 mm-6 mm)/ 6 mm = 36.5 ③手持ちのポケットリング ;C₃=(110 mm-4 mm)/ 4 mm = 26.5 ④百均(ダイソー製)リング;C₄=(100 mm-3 mm)/ 3 mm = 32.3 *数値が一番小さいのはポケットリング、見た目に安定感がある事を示しています。 *数値が一番大きいのは先月入手した銀メッキリング、瘦せ細りリングとなります。 結果から、何となく寂しい思いが湧いて来ましたが、「数値遊び?」をする時間があったら、「練習せい!」と暑天から聞こえて来たような~。 リング持つ 寸より練と 炎の声 ※写真は、上気のリングを1本ずづ並べた状態とポケットリングの収納ケース。 #
by ishiken55
| 2023-08-18 15:23
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私が所属するマジッククラブは、今月始めの例会では会長の提案で「オークションデ―」と称し、手持ちのマジック道具や書籍を持ち寄り競売が行われました。道具の中には歴史の品も有って大いに盛り上がりました。その中で、私は小型(22.5センチ)の6本組チャイナリングを三千円でゲットしました。学生時代はクラブ費で購入した力書房の特大9本リングを使用していましたが、社会人になってからは、日本奇術連盟の標準型6本リングを買い、時折プライベートな場で演じてはいましたが、高木重朗氏が雑誌に発表した手順を踏襲したもので、独自性の無いやり方でした。
その後20年弱前に、もう一度リングに取り組もうとテンヨーの大型9本リング(26センチ)を購入。社内関係のイベントで2,3回演じる機会がありましたが、マジッククラブに入会後はプラスチックの輪を用いた「リングとロープ」に魅力を感じ、チャイナリングからは遠ざかってしまいました。今回入手したリングは小型ながら銀メッキが施されていて、深みのある落ち着いた道具で気に入っています。どうやら特殊な金属加工会社の社長さんだった元会員(故人)の方が製作された品物のようです。若しかしたら…一部はミカメクラフトの商品として売られていたかも知れません。 そんな折、このブログを見られた方から、TAMC研究委員会で作成した冊子『高木重朗氏の業績研究』のご所望があり、今月初旬にお送りしました。その方から「奇術研究」に高木氏が書かれた“陳徳山のリング”についての情報を知っていないか問われました。自分なりに調べると、確かに昭和20年代に“金輪の手品”を得意としていた陳徳山というプロ奇術師がいた情報は得られましたが、それ以上は判らず仕舞い。周りに高木氏と親交があった方もおられるので、問うてみましたが…今のところ情報は得られておりません。以下に高木さんが記載した文章を転記させて頂きます。 *丁度60年前の1963年春発行『奇術研究29号』は特集;6本リングの新手順 以下はその6ページに記された高木重朗氏の文章の抜粋です。 *写真は、オークションを取り仕切る著名な方お二人と,私が入手したリング わが国のリングは形が中心だといいましたが、忘れてはならない一人の奇術師があります。その人は陳徳山師(故人)です。氏のリングの手順は形はいっさい使わず、つないだり、はずしたりすることを中心に組み立てられており、現在の欧米の研究の水準を超えており、ミスディレクションの使い方も、長年の経験で見事なものでした。特に二つのリングのつなぎはずしはすばらしいもので、余人の追従を許さないものがありました。筆者も師の生前、親しく教えを受けましたが、この手順は簡単に見えて、実は、非常に高度な技法を使用しております。他日、機会がありましたら、師の手順を整理して、広く海外の奇術界にも発表したいと思っております。 #
by ishiken55
| 2023-07-22 16:58
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