『九州一の大河、筑後川の河口にそびれる二本のタワー。夕焼けに川面染まるころ、影絵
のように浮かび上がる。佐賀市と福岡県大川市を結ぶ昇開橋だ。1935年(昭和10年)、佐賀と熊本を結ぶ旧国鉄佐賀線の鉄橋として造られた。日本最古の昇開式可動橋で、建設当時から東洋一を誇る。橋を造るときは、橋の上流にある若津港や・・・』 上記は12月8日(月曜)の「日本経済新聞」夕刊に掲載された記事の冒頭文です。
<今も現役稼働中① 日本最古の昇開橋 橋げたマジック 船通す>この橋は“大型船を通すために橋桁を
レールごと持ち上げる”という奇抜なアイディアにより造られていて、佐賀線が廃止された今も遊歩道として再生され、年間5万人の人が訪れる観光名所になっているそうです。また、2003年に国の重要文化財指定に、2007年には日本機械学会の機械遺産に認定された歴史的な建造物です。
このマジカル・ブリッジを設計したのは、当時鉄道省の技手であった
坂本種芳氏。
そして、坂本氏は今年の6月22日付けの記事
<戦中のマジック書 『奇術の世界』 から>で取り上げた貴重なマジック古書の著者その人なのであります。
坂本種芳氏は、岩手県遠野市出身の著名な奇術研究家である事は十代の頃より存じ上げておりましたが、技術者としても、この様な遺産を残しておられる事は知りませんでした。
(氏と同様“技術者で奇術研究家?”の私~双方とも遺産候補が見当たらなぃ!!)