*年初に購入した『百年小説』~座右に置き、気が向いた時に読んでいます。
森鴎外
「杯」、夏目漱石
「夢十夜」、幸田露伴
「一口剣」、尾崎紅葉
「拈華微笑」、徳富蘆花
「吾家の富」・・・どの短編作品も実に面白い。露伴や紅葉の作品は、文体の読み辛さが多少あるものの、読後に味わいある余韻が残り、現代に於いてもエンターテインメントとしての魅力十分。読歩は蝸牛の如くですが、この先も当分楽しみが続きそうです。
*一月にカードマジックで調べたい作品があり~手っ取り早く、年初の誓言を犯し?訳文が掲載されている
『カードマジック入門辞典』を購入しました。初版から既に22年、同種の海外作品集
『カードマジック辞典』よりも若干マイナーな作品群の編集に感じますが、重複する作品は無く、一冊で多くの名作に触れられる良い本です。過去に専門書や雑誌で読んだ作品に出逢えるのも愉しく、数日に一作ずつクラシック作品を食べ歩いています。
*数日前の時折小雨が降る底冷えのウィークデーに~浅草桟橋から水上バスに乗船して、
「浜離宮恩賜庭園」に行きました。この寒い季節にも
紅梅や
菜の花が咲き、後方にそびえる高層ビルとの調和が美しい景観でした。また徳川家六代将軍・家宣の時に植えられた樹齢三百年の杉があり、こう言うのを見ると“時代”とか“生命”とかを感じます。
「クラシック(classic)」という言葉は、一般的には「古典的」と解釈されますが、元々の意味は・・・「第一級の」との事。「モダン(modern)」と対峙する言葉ではないことを、クラシックな文芸・マジック・庭園に触れて、それを実感している今日此の頃です。