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今日は三触(?)クラシック

年初に購入した『百年小説』~座右に置き、気が向いた時に読んでいます。
森鴎外「杯」、夏目漱石「夢十夜」、幸田露伴「一口剣」、尾崎紅葉「拈華微笑」、徳富蘆花「吾家の富」・・・どの短編作品も実に面白い。露伴や紅葉の作品は、文体の読み辛さが多少あるものの、読後に味わいある余韻が残り、現代に於いてもエンターテインメントとしての魅力十分。読歩は蝸牛の如くですが、この先も当分楽しみが続きそうです。

今日は三触(?)クラシック_c0049409_12533148.jpg一月にカードマジックで調べたい作品があり~手っ取り早く、年初の誓言を犯し?訳文が掲載されている『カードマジック入門辞典』を購入しました。初版から既に22年、同種の海外作品集『カードマジック辞典』よりも若干マイナーな作品群の編集に感じますが、重複する作品は無く、一冊で多くの名作に触れられる良い本です。過去に専門書や雑誌で読んだ作品に出逢えるのも愉しく、数日に一作ずつクラシック作品を食べ歩いています。

数日前の時折小雨が降る底冷えのウィークデーに~浅草桟橋から水上バスに乗船して、「浜離宮恩賜庭園」に行きました。この寒い季節にも紅梅菜の花が咲き、後方にそびえる高層ビルとの調和が美しい景観でした。また徳川家六代将軍・家宣の時に植えられた樹齢三百年の杉があり、こう言うのを見ると“時代”とか“生命”とかを感じます。

「クラシック(classic)」という言葉は、一般的には「古典的」と解釈されますが、元々の意味は・・・「第一級の」との事。「モダン(modern)」と対峙する言葉ではないことを、クラシックな文芸・マジック・庭園に触れて、それを実感している今日此の頃です。

今日は三触(?)クラシック_c0049409_1303933.jpg今日は三触(?)クラシック_c0049409_13191014.jpg
by ishiken55 | 2009-03-01 12:47 | モノローグ | Trackback | Comments(0)
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