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リフルシャフルの“快”と“怪”

先週金曜日(11/27)の「カードマジッククラブ」の例会は5週間振り、参加者は今迄で一番少ない7名でした。少ないと寂しい気もしますが、この程度がカードマジックのレクチャーを行うには最適な感じもします。今回取上げたカードの技法はシャフルでした。

*ヒンズーシャフル;シニアは一般的に持ち手が深い。引き抜く感じの人もいて驚く。
*オーバーハンドシャフル;「欧米ではノーマルな…」と,本の知識にて知ったか振り。
*リフルシャフル (3種);faroもコツを掴むと意外に早い習得、挿入が快感?かも。

また、今回リフルシャフルを使ったサンプル作品として「カップル集合」をレクチャーしました。以前所属クラブの研修会で長老のKさんが「リフルシャフルは1回やっただけでは、並び順に一定の秩序が保たれている」事を利用した作品を紹介して下さり、とても興味を覚えました。それを思い出し、同様の原理を用いて、より簡単な作品として上記を取上げてみました。

後に知った事ですが、このカードマジックの原理を、考案者ノーマン・ギルブレスの名を取ってギルブレス・プリンシプル(Gilbreath Principle)と言うそうです。私がレクチャーした作品はギルブレスのマグネティック・カラーそのものでした。「そんな事も知らずにレクチャーをしているの?」と詰ること無かれ、セルフワーキング的な作品に目覚め始めたばかりの私なのです。皆さんだってお若い頃…好きな女性については、その一挙手一投足が気になるのに、関心のない女性については、その行動に全く無頓着であった事を…遠くに思い起してください。

・企業合併~初シャフル(人事)は、秩序保持のため一定の順番が保たれるのが常道。
・政権交代~1回のシャフル (選挙)では、真の政治変革は不可能に思えて来る鳩小舎。

カードマジックを見ていて「テーブルの上のカードを、リフルシャフルで切り混ぜてください」と、マジシャンから言われた時は、“怪しさ”を排すため、リフルシャフルは2回行いましょう。『カードマジック辞典』で、マグネティック・カラー(P.233)の次に掲載の「仲のよいカード」をトライしてみました。これもシンプルな良い作品です。でも、最良のカップルに組んで並べたつもりですが、K(キング)とQ(クイン)の仲は意外に冷え込んでいるみたいです。

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by ishiken55 | 2009-12-02 12:45 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(2)
Commented by shadow at 2009-12-06 20:05 x
ご無沙汰しております。
「ギルブレス・プリンシプル」はなかなか奥の深い原理です。リフルシャッフル以外の場面でも、機能する使い方があり、特にメンタルマジックでよく使われています。少なくともマックス名人とオスタリンドの手順で見ました。
最近では、「テクニカルなメンタルマジック講座」という本にもギルブレス・プリンシプルを活用したマジックが載ってます(私にはマックス名人のマジックの改案にしか見えなかったのですが、なぜかクレジットされていませんでした)。
いずれ機会があれば、こういう話を掘り下げてみたいところですね。
Commented by ishiken55 at 2009-12-07 18:30
shadowさん、こんにちは。
今年中に一度は水戸にお邪魔しようと思っていながら、もう師走になってしまいましたね。メンタル系のカードマジックに大変お詳しいshadowさんには、ギルブレス・プリンシプルを始めメンタル作品のことについて色々話を伺いたいと思っていますので、その折はよろしくお願い致します。
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