東京堂出版の高木重朗氏著
『カードマジック』の中に、2分割のカードを用いた作品
「ニック・トロストの一致する半分のカード」が掲載されているのは、スルーに近いながら記憶の端に残ってはいたのですが…1年半前に所属クラブの方のレクチャーでこの作品に触れ、通常のカードの一致よりインパクトが数段強く感じました。その時ハサミで切ったカードを家に持って帰った事を思い出し、探したら現品が出て来ました。これなら11人分がダイソーのジャンボカード2組で製作可能だと~ほくそ笑む。
今月のカードマジッククラブの
“おまけグッズ”は
「色変りボールペン」だったのですが、原価は大したことはないものの、工程上インクが詰まった部分をカットしなければならず、手にインクがべっとり付着し、それを落とすのに一週間を要し往生しました。製作前は容易に思えても、手ごわい場合があるので油断はなりません。今回は最初にダミー用カードをハンドカッターで正確な寸法に切り、それを当て紙にして順次グッズ用カードを大型ハサミで裁断する算段。
このセルフワーキング作品~6×2=12枚がベストなのだろうか
?もう少しシンプルな手順に出来ないのだろうか
?類似作品はないのだろうか
?などと想いが巡り、頭を捻り、手持ちのカードマジック書の棚を、“こませ”を撒き散らせつつあれこれ探ってみましたが、釣果は皆無。そんな最中、テンヨーの邦訳本
『ターベルコース』が絶版になったことを知り、書物によるマジック習得時代の終焉の象徴のように思え、複雑な思いに・・・。
≪追伸≫
私の「半分のカード」の調査は、江戸300藩に例えれば、徳川御三家‐水戸藩(35万石)のみを徘徊した程度であり、それなりの作品が世上に存在するものと推測されます。一例として、著者ご本人から教えて戴いたのですがPHPエル新書の中島弘幸氏著
『大人のマジック』にはAldo Colombini 原案の
「偶然の一致」が掲載されているのを知りました。この原理を流用、カードを2枚増やして「新8スーツ」にならないかと、好物の水戸だるま納豆を練り回し中です。