スライハンドマジックの一つとして、今も学生発表会の定番となっている
「四つ玉」。この演目は見せる時の視角が狭く、通常はホルダーを用いた仕込みも必要です。おまけに秘密の種を観客に見られたら目も当てられません。そんな事情から、社会人となり単独でマジックを演じるようになってからは「四つ玉」から遠ざかっていました。その自分が今年の所属クラブの発表会演目に選んだのが「四つ玉」。
但し特殊な玉を使わず
純粋無垢のボールだけを使い、6個の白ボールと2個の赤ボールの仕込みは全てポケットで事足りるようにしました。この手順より、自分で考えた5つの技法を順次掲載することにします。なお、使用するボールの大きさは45ミリ程、素材は木・ゴム・樹脂等何でも構いません。今回は1個のボールの消失と出現です。この技法の特長は水平状態の指間からボールが消える所にあります。
①ボールを右手人差指と中指間に挿み、掌の角度は中指が水平の位置に。
[写真左]②左手でそのボールを取る動作をする。この時右手を一瞬揺らしボールをパーム。
③左手を左に移動し、掌を返してボールが左手から消えている事を示す。
[写真中]④右手中指と薬指間にボールが戻った事を示す。薬指と小指間でも良い。
[写真右]