最近はマジック書を買っても、一通り
目を通したら書棚に仕舞い込み、二度
目に日の
目を見るのは、緊急の
目的が生じたときに限られ、ややもすると二度と主にお
目通りする機会が得られない
目隠し状態の本もあります。そんな状況ながら、落ち葉が舞い秋を感じる取手駅の
目の前の書店で、
目に付いた2冊のマジック書を購入しました。
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一冊目は東京堂出版発行「ホァン・タマリッツ カードマジック」税込3,360円
Juan Tamariz の著書の完訳だそうで、多くのマジック書の訳本を出されている角矢幸繁氏の訳です。書かれているマジック技は高度で、今の自分にはとても習得出来る内容ではありませんが、紙面に詩的な雰囲気が漂い、読み物としても愉しい本です。20年前にこの訳本が出版されていたら・・と思ってしまいますが、不惑の世代前でクロースアップを志向されているマジシャンには強くお薦め出来る本格的なマジック書です。
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二冊目は中公新書ラクレ・庄司タカヒト氏著「頭が良くなる算数マジック&パズル」税込884円
題名に書かれたように、数字を利用したパズルのほか、セルフワーキングのカードマジックにも多くのページを割いています。前世紀の有名な作品の寄せ集め的なイメージがありますが、解説に用いている写真や図は・・奇をてらわず、生真面目なイメージで好感が持てます。これからマジックを初めてみようと思う幅広い世代の方々にお奨めの本です。