先日の日曜日(11/10)、
TAMC(東京アマチュア・マジシャンズ・クラブ)の創立80周年記念
『第68回マジック発表会』がニッショーホールで開催されました。2部構成で20分の休憩を挟み3時間10分のマジックショー。私の出番は後半の2番手~4分間の演技でしたが、3年ぶりの大舞台なので出演前は少し緊張しました。その反面終わった後の清々しい気分は何とも良いものです。
会員の出演者は30名程、プログラムを見て数えたら私は若い方から8番目でした。米寿越のお二人の共演、88歳の多湖輝先生の気合いが入ったお土産マジックの解説等々~この会の中に居ると自分はまだ高齢者と言うには程遠く思えて来ます。出演者のお一人サッカーの川渕三郎さんとも二言三言~言葉を交しましたが、体からオーラのようなものが出ているのを感じました。
今回の私の演目は
「青春の戯れ」と題し“リング&ロープ”でした。5年前に同ステージで演じていて手順はその時とそれ程変わっていませんが、細かなアクションに手を加えました。
① 音楽が始まり下手から登場
/白いリングを取出しリングが自ら動く遊びのアクト
/ 赤いロープを取出しメガネ風?の二つの輪を作る遊びのアクト~ここ迄が1分。
② 前半の3つの差込と抜出しが~1分半
/後半の3つの差込と抜出しが~1分半。
合計4分の演技ですが、演技と音楽の終りが一致したのが気持ち良かったです。
出演者の演技は、リハーサルや本番中にモニターと最後尾の席で観ていますが、全てを観賞してはおりません。そんな中で感じた事や印象に残った演技について少し触れておくことにします。
全体を通して今後の課題と感じたことは・・・□ お客さんの年齢層から、ショーの時間を30分ほど短くした方が良いと思った事。
□ 16演目中10の演目がお喋り系マジックでしたので、少々多すぎる感じがした事。
印象に残った演技を出演順に3つ上げると・・・■
児玉武雄さんの「動くアクセサリー」(タバコ) スライハンド系の唯一であり、大舞台の難しさに挑戦した見応えある演技でした。
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土屋理義さんの「動物たちの芸くらべ」(新作落語手品) 名人芸と言っても過言ではない創作落語、語りの中に"手品の素"を織込んだ至芸。
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内田春樹さんの「宇治の釣り」(狂言風マジック) 本格的な狂言仕立てでオリジナリティーがあり、可憐な女性も絡み心に残る演技。
※その他、阿部徳蔵氏の名作「あっちの僕」の再演は思わず笑いを誘う面白さがありましたし、恒例となった白鳥さんの大イリュ―ジョンや都築さんの豪華な和妻も見栄えがして、観客は満足されたことと思います。