5月末に封切られた劇団ひとりさんの監督作品
『青天の霹靂』を観ました。手品師が主人公とのことで、九割方そこに興味をそそられての鑑賞でした。劇団ひとりさんはマジックが相当お好きなようで、主演の大泉洋さんと共に、劇中のマジック演技はなかなかのモノでした。スクリーンにタイムスリップを取り入れて、意表を突く話の転回も面白かったです。40年前~昭和48年頃の浅草は自分に取っても思い出があり、懐かしさが込み上げて来ました。
その頃、サークル仲間だった友人のI.T さんと数年を経て再会し、知人の漫談家M.H 氏のステージを松竹演芸場に度々観に行きました。お互い美しい姉妹に振られた・・と云うより、土俵に上がることさえ出来なかったのに、最後は居も知れない姉妹の話で夜が耽るまで腰を据えて飲みました。この映画を観ていて、ストーリーは違えど“青天の霹靂”は40年後に突然やってくることに、自らの人生と重ね合わせ、納得しきりの
マジシャン・いしけんでした。
この映画を観たのはイオンモールつくば内にある
「シネマックス」。2年前にオープンし、今流行りの小シネマが集合した映画館です。落ち着いた雰囲気で、百六十ある座席もゆったり。シニア料金は、一般が千八百円なのに千円ポッキリで何とも有難い処遇。ウィークデーの午後四時半から観ましたが、観客は私の他は二十代の女性が3人でした。マジックに絡んでいる方は観るでしょうが、観客のターゲットが何処にあるのか少々気になった帰り道…。