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「FISM イタリア リミニ大会」についての独り~言

今月の6日からイタリアのリミニで開催されたマジックの国際大会FISM、自分自身は行くことが出来ませんでしたが、マジック関係の友人知人10名程が当地に行かれ、観客としてFISMを楽しまれたようです。そしてFISM大会も終了し、最終日の11日にはコンテストの受賞者が発表されています。グランプリは、ステージ部がスペインのヘクター・マンチェ、クロースアップ部門はスイスのピエリックが選ばれました。また、8つの部門賞も発表されましたが、残念ながらその中に日本のチャレンジャーの名前はありませんでした。そして部門賞受賞者30人の中にコリアンが7人、今回も韓国の台頭が顕著に表れた大会だったようです。

FISMは1948年にスイスのローザンヌで設立され、第1回大会もその地で開催。今回のリミニ大会が第26回だそうです。世界の国を対象にしてはいるももの、ヨーロッパ中心の色合いが強く、マジックが盛んな米国人の受賞者やチャレンジャーは見当たりません。米国を中心としたIBMやSAMと云った組織とは対峙した関係にあるのかも知れません。今回の大会には28ヶ国から146人(組)がエントリーしたそうですが、やはり日本人の受賞者が居ないのは、とても淋しい思いがします。
審査基準は; 技術 演出/表現力 楽しさ 構成 独創性 雰囲気
評価の基準としては、それなに理解できる項目が並んでいます。

前回のブラックプールと今回のリミニの2大会に渡り邦人の受賞者を輩出できませんでした。その改善策ついて考えてみたいと思います。一番重要なのは~(発掘・育成を含め)素養を持った人材を確保する後援組織の充実であると考えます。現在の組織は、ステージはSJMとJPMA、クロースアップはJCMAです。SJMはよく知りませんのでコメントを控えます。JPMA(日本奇術協会)はプロマジシャンの公益社団法人です。ここがもっと本腰を入れ、内部から多くのチャレンジャーを送り出す意気込みが必要だと思います。クロースアップのJCMAはそれなりに頑張っているのは分かりますが、プロ絡みの組織が加わらないとレベルアップは難しいように感じます。
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by ishiken55 | 2015-07-18 17:29 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)
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