今月の7日から地元の病院に入院し、右の腎臓に出来た悪性腫瘍(がん)を除去するため、右腎臓の摘出手術を行いました。遠に還暦を過ぎているとは云え、入院や内蔵の手術は初めての経験につき不安は否めませんでした。手術前日には万が一の事も考えましたが、意外にも思い残すことが何も心に浮かばなかったのには自分でも驚きました。仕事・生活・マジック~この三つのライフワークにやり残したことが無いと云うのは、幸せな人生であったとも云えましょう。
入院生活は、手術後の一週間は切開部の激痛と高熱に苦悶する日々でありました。その後は徐々に熱が下がり、12日間の入院を経て無事退院することが出来ました。退院時は体重が2.5キロ減り、体力が落ちてしまって、早く歩くことができず、体を曲げたりすると今も切開部が痛みます。ただ、このような外科的要因は徐々に改善して行くと思われます。今後重要なのは、内科的な推移で、当初は1ヶ月毎、その次は3ヶ月毎に検査を継続する必要があるようです。
以上の状況で、入院時は元より、退院後もマジックから遠ざかった生活をしています。毎日行なっていた「リング&ロープ・四つ玉・カードハンドリング・ウォンド・ファンカード」の30分程のルーティン“マジック体操”は、既に3週間お休み状態です。ただ…先程テンヨーさんから今年の新製品として発売された商品を模して作った道具を取出し演じてみました。模倣品の作り方を書くと、テンヨーさんの営業妨害になり兼ねないので、ここでは≪石≫になります。