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「日本奇術協会創立80周年記念祝賀会」へ

一昨日はホテル椿山荘東京で開催の「日本奇術協会創立80周年記念祝賀会」へ。
日本奇術協会は昭和11年設立のプロ奇術師の組織で初代会長は松旭斎天洋師ナリ。
三つのイベント=8時間、現地への往復=4時間、昼食+マージン=1時間とすると、参加するための所要時間は合計13時間。この催しが公表された当初は、丸一日を寒い時期に費やすのはどうも…と思い、不参加を決め込んでいたのに、直前になって行きたくなり、締め切り日の二日前に参加の申し込みをしました。

<三つのイベント>
・最初は「FISMアジアステージ選考会」
コンテスタントは12名。顔ぶれを見ると三年毎に開催の欧州を中心としたFISM大会に再挑戦される人が2/3で、新チャレンジャーが少なく感じました。結果は古川令氏と片山幸宏氏が選出されました。共に技量は抜群な方なので、この先観客へのアピール度を更にアップされ、本選迄進まれることを期待しています。FISMには選考基準があるそうですが、個人的に楽しめた演者は~③ ボールと紙ヒコーキ風のモノを組合せた稲垣愛弓さん。④ 今回もゴルフをテーマにストーリー性に富むSEIRAさん。⑦ フラフープとメリケンハットを使い度肝を抜く衣装のTokyo Tomoさん。

・次は河合勝氏と長野栄俊氏による「日本奇術文化史セミナー」
始まる前、河合さんにご挨拶し、初めてお会いする長野氏を紹介して頂き名刺交換。思っていたよりもお若い方で、「私、マジックは全く出来ません」と云われたので、「河合先生に教えて頂いてください」とご返答。こう云う方には是非私が所属するマジッククラブへの入会をお薦めしたいのですが、お住まいが福井ではどうにも…。長野さんは県立図書館に勤めておられ、一般人には手に余る古文書や漢文をすらすら読まれる方だそうです。講演では英国人スコットの『妖術の開示/1584年』より古い奇術書『神仙戯術/1510年』が中国で発見された事が語られ、河合さんの奇術資料発掘への弛まぬ執念を感じました。

・最後のイベントは「祝賀会」
各種の表彰の後、円卓を囲んでの宴席に。和洋折衷のお料理は次から次に運ばれて来て、普段質素な食事を心が掛けている(?)身としては、その反動か、確りと自分の分を取り分け、美味しく戴きました。そして、その後はお目当てのガラショーに~。初めて生で観る峯村健二師の切れのある演技。おなじみマギー司郎師のトークマジックにはMr.マリック師も飛び入りでご登場。ラストは艶やかなASAMIさんをアシスタントに島田晴夫師による迫力の鳩出しのフル手順。日本を代表するプロマジシャンの演技を堪能しました。日本奇術協会の益々のご発展を祈念し最後は入魂の三本締め。

蛇足ですが、椿山荘は自分が初めてイベントに呼ばれ、アトラクションでマジックを演じた場所。それは昭和43年十代最後の春。演目は「パン時計」と「9本リング」でした。立食のパーティーで演技が終わった後「好きに食べて飲んで下さい」と云われ、この時も料理と〇〇をたらふく…半世紀経った今も性根が変っていない?!
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「日本奇術協会創立80周年記念祝賀会」へ_c0049409_17561860.jpg「日本奇術協会創立80周年記念祝賀会」へ_c0049409_21284061.jpg
by ishiken55 | 2017-02-14 18:01 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)
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