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Iさんへの二度目のマジック・プレゼント

最近、定年退職される方が多いのです。先週の土曜日も、会社の先輩Iさんの定年送別会がありました。もう三十数年前になりますが、結婚披露宴でマジックを初めて演じたのが、Iさんの祝宴の時でしたので、“いしけん”に取っても感慨深いものがありました。その時の演目は、「9本リング」と「風船カード当て?」、宴は“ホテル・ニュージャパン”で催されました。

・・その十年後の1982年2月、ホテルが大火災に遭遇した時、Iさんの宴のことが脳裏を過りました。被害を大きくしたのはスプリンクラーの設置を怠ったことが原因と言われ、安全ルールを守らない経営者に強い怒りを覚えたものです。最近、問題となっている建築事務所の耐震強度偽造についてなどは、言語に絶する安全軽視ですし、その行為を、公的資格を持った人間が行ったことに、より強い怒りを覚えます。

・・話しが逸れてしまいましたが、身近な関係者三十数名が参加され、Iさんの足跡などを辿る会話が弾む中、酒席は和やかに進行して行きました。そして宴が終盤に差し掛った頃“いしけん”が立ち上がり、何と!憶えて数日の「即席お札カッター」を演じたのでした。
Iさんへ送る二度目のマジックは、ささやかなものでしたが、十年後、参加者の方々に“お札のマジック”がキーワードとなりIさんのことを思い出して戴けたら・・うれしいですね。

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by ishiken55 | 2005-11-24 22:00 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)
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