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『放浪記』を読む(酷暑には読書が一番!)

暑い日が続きます。現在は何とか乗り越えていますが、やや涼しくなった頃に毎年暑さの反動で体調を崩すのが常でして、その状態が暑さの度合いと比例するため、今から覚悟をしています。こんな時は家で読書をしているのが一番。今読んでいるのは新潮文庫の林芙美子作『放浪記』です。これは自分で買った本ではなく、母の本棚にあった単行本や文庫本の中から、数点だけ形見として持ち帰って来た中の一冊です。

『放浪記』のPR文…「貧困にあえぎながらも、向上心を失わず強く生きる一人の女性~日記風に書きとめた雑記帳をもとに構成した、著者の若き日の自伝」との事。未だ二割程しか読んでいませんが、林芙美子は幼い頃から文才があり、木賃宿住まいの身で、アルバイトをしながら尾道高女を卒業した女性。その後男性遍歴を重ねつつ小説家に。戦後に代表作を執筆。流行作家になったものの、昭和26年に47歳で他界。

この文庫本は昭和60年版。母が勤めをリタイアし読書をする時間が多くなった時期に読んだようです。今の私に取っては文字が小さく、以前に奥州の仙人から教えて頂き購入したダイソーのハズキルーペ擬を掛けて読んでいます。36ページに…義理の祖母がキトクとの電報を受領。その祖母は“さなだ帯”の工場に通っている…との記載があり。つい「真田紐のマジック」を思い出してしまい、あれから二年かと懐かしむ。
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by ishiken55 | 2020-08-23 10:09 | 文芸 エッセイ | Trackback | Comments(0)
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