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「実演のマジック」 と 「画面上のマジック」

百人程の観客を前に、15分から30分のステージマジックを演じるのは年1,2回。
十人以上の観客を前に、30分のクロースアップマジックを演じるのは年2,3回。
“いしけん”は、マジックを演じる側としてはその程度しか活動をしておりません。
しかし“プライベートな場”で、お一人から数人を相手にチョットしたマジックをお見せする機会は、月1回程度はあるように思います。

そして、どの場に於いても、いつも驚くのは、「初めて生でマジックを観ました!」 と言われる方が実に多いことです。でも 「マジックは良く観ますよ」 と言われるのです。
・・そう、そうなのです!・・多くの方は“テレビ”でマジックを観ているのです。

「実演のマジック」「画面上のマジック」で何が一番異なるのかは、マジックを趣味にされている方なら、直ぐにお分かりかと思います。
・・そう、そうなのです!・・「ミスディレクション」が“有効か”“否か”です。

前回の記事でも書きましたが、「The Royal Load to Card Magic」の前文に記載されている“マジックを演じる上での普遍的な法則”の一つ、「ミスディレクションの有効活用」は、テレビの「画面上のマジック」では、全く有効性が無いのです。

「画面上のマジック」は、観客の数から言えば「実演のマジック」に比べ、三桁は上を行くでしょう。しかし「実演のマジック」の~演者と観客の心の交流を始め、無限の楽しさを秘めたその魅力は、「画面上のマジック」に比べ、三桁は上を行くでしょう。
マジシャンの皆さん!日本の地方の街には、まだまだ生のマジックを観たことの無い人達が九割以上います。その人達が初めての生マジックに感動される姿は、演者に取っても感動的なことです。その『幸い』を求め、『山のあなたの空遠く』、マジック活動を続けて行きましょう。
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by ishiken55 | 2006-07-05 22:32 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)
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