デビッド・カッパーフィールドのイリュージョンやアルマンド・ルセロのカードマジックが、素晴らしいマジックであることは誰もが認めるところですが、
『黒い棒に埋め込まれた宝石が飛び移る~パドルマジック』などの
“小品マジック”にも、捨てがたい味わいがあるものです。
つい最近、とても洒落た二つの“小品マジック”に出合いましたので、今日はその作品について、お話をしようと思います。
◆ 一つ目は・・『迷って箸』先月参加した、マーカ・テンドー師主催の「つくばコンベンション」で、秋田のディーラーショップ「月光企画」が2本二百円で販売していたマジックグッズです。
*現象は・・短い箸の端に輪にした紐が取り付けてあり、それを写真のように持ちます。その状態で親指と人差指の間を離さずに、“手から抜く”というモノです。
*タネは「ボタンホールを通り抜ける棒」がヒントです。2本セットになっているのが憎いところで・・
友達と~恋人と~奥さんと~お子さんと~そして誰とでも~どこでも、楽しめるところが素晴らしい小品マジックです。なお自製のマジックグッズを作れば、もっと楽しくなる事と思います。
◆ 二つ目は・・『復活するストロー』先の日曜日、池袋のサンシャイン文化会館で開催の
JCMAマジックサークルへお誘い戴いた女性マジシャンの方が教えて下さった作品です。
*現象は・・1本のストローを、コップの中にハサミで2センチ程の長さにカットします。演者の手に、カットしたストローを載せ、その中から一片だけを右手で取り上げて、他はコップに戻します。そして、愛情を籠めて右手を揉み込むと
“徐々に元の長い1本のストローに復活する”というモノです。
*タネは、各自でご想像ください。
使用するストローは、演じる場所により大きさや
色を使い分けると良いでしょう。