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「ジャンボカード de マジック」・・・<その2>

今回は、嘗て私がステージで演じたジャンボカードの「カード当てマジック」を紹介します。客が絡むこの種のマジックは、どうしても演技が長くなるため、観客の好奇心が散漫になる恐れがありますので、演じるシチュエーション(ステージの広さや観客の年齢層)にマッチした演出を取り入れて、客を飽きさせずに、不思議さや楽しさを盛り上げることがとても重要です。解説の中の厚紙を使用した演出も、その試みの一つとお考えください。
<現象>
客が選んだカードをデックの中に差戻してから、カード名を厚紙に書いて貰い、その紙でデックを扇ぐと、カードケースの中に入れたジョーカーが客のカードに入替わってしまいます。
<準備>
*ジャンボカードのトップから2枚目にジョーカーをセットしカードケースに入れておきます。
*A4サイズの厚紙1枚。(私はキャノン製高品位専用紙の保護用紙を使用)
*赤と黒の太字用サインペン各1本。(できるだけ大型のものが良い)
<アクション&シークレット>
① ジャンボカード(この後は単に“カード”と表記)をケースから取出して表向きでファンに開き、通常のカードである事を客に示します。次に カードを一旦閉じてから裏向きでファンに開き、一人の客に1枚のカードを任意に引いて貰い、そのカード名をよく覚えて貰います。

② 客のカードを表が見えない様にして右手で受け取り、そのカードをデックの中央に差込みます。(この時、デックのトップカードと客のカードをトップチェンジで秘かに交換してしまいます。即ちデックの中に差し込むカードはデックのトップにあったカードです) [写真 上]

③ デックの一番上のカードを表にするとジョーカーが現れます。客に「このジョーカーをケースに入れておきます」と告げ、カードを裏向きに戻してからケースに入れ、それを客が見える場所に立て掛けておきます。(カードを表に返す時にダブルリフトを行います。裏返し後はトップカードのみを取上げるので、カードケースの中のカードは客のカードになります) [写真 中]

④ 客に向い「貴方が先程選んだカードは何でしたか?そのカード名をこの紙に書いてください」と告げ、“A4の厚紙”を手渡します。そして赤と黒のサインペンを示し「貴方のカードの色と同じ色のペンで書いてください」と頼みます。(客は自分のカードの色のサインペンを手に取り、マーク、文字、そして凝った人はトランプ絵など様々な表現で書くとことと思います)

⑤ 厚紙に書かれたカードの名を見せて貰ってから「貴方の選んだカードは“ハートの7”でしたか。今このトランプの中に貴方の選んだ“ハートの7”がある訳ですが、その紙でトランプを扇いでください」とお客に頼みます。

⑥ 演者はデックを数回カットしてから裏向きにファンに開き、そこに向って客に厚紙で扇いで貰います。そしてデックを客に渡し、客のカードがあるかどうか確認して貰います。 客が自分の選んだカードが見付からないと言ったら、カードケースを取り上げ、その中からジョーカーと入れ替わった客の“ハート7”のカードを取り出し観客に示します。 [写真 下]

*厚紙に書いた〝カード名”からアドリブで展開すると、場の雰囲気が和らぎます。
「随分小さな文字ですね~貴方は見掛けによらず小心なお方のようですね・・?」

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by ishiken55 | 2007-03-03 16:47 | カード レクチャー | Trackback | Comments(0)
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