人気ブログランキング | 話題のタグを見る

3周年を迎えた 『ちいさいマジックのおうち』 です。

今月の初めに、この 『ちいさいマジックのおうち』 は3周年を迎えました。
当初書きたいと考えていたことは、最初の一年で記事にしてしまったので、その後どうなることかと思いましたが、それから早二年が過ぎました。最近はマジックの見聞録やマジック関係のエッセイが中心となりつつありますが、これからも『温故知新』~“古き勾玉”に“新しい風”を当てたりしながら、バラエティーに富んだ記事を掲載して行きたいと思っています。

昨日は、マジッククラブの研修会に初めて参加した後、久しぶりに神保町に出て、新本や古書に触れて来ました。マジック書についても東京堂書店を訪れたら、新刊が数冊置いてありましたが昨年購入した本も読めていない状況につき、立ち読みだけでスルーしました。購入した本二冊の内の一冊は・・
朝日新聞社刊 『文豪・夏目漱石―そのこころとまなざし』

中3の時に「坊ちゃん」を読んで~本の面白さを知り・・高2の国語の授業で「こゝろ」に興味を持ち、文学全集や文庫本で「こゝろ」 「それから」 「三四郎」等の代表作を読んで~人生の愉しさと難しさを教えられ・・社会人になって漱石全集を購入し、漱石最晩年の未完の小説「明暗」を読み~この小説の“こゝろ”が読めずに一旦漱石に挫折します。その後は、「我輩は猫である」 「草枕」 「坑夫」 「虞美人草」 「門」 「彼岸過迄」 「行人」と読み進み、最後に残った小説が「道草」~この小説、漱石の幼少時の養子経験が土台となる暗い話のため読みが進まずに、彼此3年ほど座机の下に“道草”状態で鎮座しています。

好きな漱石の小説は?と問われたら、「三四郎」「虞美人草」と答えることにしています。購入した本を捲っていて知ったのですが、漱石は39歳で小説を書き始め、49歳にて胃潰瘍で亡くなったそうです。ですから小説家であった期間はたった十年だった事になります。そして、十代で読み始めた漱石でしたが、年齢上では自分が“とっくに”漱石を追い越していることに気付き・・・唖然としたのでした。

夏目漱石は、趣味に水彩画や水墨画に親しんだようですが、もしマジックを趣味にしていたら、胃潰瘍にならずにもっと若々しい表情をしていたのではないかと、ふと思ったりしました。そして漱石さんが五十代となって平成の時代に生きていたら、テンヨーの 『Magic World』 をプレゼントしてあげるのが一番かな~と?!

3周年を迎えた 『ちいさいマジックのおうち』 です。_c0049409_22551947.jpg3周年を迎えた 『ちいさいマジックのおうち』 です。_c0049409_231182.jpg
by ishiken55 | 2008-02-17 23:05 | 文芸 エッセイ | Trackback | Comments(0)
<< W君の 「ツー・カード・モンテ... 中板橋での「マジック愛好家の集... >>