先週の木曜日(7/17)に、思いも寄らないことから、半世紀前の
「コーンとボール」の道具を入手しました。私自身は「コーンとボール」を演じた事はありませんが、私の若い頃は学生発表会の定番演目の一つでもありました。でも、最近は全く観られなくなりましたね。数年前、三十代前半のある著名なマジシャンが、そのマジックを知らなかったので驚いた事も~。
「コーンとボール」は
ダイ・ヴァーノン翁が元祖だそうです。 その後道具や技法の内容が異なるバージョンが考案されて発展し、日本でも昭和30年代にブームとなったようです。私が今手にしている道具は~1つのコーンと3つのボールです。そしてボールには何の仕掛けもありません。てっきりボールに仕掛けがあるのが常識?と思い込んでいたのですが・・・
「コーンとボール」が衰退して行った理由の一つは、あの素晴らしい“ボールの仕掛け”に頼り過ぎたためではないかと推測しています。“タネも仕掛けもない”原点に立ち返れば、小林多喜二の
「蟹工船」ではありませんが、シックなサロンマジックとして、復活のパワーを秘めたマジック演目のように思えるのであります。
◆先週は私に取り特別な一日がありました。写真は、その日の朝庭に咲いていた
「一輪のくちなしの花」と
「記念の花束」です。
『どちらの花が好き?』と問われたら、「クロースアップマジック」と「ステージマジック」について問われた時と同じように~答えることができません。