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珠玉の 「カード当てマジック」 <作品 4>

「カード当てマジック」4回目の今回は、三人以上の観客を前にしている時に、ペア(友人、恋人、ご夫婦など)のお二人にカードを選んで貰い、そのカードを当てるという作品です。この作品は、学生時代にメモした“カード当て・ノート”に記載されているのですが、どなたかに教えて貰った作品なのか、自分のアイディア作品なのかを忘れてしまい、作品の出所が定かではありません。(ということで、少なくとも生後四十才近くにはなっている作品です)
観客が“飛び上がって驚く”ものではないのですが、カードを選んだ二人の関係を、会話の中に上手に取り入れて演じると“なごみ”の一品として、映える作品です。

<現象>
①デックの中からジョーカーを取り出して、テーブルに置きます。
②ペアの客二人に、デックの中から一枚づつカードを選んでそのカードを憶えてもらいます。
③先ず一人の客のカードをデックの中に戻してもらい、演者はデックをシャフルします。
④二人目の客のカードをデックの中に戻してもらい、演者はデックを十分シャフルします。
⑤第三の客にジョーカーを表向きに持ってもらいます。そして「このジョーカーは“探偵”なんです」と説明し、演者が“開けた”カードの間にジョーカーを差し込むように頼みます。
⑥演者が開けた所にジョーカーが差し込まれたら(写真 上)、デックを揃えます。
⑦デックをテーブルにリボンスプレットして、表向きのジョーカーとその両隣のカードを上にずらします。(写真 下)
⑧カードを選んだ二人の客にカードの名前を公表して貰ってから、ジョーカーの両隣のカードを開けると、二人の客が選んだカードが現れます。

<シークレットとポイント>
*③のシャフルは、シフトを用いて客のカードをボトムにコントロールします。
*④のシャフルは、シフトを用いて二人目の客のカードをボトムにコントロールすると共に、シャフルを最後の一枚まで行い、一人目の客のカードをトップにコントロールします。そして、その後にトップとボトムのカードが動かないようにリフルシャフルを行ないます。
*⑥の演者がデックを“開ける”のは、ワンハンド・カット(最近はワンハンド・パスと呼んでいる本が多い)を用います。
*ジョーカーを“探偵”としましたが、カードを選んだお二人の関係により“仲人”、“子供”、“愛のキューピット”など、適宜使い分けるようにします。

◆前田知洋さんが今春のテレビ番組で、この<作品 4>に類似した「カード当てマジック」を演じていました。客にジョーカーを差し込んで貰うのではなく、空中に飛ばしてキャッチするという“かっこいい”方法で行なっていました。「カード当てマジック」は類似作品がいくらでも存在するものです。その中から自分の技量やパーソナリティにフィットする方法を選択し、自分に最適な作品に構築していくことが大切なことなのだと思います。

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by ishiken55 | 2005-07-29 21:07 | カード レクチャー | Comments(0)

「寺田寅彦」 の“初めの一ページ”

寺田寅彦の作品を初めて読んだのは、まだ二年前のことです。その名を知ってはいたものの、物理学の先生で随筆家、そして夏目漱石門下の人というくらいの知識しか持っていませんでした。私は随筆家という肩書きの人には、何か胡散臭い感じがして好きではありません。c0049409_21591692.jpg毎月購読している岩波の「図書」という小冊子の書籍宣伝欄に、ワイド版岩波文庫の寺田寅彦作「柿の種」が載っていました。この本が初版されてから七、八十年が経っているにも関わらず、未だに多くの読者を得ていることに興味を擁き、その本を買ってみました。

読み始めてみると、日常のできごとを認(したた)めながら、世の中の普遍的な事柄が、さり気なく書かれていて、自分の人生を振り返り、またこれから先のことを考え想う契機になりました。その後、他の本も読んでみたくなり、岩波文庫の「寺田寅彦随筆集 第一巻、第二巻」を買い求め読みました。これらの本を読み、寺田寅彦の本が読み継がれている訳がおぼろげながら見えてきました。

そして、未だ読んだことのない方にPRしておこうと思いました。本を買うか買わないかは、自由意思にお任せしますが、下記の本の巻頭の“ページ”を、本屋さんでの“立ち読み”でもよいので、ぜひ読んでみてください。マジックを志しているあなたに、そしてマジックを終生の友と考えているあなたにも、“何か”を齎すものと思います。

◆「柿の種」の最初の言葉 ;「日常生活の世界と・・」
(日常生活と詩歌<=芸術と捉えてもよい>との関係についての短い文章です)

◆「寺田寅彦随筆集 第一巻」の最初の章 ;どんぐり「もう何年前になるか・・」
(早世した最初の奥さんの無邪気な行動と,数年後のその子供の姿を描いています)

*岩波文庫には「ワイド版」という普通の文庫より大きいサイズの本があります。老眼鏡が無いと本を読むことができない私に取っては「ワイド版」はありがたい存在です。全ての文庫に「ワイド版」がある訳ではありませんが、上記の本は「ワイド版」があります。ちょっと割高ですが熟年の方にはこのタイプをお薦めします。

*最近ふっと思いました・・老眼鏡を掛けないとトランプの種類が見極められない“いしけん”ですが、クロースアップマジックを観覧される年配の方々も、トランプのマークや数字を見極めるのに苦労されるのではないか・・観客が年配の方の時は、クロースアップマジックにもジャンボカードを使用してみてはどうだろう・・またまた“マジック”についての取り留めのない夢想に耽る“いしけん”でした。
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by ishiken55 | 2005-07-25 22:09 | 文芸 エッセイ | Comments(0)

「タバコ・マジック」 のワンポイント・レクチャー <3>

今回はタバコの“タンギング”についてお話します。“タンギング”という技法名が、マジックの世界で公知のものなのかどうかは、実はよく知りません。呼名はさて置き、私がこの技法をタバコのマジックに取り入れてから、彼此三十七年近くになるでしょうか。“タンギング”を説明するに当たり困ったことがあります。それは写真で技法の説明をしようとすると顔が写ってしまうことです。“いしけん”の顔をアップで晒すのは、訪問客の夢を削ぐことになり兼ねないし、私自身も巷を歩けなくなりますので、思い止まることにしました。

<タンギングのポイント>
◆タバコは長い方が見栄えはしますが、6.5cm(生のロングサイズは8.5cm)が限度です。火の付いたタバコの演技を行なって、適度の長さになってから演じるようにしましょう。
◆タバコの保持は舌で反り上げて浮かします。顔の表情はあくまでも自然に。口内に触って火傷をしても慌ててはいけません。少々触ったのみでは火は消えません。落ち着いて演技を続けましょう。(口中の火傷は一週間もすれば大方直ります。)
◆得意になって“タンギング”を何回も繰り返すのは慎みましょう。回数が多いと嫌味になりますので3回以内に留めましょう。寧ろ保持時間に2~5秒の変化を付けるようにします。
◆口に取り込む時、及び口から取り出す時~の右手のタイミングと仕種が重要です。鏡を見て研究してください。

ps
この技法を初めて観たのは、昭和41年11月に早稲田大学の学園祭で行なわれた“早稲田マジッククラブ”主催「奇術の夕べ」の中で、瀬島さんという方の“たばこ”の演技でした。この方は、3cm程の短いタバコを使用していましたが、初めて観るアクションでしたので、とても新鮮に感じました。この発表会は、文学部181教室という学内のため、“慶應の発表会のような豪華さ”はなかったものの、ベーシックな演目に見所があって、レベルの高さを感じたステージであったように記憶しています。残念ながら早稲田のマジックショーは、その後観る機会がないのですが、今もマジッククラブは活躍されているようです。

(当時の「奇術研究」に度々寄稿されていた松田秀次郎氏は、早稲田の法学部教授で早稲田マジッククラブの会長でした。指導者がいなかった当方のクラブとしては、羨ましく思ったものです。)
その翌日から、鏡を前にこの“タンギング”の技法習得に取り組みました。それでも実演に耐えるレベルになるには二年程かかったでしょうか。ただし、この“タンギング”は、あまり品のよい技法ではありませんので、プライベートな場所では数多く演じてきましたが、“公的?なステージ”では演じないことにしています。

c0049409_2274095.jpg今回は上記理由から演技の写真がありません。寂しいのでタバコの写真を載せることにします。私は煙草を嗜みませんのでシガレットの銘柄はよく知りませんが、室には三箱のタバコが積まれています。
その一つが「HB」というドイツ製のタバコです。

そう言えば、就職祝いにマジッククラブの後輩達が、プリンスの「ライター」にドイツ製のシガレット「ゲルベゾルテ」を付けてプレゼントしてくれた遠い昔のことを思い出してしまいました。
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by ishiken55 | 2005-07-21 22:41 | タバコ レクチャー | Comments(0)

ブログを始めた“きっかけ”は・・・

ノートパソコンを初めて購入したのは五年半前になります。会社で使用するのが目的でした。パソコンは鞄に入れられて、家と会社を毎日往復していました。
折角パソコンを買ったのだからと、一ヶ月3時間・ダイアルアップのプロバイダーに加入しました。休日にインターネットに接続してはみるものの、何を観たらよいのか検討がつきません。ホームから目的が無いまま、さ迷い歩いている状態でしたが、物珍しさもあってけっこう楽しく見ていました。当然マジック関連のサイトを覗いたこともありましたが、“お気に入り”に入れて定期的に観るということはありませんでした。

それから一年半が過ぎた頃、会社からパソコンが宛がわれ、ノートパソコンは家での定住を決め込みました。そしてパソコンの中身は段々私的なモノに置き換わっていきました。

更に一年半が過ぎた頃に、出身クラブのある後輩から「マジック関連のホームページを開設しているので、よかったら観てください」と言われました。その言葉に誘われて、インターネットを検索し辿り着いた“バカに過激なサイト”は、紛れもなく、容貌爽やかで礼接を有するその後輩のホームページだったのでした。内容には付いていけないところもありながら、マジック界の傍観者的な立場からは、昔のマジック界を振り返りつつ楽しく観ていました。ところがそのホームページをキーに周辺を探索し初めて一ヶ月も経たないうちに、二十数年間静かに“うたた寝”をしていた自分の中に住む“マジシャンのいしけん”が目を覚ましてしまったのです。
それからは、マジックの再生と新アイテムを探求する日々が二年間続きました。

今年の一月に地元書店で “角川oneテーマ21”新書の「超簡単!ブログ入門」という本が、ふと目に入り、今流行のブログってなんだろうとの興味から購入しました。
c0049409_22313594.jpgこの本を読み終えて間もない二月の始めに大風邪をひき、久し振りに会社を休みました。風邪の熱で正気ではなかったのか、はたまた寝ていることに飽きての戯れだったのか、炬燵の上のパソコンを立ち上げて、新書を片手に「エキサイトブログ」へ登録をしてしまったのでした。(本のサンプルがエキサイトブログでした)何の準備もなくスタートしてしまったものですから、その後が大変でした。

*記事の題材は、休日に二点ほどを考え草稿を書き、ウイークデーに肉付けや修正を行い投稿する日々。
*ダイアルアップでは“接続時間がオーバーしてしまうは、画面の立ち上がり遅いは”で、立ち行かなくなり、一ヶ月後に ADSL に加入。
*デジタルカメラは“タカラ製の玩具”しか持っていなかったため、粗悪な写真を載せていましたが、このままではマズイと思い、キャノン製の「IXYデジタル50」という手頃なカメラを二ヶ月後に購入。(四月頃から掲載の写真が、少しまともに・・・?)
*そして、早いもので約六ヶ月が過ぎ、今に到っています。

ブログを始めてからのことで、少々気になっていることがあります。それは、ブログの記事を書く方にエネルギーが取られ、この半年間自分自身のマジックの進歩がなく、寧ろ後退しているようにさえ思えることです。マジック系サイトは、思っていたよりもたくさん存在することを知りましたし、それはそれでマジックを愛する人達の素晴らしい表現の一つなのだと思います。
しかし、マジックに対する日々の研鑚を積んでいる“真のマジックの達人”は、マジック系サイトの外に存在するのではないかと最近想うようになりました。(サイト運営の方々に対し、失礼な発言をしていることになりますが、私もその一人ですのでお許を・・・)
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by ishiken55 | 2005-07-17 22:45 | モノローグ | Comments(2)

「ファンカード」 のワンポイント・レクチャー <パート2>

ファンカードの美しい開き方NO.1は、なんといっても「片手・逆ファン」です。
その「片手・逆ファン」を両手で行うと、より華やかになり美しさが倍増します。
今回は、左手に持ったデックを左手~右手の順に「片手・逆ファン」で開いた後、一気に両手のファンを閉じるという見栄えのする演技を紹介します。

<両手で行なう鮮やかな「片手・逆ファン」>
①左半身に立ち、左手にファンデックをディーリングポジションに持ちます。

②左手のデックを右手に持替える動作で右手をデックの上から持ちますが、この時デックの上半分のカードを密かにパームし下半分のカードは右寄りのエンドを持つようにします。

③右手に持った“下側”のカードの上方を左手で持ち、目の高さに上げてから「片手・逆ファン」で開きます。

④“上側”のカードをパームした右手を、左腕の下に持って行き、「片手・逆ファン」で開きます。(写真 上)

⑤短い間を置いてから、ファンを持った両手を一瞬同時に返してアクセントを付けた後、左右のファンを一気に閉じます。(写真 下)

◆この演技は6月8日の記事で紹介した「“いしけん”のカード・ハンドリング」の“⑮のアクション”と同一です。併せてチェックしてみてください。

ps
この記事の内容とは一致しませんが、マーカ・テンドー師サイト(本ブログのリンクに記載)に、師自身のファンカードの動画がアップされました。短いものですが“プロ中のプロ”の演技が見られますので是非チェックしてみてください。必ずや参考になるものと思います。

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by ishiken55 | 2005-07-13 22:54 | ファン レクチャー | Comments(0)

昔 「キャラバン党員」 だったことを告白します!

40年前、T氏の誘いに応じて、その教室に向かったとき、私の手には任天堂のプラスティック製トランプが握られていました。
「トランプ持ってきた?」 「はい。これです!」
それを見せると、T氏は私のトランプを手に取り、“く”の字に曲げたりした後・・
「このトランプは奇術には使えないよ。こういう紙製のトランプを買いなさい」と言って、私が持ってきたトランプより少し大きめの、自転車の絵柄のトランプを私に見せました。それは、初めて見るバイシクルのポーカーサイズのトランプでした。

その時から半年が過ぎた頃に、初めて自分のバイシクルのトランプを買いました。
それは、赤いライダー・バックのポーカーサイズでした。
そのバイシクルのトランプは、使いに使い込みました。

次に購入したのは、キャラバンのブリッジサイズのトランプでした。
このトランプを選んだのには、下記のような理由がありました。
① バイシクルは七百円程だったのに、キャラバンは四百円程で廉価であったこと。
40年後の今もトランプの価格は当時と同一。税金や為替の関連が大きいものの、この間に物価指数は六倍以上も上昇。如何に輸入トランプが高価であったかを物語っています。
② キャラバンのブリッジサイズのバックは、若者好みの繊細なデザインで、当時スマートなファションとして若者の間で流行していた“アイビールック”ともマッチしていたこと。
③ もう一つの理由は、ポーカーサイズでは思うようにできなかった“ワンハンド・シャフル”や“ワンハンド・パーム”が以外に簡単に行なうことができたこと。

学生時代は、このキャラバンのブリッジサイズをメインデックとして通しました。
エキストラ・ジョーカーが赤青それぞれ5枚残っていますので、相当このトランプに親しんだようです。当時はトリックカードもキャラバンのブリッジサイズが中心でした。実演ではあまり使用しませんでしたが、色々なトリックカード・デックが今もカードケースに残っています。

社会人になってしばらく経ったある日に“一念発起”。技法がやり易いという軟弱な考えを振り払い、「キャラバン・ブリッジ党」に別れを告げ、「バイシクル・ポーカー党」に“転向”しました。それから、彼此35年が経ちますが、メインデックは今もバイシクルのポーカーサイズです。

◆写真の左がT氏の教室へ向かったときに持って行った任天堂のプラスチック製のランプです。そして写真の中央と右がキャラバンのブリッジサイズのエキストラジョーカーです。よく見るとカード毎に微妙に色合いが違います。同じカードでも個性があるのが愉しいですね。
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by ishiken55 | 2005-07-09 22:56 | マジック エッセイ | Comments(0)

「タバコ・マジック」 のワンポイント・レクチャー <2>

私も「タバコ・マジック」を始めた初期は、タバコホルダー、ギミック、引きネタなどの道具を使用していました。しかし社会人になってからは“4月6日の記事”でお話しましたように、どのようなステージでも“頑固に”本物のタバコ以外の道具は使用しないようになりました。見た目は意志薄弱に見えるのですが、一度決めたことには拘るタイプなんです。今回は、前回の続編として、2本のタバコの“増やし方”のアイディアについてお話します。

<“いしけん”の2本のタバコの増やし方>
◆左手は上着の左ポケットに戻したタバコを、人差指でフィンガーパームすると共に、ポケットに予め入れておいた1本のタバコを薬指でフィンガーパームします。

◆2本のタバコをフィンガーパームした左手を、ポケットから出します。なお、右手はフィンガーピンチの状態から出現させたタバコを持っています。

◆右手のタバコを左手に渡す動作のもと、左手にフィンガーパームした2本のタバコを右手にシフトします。この箇所がキー・テクニックですので、写真を参考にポイントを掴んでください。(シフト前の写真なので解りにくいかも知れなせんが)

◆右手の人差指と中指でフィンガーピンチしたタバコを親指で起こし出現させます。

◆出現させたタバコを口にくわえてから、右手の中指と薬指でフィンガーピンチしているタバコを、親指で起こし出現させます。これで左手のタバコと合わせて3本のタバコが観客に示されることになります。

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by ishiken55 | 2005-07-06 21:31 | タバコ レクチャー | Comments(0)

「Mr マリック師」 のこと

c0049409_10393711.jpgテレビ番組で、出演する機会が多いマジシャンと言えば、やはりマリックさんでしょう。
マリックさん最近テレビで拝見すると、だいぶお歳を取られた感がしますが・・・実は、そのマリックさんより私の方が年上なんです。(〇秘ですよ~)
マリックさんが「きてます~きてます」のせりふと共に黒メガネで登場してから、十五年ぐらいになるでしょうか。そのときに、こんなプロマジシャンが居たかなぁーと考えていましたら、週刊誌か何かでご本名が“松尾昭さん”というのを知り、「はっ」としました。

マジシャン“松尾昭”は私の脳裏にしっかりとその姿が焼き付いていたからです。その松尾昭さんのマジックを拝見したのは、昭和50年(1975年)8月三越劇場で開催された「19th テンヨー手品フェスティバル」でした。第三部のプロマジシャンのトップを切って登場の若手マジシャンは、<花・花・花・・・そして大輪の花・花・花・・・それでも終わらずに巨大な花・花・花>を舞台いっぱいに埋め尽くしたのでした。このアイドルのようなマジシャンが松尾昭さんでした。

それから十数年、「松尾昭さん」が「Mr マリック師」に変身するには、私などには計り知れない出来事や葛藤があったのでしょう。こんなことを言っては失礼に当たるのでしょうが、超魔術以外のこの方のマジシャンとしての実力は存じません。しかし“マジックを本心から好きで愛している事。誠実な人柄で努力の人である事。”はブラウン管を通してでも、しっかりと伝わってきます。そのことが、日本のトップマジシャンとして長く居続けている源泉になっているのだと思います。

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by ishiken55 | 2005-07-02 11:02 | マジック エッセイ | Comments(0)