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「第一回マーカ・テンドー マジックコンベンション inつくば」 レポート

つくば市で行われたマーカ・テンドー師主催の「マジックコンベンション」に9月24、25日の二日間に渡り参加して来ました。ディーラーショー、ステージコンテスト、ディナーショー(テーブルマジック&ステージショー)、そして翌日のレクチャー、と盛りだくさんの内容で、楽しさと感動の連続でした。多くのプロマジシャンの方が参加されていましたが、北見マキ師とナポレオンズのボナ植木師を除くと、ほとんどの方が初めてお会いするプロマジシャンの方々でした。

それぞれマジック界では有名な方々ですので、如何に“いしけん”が、この三十年、第一線のマジックに接していなかったかを物語っています。(マジック書でも著名な、ヒロサカイ師、カズカタヤマ師、ゆうきとも師とも初めて面会)また、アマチュアマジシャンの方々にも面識のある方はなく、地元のマジックサークルの会長さん(K女史)が、唯一見覚えのある方でした。いろいろと書きたいことがありますが、今回はマジックショー関連に絞って感想を記載します。

◆ステージコンテスト
アマチュアマジシャン12名が出演されましたが、私の印象に残った方々は・・
*和田さん(薔薇の花);トップバッターなので印象に。演技と道具に独自性が。
*戸崎さん(スケッチブック);新しいマジックを感じ、キリッとした姿も良く。
*トリットさん(ワイングラス);堂々としたアクトで、構成も素晴らしかった。
*小俣さん(ミリオンフラワー);華やかさ有、美しい女性は観るだけで楽しい。

◆ステージショー
プロマジシャン7名(組)が出演され、アマチュアとのコンセプトの違いを感じさせるエンターティナーの演技を存分に披露してくれました。(司会は小川心平師)
何れも個性があり素晴らしかったのですが、その中で特に印象に残った方々は・・
*幸条スガヤ師・・・一言でいえば、“おとなの演技”。
*サオリさん・・何しろ可憐な美人。この方、幸条さんの奥さんとの事。残念!!
*ブラボー中谷師・・こんな楽しい手品師がいたの? テンドー師との掛合は最高。
*マーカ・テンドー師・・・お得意のカードマニピュレーションを存分に堪能。

コンベンションは、とても和やかな雰囲気で進行して行きました。これはテンドーさんの爽やかで親しみのある気質が齎したように思います。そして、閉会式のテンドーさんの言葉に全員が参加してよかったと感じたのではないでしょうか・・・
(昨日、テンドーさんご自身から私の自宅に電話がありました。テンドーさんの実直な人柄に接し、益々ファンになりました)

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c0049409_21575510.jpg写真はコンベンション会場の「オークラ・フロンティアホテルつくば」
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by ishiken55 | 2005-09-27 22:06 | マジック ニュース | Trackback(1) | Comments(2)

「ファンカード」 のワンポイント・レクチャー <パート4>

今回のファンカードは、「・・花の芽(閉じたデック)から・・蕾が膨らみ(下のファンが開き)・・その上に赤い花が咲く(上のファンが開く)・・」というイメージの、ダブルファンの演技について解説します。ロマンチックな美しさを持つファン形状ですが、全体のスケールが小さいので、ステージよりもサロンマジックに適しています。

<蕾から花が咲く・・ダブルファン>
①左手にデックを持ち、片手正ファンで上向きにファンを開きます。[写真 上]
(このとき、左手の人差指でデックを分割して上半分だけをファンに開き、下半分は人差指と中指で保持します)

②右手をファンに開いている左手の裏側に持って行き、左手の人差指と中指で保持しているカードを上側から掴みます。[写真 中]
そして、手前から前方に回し込むようにして片手正ファンで開き、左手に持つファンの上にせり上げます。[写真 下]

<演技のポイント>
◆②にて、右手で開くファンは、左手の裏で広げてから上に持ち上げるようにすると、花がパッと咲いた感じになります。
◆この技法は、ル・ポール氏の「A card fan flourish」をベースに、右手のカードの取り方、ファンの開き方、形状などをアレンジしたモノです。

*下段の写真は、上のファンがずれて本来の狙いの形が崩れてしまいました。掲載写真はデジカメを小さい三脚に乗せ、十秒のセルフタイマーを使用して、カメラマンと演者の一人二役で撮っていますので、なかなか思うような写真が撮れないのが悩みです・・・

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by ishiken55 | 2005-09-23 20:10 | ファン レクチャー | Trackback | Comments(0)

天鵞絨(ビロード)のテーブルクロス

クロースアップマジックを演じる時、マジシャンの方はカードやコインを置いたり取り上げたりし易くするために、テーブルにマットを敷いていることと思います。最近、“テーブルマット”として市販されているのは、スポンジの上に黒の繊維風の特殊加工を施したものが殆どのようですが、私はこの種のテーブルマットを使用していません。しかし、“食わず嫌い”ではいけないと思い、今年の春に一枚購入してみました。それは“コインのピックアップ”や“カップと玉”を演じるには、実に都合が良いようにできていて、人気がある理由が理解できました。

でも、“いしけん”は アマチュアマジシャンですから、クロースアップマジックを演じときは、軽装をモットーにしており、小さなハンディーバックに道具を入れて出掛けます。「こんな大きくて折り込めないモノをどうやって持ち運ぶの?」と、考えてしまいました。そんな訳で、新品のテーブルマットは、ソファーの背凭れに、そっと立掛けられています。そして、クロースアップ用のハンディーバックの中には“小形で厚地の黒いテーブルクロス”が八つ折りにされて押し込まれています。

私がマジックを始めた四十年前は、見栄えの良さから、高級織物の“天鵞絨(ビロード)”をクロースアップマジック用のテーブルクロスとして使用するのが流行っていました。還暦を目前にして、最近「マジック教室」にも通い始め、マジシャンとしての再生に意欲を見せている先輩のT氏は、今でも“天鵞絨”に拘り続けています。私も天鵞絨製のテーブルクロスを一枚持っていますが、何しろ四十年モノにつき、色が褪せてしまい実用にはなりません。

そこで二十数年前からは、クロースアップ用のマットに市販のランチョンマットを使用しています。最初に購入したのは、ダイエーで販売していた「藍染の厚地の木綿製」でした。その後、デパートや東急ハンズなどを訪れた時にチェックをしていますが、なかなか希望のモノに出会えません。それでも、いつの間にかテーブルクロスは六枚になっていました。(写真の左上が最初の購入品、右上が現在のモバイル用 )

ps
本日、ダイエー創業者の中内功氏が亡くなられたニュースがテレビで流れました。社会人になって数年経った頃、勤務先の隣の電気メーカーが、関東にはあまり馴染みのなかったダイエーに買収されたと聞いた時。その十年後に、上記の“良質なランチョンマット”を購入したダイエーが近所に出店した時。それぞれ、ダイエーの勢いを肌で感じた時でした。世の中のことは、全て「栄枯盛衰」なのでしょうか・・一代で小売業のトップに登り詰めた中内氏に敬意を表すると共に、ご冥福をお祈り申し上げます。
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by ishiken55 | 2005-09-19 20:45 | マジック グッズ | Trackback | Comments(0)

「だます心 だまされる心」 を読み終えて・・・夏終わる

安斎育郎氏の岩波新書「だます心 だまされる心」を先週読み終えました。この本を購入したのは、先に記事にした吉村達也氏の「マジックの心理トリック」よりも早かったのですが、読み終えるのに二ヶ月を要しました。この本はマジックを主体にしたものではありませんので、マジックの“ハウツー”を期待の向きには物足りないかも知れませんが、前半に手品の“ルーツ”や“歴史”について書かれていて、マジシャンにはそれなりに面白い本と思います。

安斎氏はマジックを趣味に持つ「放射線防護学」が専門の学者さんとのこと。(よく分からない人ですね)この本の内容は、今年の冬にNHK教育テレビ「人間講座」で放映されたものをベースにしています。私もテレビでその半分ほどを観ていますが、この本を読み、内容の再確認と著者が“だます心 だまされる心”という表題の下、言わんとした全体像を何となく認識できたように思います。下記に私が興味を覚えたポイントについて記載しておきます。

c0049409_17531745.jpg◆マジックについての興味ある文章・・・
  だましをエンターテイメントとして楽しむ技芸がマジック
  手品とは常識の虚をつく錯覚美化の技芸。
  人は一部を見て全てを想像してしまう。

◆一番、私の興味をそそったのは・・・
  挿絵として掲載されている「だまし絵」の数点です。

◆気を付けなければいけないと感じたこと・・・
  “ねずみ講まがい商法”や“オレオレ詐欺”の心理について。

◆この本を読んで想ったこと・・・
  “だまし”は、一歩使い方を誤ると社会的に重大な問題を引き起こします。
  マジシャンの方々は“だまし”の使い方に細心の注意を払うようにしましょう。

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“いしけん”はビール党ではないので、ビールはあまり飲みません。それでも今年の夏の熱さに、休日には一缶は開けていたでしょうか。ある日、スーパーで百数十円の見慣れぬ缶が目に入りました。これがビールでも発泡酒でもない第三のビールと言われる豆が原料の“ビールモドキ”なのかと気付き、一本だけ買ってみました。飲み干して 「これは・・・ビールじゃないの!」としか思えませんでした。
この商品は“だまし”それとも“アイディア”のどっちなんでしょう。熱かった今年の夏も、昨日が終演だったようです。
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by ishiken55 | 2005-09-15 23:27 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

N君が探して来た 「カードの出現法」

この“おうち”の記事に度々登場するN君は、一年下のクラブの後輩でした。そのN君、見た目は如何にもマジシャン向きなのですが、マジックの発想に乏しく、且つ練習嫌いでした。そのため、これといったマジック関連の足跡がありません。そんなN君でしたが、私にとっては困ったときの一番の相談相手でした。N君を偲び、何か一つぐらいは残したマジックはないものかと考えていたら・・・ありました。

それは、N君が何処かで仕入れてクラブ内に紹介した「カードの出現法」です。
鮮やかな瞬時の“出現”につき、私も若い頃に度々演じたことがあります。現状のマジック界については“浦島太郎”状態の私なので、この出現法の動向を掴んでおりませんが、今日はそれを紹介したいと思います。
(発案者が存在する筈ですが、37年以上前のことなので作者不明としておきます)

<現象>
①客が選んだカードをデックの中に戻して貰い、デックをよくシャフルします。
②デックをテーブルマットの手前に裏向きに置きます。
③左手を下向きで指間を開きテーブルマットの前方に置きます。[写真 上]
④客に「私の“手”をよく見てください」と告げます。
⑤左手の下に突然カードが1枚現れます。[写真 下]
そのカードを表にすると、それは客の選んだカードです。

<シークレット>
◆①で、客のカードをトップにコントロールします。(方法はお好みで)
◆②で、デックを置いた後、客に悟られないように注意しながら、トップカードを右手で1センチほど手前にずらします。
◆④で、客に「・・・見ててください」と言うときに客の目を見ます。そうすると客は一瞬だけ演者の方を見ることになります。この瞬間をミスディレクションにして、右手の人差指で(親指の反動を使い)デックのトップカードを弾き左手の下に飛ばします。このアクションが本出現法のポイントですので、よく研究してから実践に臨んでください。

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by ishiken55 | 2005-09-11 22:02 | カード レクチャー | Trackback | Comments(2)

クロースアップ・シガレットの青空教室 <ステップ 1>

シガレットは十センチにも満たない小さなモノですが、純白の清楚な輝きにより、大きなステージでも通用するマジックの道具になります。そして、シガレットはサロンやクロースアップとしても演じることができる幅広いマジック道具です。

今回、健康を害すると言われながらも、嗜好の意思を貫くタバコ愛好家の方々へのエールを込めて、誰でも憶えられる“クロースアップ・シガレット”を数回に渡り解説することにしました。是非憶えて頂き、ご家族や愛する方へのささやかな罪滅ぼしとして、憩いの場で活用して頂ければと思います。

[前準備]
*フィルター付きのレギュラーサイズのシガレット(紙巻タバコ)を2本用意。
*1本は、上着の右ポケットにフィルター側を左向きにして入れておく。
*もう1本は、テーブルの上か、タバコの箱に入れておく。

<ステップ 1> シガレットの“消失”・・そして・・“出現”
①右手の親指、人差指、中指でテーブルの上のシガレットを取り上げ客に示す。
②そのシガレットを水平に持ち、左手で握り取る動作を行う。[写真 上、中]
(この時、右手中指でシガレットを内側に折返し右手に保持する。重要なのは、左手がシガレットを覆ってから折返しを行う事と、右手の位置を動かさない事です)

③左手の握りを上向きに返すと共に、5cmほど高く、前方に移動する。
④アクセントを付けて左手を開くと、シガレットは消えている。

⑤右手を開いた左掌の裏側に持って行く。そして折返しているシガレットを親指で起してから、右手を手前に引き右手の指先にシガレットを出現させる。[写真 下]
(左手の裏からの出現ではなく、低い空間から、親指で起し出現させてもOKです)

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by ishiken55 | 2005-09-08 21:29 | タバコ レクチャー | Trackback | Comments(0)

チャイナリングは・・だんだん・・少なく・・小さくなった。

学生時代は迫力だけが取柄の演技で特大パイプリング9本を振り回していました。

その十年後、地味に造形を取り入れて、6本のノーマルリングを演じていました。

更に二十五年後、ビデオを観ながら4本の小さなポケットリングと戯れています。


マジックを始めた頃、アダチ龍光師のリングはとても人気がありました。
最近、プロ・マジシャンの方はリングをあまり演じないようですね。

四月と六月に、学生さんのマジックショーを観ましたが、リングはいずれも大きな3本リングを使用した女性の演技でした。今やリングは女子学生に乗っ取られた感がします。
女性が演じると可憐な雰囲気があって愉しいのですが・・・ナイーブな男性の切れのあるリングもいいものです。

リングは“ごまかし”が効く演目という気持ちが“いしけん”の心の隅にあります。
昨年、ある町の“児童館まつり”のイベントで、三十分のマジックショーを行なったとき、イントロのリングで、いきなり“リングを落とす”は、“造形で抜けなくなる”はで、とんでもない事態を経験しました。ものごと甘く見ちゃいけませんね。

ポケットリングは、マジックショップで一番の人気商品のようですが、そのリングを一般の人が演じる姿を観たことがありません。“あのリング”は・・何処へ行ってしまうのでしょう。
“いしけん”のポケットリングも、人前で演じられる見通しは今のところ全く立っていません。

ps
一昨日、仕事関係の見本市が開催されていたので、有明の「ビックサイト」に行きました。競合メーカーの展示の前に居たら、見覚えのある二十代中頃の若者が目に留まりました。
名前を思い出すのに一瞬を要しましたが・・出身クラブの後輩N.N君でした。
今年、私と同業の会社に就職し同種の仕事に就いたとのことで、写真を一枚採り激励して別れました。咄嗟の事だったので聞くのを忘れましたが・・・「マジック、続けているかな?」
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by ishiken55 | 2005-09-04 21:15 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

一度も人前に出たことのない 「カップと玉」 の小さいグッズ

先日、マジック道具の収納ケースを整理していたら
プラスチック製の小さな 「カップと玉」 のグッズが出てきました。

この 「カップと玉」 ・・・昭和45年の元日に須坂のケイコさんの家で
「こんな手品道具があるの、あげるわ」 と言われて貰ったモノです。

もう一つ、更に小さな 「お椀と玉」 風のモノもあります。
これらのマジックグッズは、松下電器が販売の景品として創ったようです。

ケイコさんの家は電気屋さんでした。
“デンキ毛布”で寝たのも、“デンキ剃刀”を使ったのも、このときが初めてでした。

「いつかマジックを演じるときに使うよ」 と言いながら
一度も人前に出たことのない 「カップと玉」 の小さいグッズです。

*関連記事・・・2/26、 3/20、 3/29、 4/23

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by ishiken55 | 2005-09-01 21:37 | マジック グッズ | Trackback | Comments(0)