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五千円札は・・「樋口一葉」

先日、お札を使った新しいマジックがレパートリーに加わりました。
ところで、五千円札の肖像は誰かご存知ですか? ・・そう 「樋口一葉」 です。
新札が発行されたのが昨年の十一月ですから、早や一年が経ちました。
お札の肖像は、お札の“顔”ですから、“国民に親しみを持たれるお札となるかどうか”の大事な要素です。(殆ど流通してない弐千円札には“顔”がありません)
“いしけん”は歳の割に好奇心旺盛なので、新札発行の数ヶ月前に、女性として始めてお札の顔となる“一葉”に興味を懐き、その作品と足跡を探索する旅に出ました。

「一葉全集」を購入。
(一葉作品の読書暦は、岩波文庫の「たけくらべ」だけでしたので)

台東区竜泉にある「一葉記念館」を訪ねる。
(この地の近くは生活圏だった時があるのです。正に“灯台下暗し”、人は興味が無いときには身近なモノでも見えないものなのですね)c0049409_22112324.jpg日本橋の「貨幣博物館」で、発行前の新札を見て触る。(日銀分館にあるこの施設は無料。日本のコインとお札の歴史が見られます)

1953年、今井正監督の映画 「十三夜」「大つごもり」「にごりえ」のDVD購入。
(モノクロが詩的雰囲気を演出。「大つごもり」でお峰を演じた久我美子さんは適役)

若くして一家を背負い、小説を書く事で生計を立てようとした初の女性作家“一葉”
巷の出来事を題材にして、詩情溢れる文章の中に、人生の無常を描いた短編作品の数々。一葉は、24歳の若さで肺結核により世を去りました。
(いしけんも小学生の後半は同病でしたので、同情と親しみを感じてしまいます)
生前は金銭に困窮した一葉が、百年後にお札の肖像になるなんて皮肉なものです。

一葉の、文語調で句点が無い文章は、現代の日本人には読みづらいのも事実です。
その後、もし一葉が生き長らえて、より多くの作品を書いたとしたら・・当時の流れから、鏡花のように、文体は口語調に移行して行ったのでしょうか・・あの詩情のある文章はc0049409_22333386.jpgどのように変化したのでしょうか・・興味は尽きません。

若い方々へ一言。
◆ダイソーの百円文庫「樋口一葉」は、一葉の代表作が殆ど含まれています。そして古い言葉の解説が丁寧に記載されていて、一葉本としてはとても読み易い本です。その“百円”が、“五千円”の価値となるか否かはご本人の“心”次第ですが、ぜひ読まれることをお奨めします。

マジシャンの方々へ一言。
◆三十年前、「伊藤一葉」という人気の手品師がおりました。(1979年没)
「この件について何かご質問はございませんか・・」

c0049409_22242894.jpg右の写真は、地下鉄三ノ輪駅近くにある「一葉記念館」です。
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by ishiken55 | 2005-11-28 22:48 | 文芸 エッセイ | Comments(0)

Iさんへの二度目のマジック・プレゼント

最近、定年退職される方が多いのです。先週の土曜日も、会社の先輩Iさんの定年送別会がありました。もう三十数年前になりますが、結婚披露宴でマジックを初めて演じたのが、Iさんの祝宴の時でしたので、“いしけん”に取っても感慨深いものがありました。その時の演目は、「9本リング」と「風船カード当て?」、宴は“ホテル・ニュージャパン”で催されました。

・・その十年後の1982年2月、ホテルが大火災に遭遇した時、Iさんの宴のことが脳裏を過りました。被害を大きくしたのはスプリンクラーの設置を怠ったことが原因と言われ、安全ルールを守らない経営者に強い怒りを覚えたものです。最近、問題となっている建築事務所の耐震強度偽造についてなどは、言語に絶する安全軽視ですし、その行為を、公的資格を持った人間が行ったことに、より強い怒りを覚えます。

・・話しが逸れてしまいましたが、身近な関係者三十数名が参加され、Iさんの足跡などを辿る会話が弾む中、酒席は和やかに進行して行きました。そして宴が終盤に差し掛った頃“いしけん”が立ち上がり、何と!憶えて数日の「即席お札カッター」を演じたのでした。
Iさんへ送る二度目のマジックは、ささやかなものでしたが、十年後、参加者の方々に“お札のマジック”がキーワードとなりIさんのことを思い出して戴けたら・・うれしいですね。

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by ishiken55 | 2005-11-24 22:00 | マジック エッセイ | Comments(0)

「ファンカード」のワンポイント・レクチャー <パート5-2>

今回は11月6日の記事<パート5-1>の後半になります。
後半はダブルファンの出現になりますが、流れるような大きい動作で行います。

<・・裏面から鮮やかに現れる・・ダブルファン>
①右手に開いたファンを、フェイスの向きを変えずに、振り子の動きのようにして正面から右水平位置に移動させます。この動作の間に、開いたファンの裏側にある半分のカードを、右手の人差指を伸ばし中指は握るように動かして、ファンに開きます。[写真 上]

②右手の動きを一瞬止めてアクセントを付けてから、右手の手首を返し、裏側に開いたファンを出現させます。[写真 中]

③ファンを持つ左手を正面に移動。次に左手で左側のファンを取り揃え、その上に右側のファンを乗せて揃え、カードを同じ向きの一つのデックにします。[写真 下]

<演技のポイント>
◆①での裏側のカードを、表のファンと“同一位置に”、“綺麗な形で”、“大きく”ファンに開くことが一番重要なことです。(・・と言いながら、写真は理想の姿になっておりませんが~)

◆②での裏側のファン出現は、クイックにするかスローにするかは好みでよいのですが、右手の手首を返す時に、決してファンの位置を動かしてはいけません。

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by ishiken55 | 2005-11-20 07:22 | ファン レクチャー | Comments(3)

東京の“マジックサークル”訪問記

先週の日曜日、出身クラブの後輩S君に誘われ、高田馬場で催された「マジックスウィッチ」というクロースアップ系マジックサークルの会合におじゃましました。
老若男女(いしけんが老の代表~)五十名程が参加し、中々盛況の集まりでした。
レクチャー、試演、ビデオを使ったマジック分析、それにグッズ販売まであって、バラエティーに富んだ内容でした。そして、主催者の“にゃふーさん”や、ネット内でそのハンドル名を目にする数名の方のお顔を知ることもできました。
S君の話によると、この種のマジック愛好家の会合はたくさんあるとのこと。田舎住まいのいしけんに取っては、遠いのが難点ですが・・・また参加してみたいとの想いを持ちました。
・・・次回参加するときは“いしけんマジック”をお見せしたいと思います。

c0049409_2361176.jpg今回の一番のおみやげは、ティーチャーのお名前を忘れてしまいましたが「即席お札カッター」のレクチャーでした。・・・手順も忘れてしまいそうなので、折り込んだ千円札をそのまま持ち帰りました。


ps
11月2日に記載した女性マジシャン“ゆみさん”についての記事を見て、ゆみさんが出演された2000年と2003年のFISM大会のDVDを、S君が進呈してくれました。
さっそく2000年のリスボン大会の映像を拝見しました。
和風で品のある顔立ちと、微笑みを絶やさないしなやかな演技は、予想していたゆみさんの姿を遥かに超えたものでした。
いしけんは、テクニックだけが目立つマジックの演技を好みません。優美な表現の中に、確りとしたテクニックをさりげなく取り入れたマジックを好みます。
DVDを見て、ゆみさんの生ステージを観たいとの想いが、更に大きくなりました。
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by ishiken55 | 2005-11-15 23:15 | マジック ニュース | Comments(0)

秋日和の「マジックショー」

先週の土曜日は、角度ある位置から降り注ぐ太陽の光が、気持ち良い暖かさに感じる秋日和の一日でした。

秋は“学園祭”の季節です。
慎太郎さんにより今年限りで改変される母校を訪ね、「土曜マジックショー」を観覧。(四十年前と変わらない雰囲気に、学生時代の匂いが蘇る)
色気を出して、“テーブルマジックの部屋”でマジックグッズを取り出し、同年代のご夫婦を相手にマジックを始めましたが・・どうもしっくりしません。テーブルがルーレット台のような大きさのため“いしけん流”のマジックに合わないのだと悟り・・早々に退散。

最後の母校との想いからか団塊世代の卒業生が数多く訪れ、三人の同級生と遭遇。
キャリア官僚のI君、天下り民間人のT君、“いしけん”と同様にリストラの嵐を潜り抜けてきた企業戦士のU君・・歓談を通し、日本は「官高民低」の社会との感慨を強く懐く。

秋は“市民マジックショー”の季節です。
千葉県に移動し、“柏マジッククラブ”主催の「マジックショー 2005」を観覧。
エリートマジシャンの戸崎氏以外は、マジックの経験はそれほど積まれていないと思われる出演者の皆さんでしたが、マジックを演じることの緊張と喜びが伝わり、爽やかなマジックショーでした。印象に残った演目は・・・
*松本さんの「おいらが一番」 & *鈴木さんの「オーバー・ザ・レインボー」

ショーが終了し席を立つと、「いしけんさん!」と声が掛かりました。・・“いしけん”も、いよいよ知られる存在になったかと思いきや・・声の主は、数年前に会社を定年退職されたKさん(常総学園名監督の弟さん)でした。勤めていた時「いしけんさんに手品を教えて貰えたらなあ・・」と言われていた事を思す。~Kさん、易しい手品でしたら何時でもお教えしますよ。

翌日の日曜は一転して寒い曇天。やんごとない事情で、又々東京に出向きました。

母校を再訪し、「日曜マジックショー」を観覧。
到着したのが開演数分前であったため、座席は満席で立見となりました。殆どの観客がこのショーを観る目的で来られたようで、良い雰囲気が演技を引き立てていました。立場上詳しいコメントは控えますが、土日を通し「ウオンド」の演技が一番印象に残りました。

大谷田マジッククラブ 「第一回マジック公演」を観覧。
たなかまさのぶ氏と将太氏の二人会。
内輪の公演で、限定の観客が見詰める中“スペシャルワンマッチ”が開演しました。
*将太氏…9年間のマジック活動の集大成となった「四つ玉」はマジックに対する愛情が迸り見応えがあった。都落ちしてもマジックへの情熱を持ち続けてほしい。
*たなかまさのぶ氏…コインとロープの切れのある演技。マイナーなステージではなく、もっとメジャーなステージで観たいと思った。期待のマジシャンなので、羽ばたいてほしい。

二日間のハードなマジカルライフが終演すると、外は冷たい雨になっていました。

c0049409_23124838.jpgマジックショーの会場「アミュゼ柏クリスタルホール」


c0049409_2312874.jpg母校の7階からの風景。
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by ishiken55 | 2005-11-11 23:18 | マジック ニュース | Comments(0)

「ファンカード」 のワンポイント・レクチャー <パート5-1>

ファンカードのワンポイント・レクチャーも5回目になりました。
今回は“いしけん”の独自の技法アクションではありません。このアクションは私の大好きな技の一つなのですが、最近のステージでは変形したやり方で手順に取り入れている方が多いようです。私自身この技法を人に教えて貰ったことは無く、ステージで演じられているのを見て憶えました。ですから、必ずしも私の方法が正統とは言えませんが、“いしけんの基本形”として解説することにします。

<扇ぐと・・カードが消え・・裏面から鮮やかに現れる・・ダブルファン>
①左手にバックを上向きにしてデックを持ちます。
②デックの上半分を、右手で分け3センチ程上方にずらします。
③ずらした上半分の上端を右手の親指と他の指で持ち、片手正ファンで開きます。
④左手の下半分を親指を使ってひっくり返しフェイスを上向きにします。[写真 上]
⑤右手のファンで左手のカードを扇ぐ動作をします。それと同時に左手を返し上方に移動します。(この時、右手の人差指と中指で左手のカードを挟み取ってしまいます)[写真 左]
⑥左手を返して掌を開き、カードが消えていることを示します。[写真 右]

*今日は前半の“扇ぐと・・カードが消え”迄と致します。なお続きは近日中に掲載します。

<演技のポイント>
◆⑤の箇所が最重要ポイントです。左手は右手に対して迎えに行く動作をしてはいけません。右手で2回ほど扇いだときに左手のカードを挟み、間髪を入れずに左手を裏向きに返しながら、スッーと上方に移動させます。
◆ファンを開いたときは一瞬静止し、その他は流れるように演じるようにします。

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by ishiken55 | 2005-11-06 22:54 | ファン レクチャー | Comments(0)

1963年の青春ポップスを聴きながら・・・

十月の始めに、地元の本屋さんで「ゴールデン・ポップス」という表題のCD付きマガジンが目に入りました。創刊特価でワンコイン価格、懐かしさも手伝って購入してみました。1963年は、マジックに出会う二年ほど前になるでしょうか・・・

c0049409_21373875.jpgコニー・フランシスの「ヴァケイション」
カテリーナ・ヴァレンテの「恋のヴァカンス」
ポール&ポーラの「ヘイ・ポーラ」等々・・・

どの曲も~どの詩も~十代半ばの頃が蘇り、目の奥が郷愁で一杯になりました。そういえば、あの頃はクラシックギターに夢中になっていました。その少し後のマジックとの出会いが訪れなかったら、違う人生があったのではと・・・チラッと過りました。

ps
マジックファンの方ならマジシャンの“ゆみさん”をご存知のことと思います。
最近、ゆみさんが書かれた記事に惹かれ、この“おうち”のリンクにゆみさんのホームページ「マジック紀行」を記載させて貰いました。そのことを、ゆみさんにご連絡したところ、URLをお知らせするのを忘れたにも拘らず、「ちいさいマジックのおうち」を訪問され・・・心の篭ったご返事を頂きました。

実は“いしけん”は、多くのマジシャンの憧れ“ゆみさん”の演技を拝見したこともなく、またそのお姿も知らないのです。(ファンの方からお叱りを受けそうです)
グローバルな活動をされている女性マジシャン“ゆみさん”の出演情報を入手されたときには、“いしけん”にこっそりお知らせください・・・でも海外の出演だったらどうしよう!

c0049409_22184914.jpg写真は、何の手入れもしないのに、家の庭に毎年上品な花を付ける「ホトトギス」
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by ishiken55 | 2005-11-02 21:55 | モノローグ | Comments(0)