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2005年のマジカル記事・・<自選10>

後一時間で大晦日です。今年の二月に開設した“ちいさいマジックのおうち”の記事も、今回で90回目となりました。今年一年を顧みて、記事の中から自分自身で印象に残る記事10作を選んでみました。

① (4/6)  「たばこ」マジックの頑固なポリシー
 一番多く演じて来た“たばこ”マジックへの想いを書きました。
② (4/19)  珠玉の「カード当てマジック」 <作品1>
 最愛のカードマジック作品を掲載。それを公開して良いものかとの葛藤も・・
③ (4/23)  「ポプラの会」という人形劇サークルがありました。
 同年代の多彩な若者達と共に活動した3年間の青春の日を、想い出して・・
④ (5/8)  GWのマジカル・ライフ
 三十年振りに部外の学生発表会を観覧。テンドー師のつくば在住も知ることに。
⑤ (6/5)  「週刊新潮」創刊2500号を買いました。
 マジックを離れ、週刊誌のページをめくりながら、感じたままを書きました。
⑥ (6/17)  「ファンカード」のワンポイント・レクチャー <パート1>
 ファンカード記事の中で,<パート2>と共に“ファン”に継承して戴きたい一扇。
⑦ (6/12)  マジックの種は“想像しているときが華”
 マジックに対する考え方を少しだけ掲載。慶応の発表会も懐かしかった。
⑧ (9/27)  「第一回マーカ・テンドー マジックコンベンション in つくば」レポート
 コンテスト、ステージショー、レクチャー等々“Magic天こ盛り”の2日間でした。
⑨ (10/10) <イーハトーヴ>― 宮沢賢治・童話の四次元宇宙を訪れる。
 お座敷列車の中で、クロースアップ・マジックを多くの方々に披露。
⑩ (12/11) 湖畔のホテルで久々の“ステージマジック”
 アシスタントをお願いしたスレンダー美人Aさんの顔を、アップできず~残念!

<最後に一句>
 振り返る ブログの中に 春・夏・秋・冬 (季語定まらず)

c0049409_603456.jpg写真は、初冬の庭に、多くの花を付けた“山茶花”の一輪です。
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by ishiken55 | 2005-12-30 23:09 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

クリスマス・イブの夜の 「クロースアップ・マジック」

今年も後僅かとなりました。今年は活きのいい若者達が出演するマジックを見納めにしようと、関東大学奇術連盟・秋発表会の観ショーを考えていたのですが、あいにく開催日の23日は出勤でしたので、クリスマス・イブの24日に日本橋教育会館で開催の荒井晋一氏主催、「第23回 たっぷりとクロースアップマジック」を観に行きました。

年賀状の書込みは進まず、おまけに体が重いと思ったら37度3分の微熱。それでも、錠剤とドリンク剤の風邪薬を頬張り、師走の東京へ向かいました。地下鉄日比谷線の人形町駅を降りると外は宵の街。途中“谷崎潤一郎生誕の地”の碑を眺めながら会場に入りました。

6人の出演者とのことで、テーブルは六つ。幸い一つのテーブルの最前列中央に席を取ることができました。そして一人15分のクロースアップ・マジックが始まりました・・・

■ 4人の演技が終わったところで・・この忙しい時に、何でここへ来てしまったんだろうと・・後悔の念が湧き始めていました。(演技内容に不満なのではなく、体調の関係でしたので・・誤解の無きように)

■ 5人目に登場したのは、二川滋夫氏
二川さんは、レギュラーデックを使いストーリー性を持ったカードマジックと、お得意のコインマジックの数々を披露してくれました。
三十年前に買い求めた日本文芸社「コイン奇術入門」の著者に巡り会え、目の前で演じて頂いて感激しない訳はありません。(いしけんの年代になると、年上のマジシャンの演技を観る機会は殆ど無いのです)二川氏はテクニシャンという感じではありませんでしたが、観客に誠意を持って対応され、考え抜いた緻密なルーティンと丁寧な演技はとても参考になりました。

c0049409_22333241.jpg■ 6人目の演者として最後に登場したのは、ゆうきとも師
プレイボーイ・デックを使ったカード当てやパケット・トリックなど、カードマジックを中心に、切れ目のない演技を披露してくれました。この人のマジックは、マジシャンとしてのステージが他の方と一段違いました。トークが少し平坦なところが気になりますが、マジック・マニアをも唸らせるテクニックと、その人柄から、よりメジャーな存在になって行く予感を懐きました。

今年一年を通してのマジックのフル・コースは、これで全て食べ終わりとなりましたが、最後は・・爽やかな甘さが余韻に残る“デザート”で、締め括ることができました。 Merry Christmas!
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by ishiken55 | 2005-12-25 22:47 | マジック ニュース | Trackback(1) | Comments(2)

「敗北を抱きしめて」 を読み終えて

c0049409_2328016.jpg今日は、少々硬い本の話をさせてもらいます。
岩波書店刊ジョン・ダワー氏著「敗北を抱きしめて(上、下巻)」を二年掛かりで読み終えました。
同じ岩波の本でも、同時期に購入した松田道弘氏著「マジック大全」は、数日で読み終えたのに比べ長過ぎた感はありますが、上下巻合計九百ページは内容も濃く読み応えがありました。

私は戦後生れなので、当然戦前の実体験はありません。また、戦後の記憶も昭和28年頃の家周辺の情景が一番時代を遡ったものになります。
その頃のおぼろげな記憶として、家近くの平凡な街にも大柄な米兵が多く観られ、対照的に長閑な田んぼ道には小柄な保安隊が古い鉄砲を担いで行進している姿が残っています。自分の生の原点とも言える戦後直後の事については、色々な書物や映像で知識を得てはいたものの、より詳細を知りたい気持ちを強く持っていました。そんな折、小冊子「図書」で米国の歴史家により書かれピュリッツァー賞を受賞したというこの書を知りました。

この本は、終戦直後から復興に希望を持って逞しく行動する庶民の姿、憲法制定の経緯、世界情勢に伴い変化して行くGHQの政策など、マッカーサーの退任までを幅広い角度から戦後日本を時系列で分析し論評しています。この本に登場する日本人は、二十歳の時に級友のK君から借りて読んだベネティクトの「菊と刀」に登場する戦前の日本人が基底にあるものの、変わり行く意識構造がはっきりと感じ取れますし、それは現在に到るまで微妙に変遷し続けているように思います。

安い本ではありませんので強くはお薦めできませんが(・・とは言え「マジック大全」価に“野口札”一枚で上下巻を購入可)、団塊世代の方は自分の生れた時代の認識を深めるために、そして若い方は現在の社会が構築された経緯を知り日本の次代を考えるために、読まれてみては如何でしょうか・・・

ps
c0049409_23254828.jpg十日程前にお会いした或る方との会話に、偶然「東京アマチュア・マジシャンズ・クラブ」のことが話しに上りました。その方は今年のTAMCの発表会(10月30日、虎ノ門ニッショーホールで開催)の裏方として参加し、またTAMCのメンバーからマジックの指導を受けているとのことで、持たれていた発表会のパンフレットを頂いてしまいました。

そのパンフレットを拝見すると、TAMCのメンバーは約百名(多湖輝氏、氣賀康夫氏などの名が・・)、今年70周年は・・逆算すると戦前の昭和十年前後の創設となります。マジックを始めた頃より、その存在は知ってはいましたが、それ相応の経歴や紹介者の下に入会が認可されるクラブと聞き及んでいましたので、私には全く無縁の存在であり続けました。(このクラブの対極的な存在は、先月おじゃました“年齢、性別、プロ・アマを問わない「マジックスウィッチ」でしょうか)・・・名門クラブの活動とはどの様なものか興味が湧いてきましたので、来年のTAMCの発表会に行ってみようと思っています。
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by ishiken55 | 2005-12-20 23:38 | モノローグ | Trackback | Comments(0)

D君の 「カードマジックⅡ」・・・“名探偵 Black Jack”

D君の創作マジックを掲載すべく作品を調べたところ、こむずかしい作品が多く、記事には不向きなことが判りました。それに引替え、D君のサークル仲間だった皆川氏の作品は、簡単な技法だけで構成されていて現象もシンプルな作品が多く、現在でもカードマジックの参考となるように思えました。そこで、皆川氏の作品はD君のマジック・ワールド内と見なし、その作品を紹介することにしました。

<ストーリー>
客が選んだカードが、2枚のBlack Jackに挟まれて出現する捕物風マジックです。

<準備>
クラブとスペードのJackを抜き出し、テーブルの上にフェイスを上にして置いておきます。

<アクション&シークレット>
①客に1枚のカードを選んで憶えて貰い、それをデックの中に戻します。
②デックを良くシャフルします。(この時、客のカードをトップにコントロール)
③“名探偵 Black Jack”の登場を告げ、1枚のJackをフェイスを上にしてデックのトップに置きます。(この時、客のカードの下にブレイクを造っておきます)
「これから名探偵Black Jackがあなたのカードを探しに行きます」と告げ、カットを行います。(この時、ダブルカットでトップの2枚をボトムにコントロール)
「あなたに選んで貰ったカードは手強いので、もう一人の名探偵に協力して貰いましょう」と告げ、もう1枚のJackをフェイスを上にしたままボトムに当てます。
(これで、フェイスを上にした2枚のJackの間に、客のカードが挟まれる)
⑥デックを数回カットします。
(最終的に、2枚のJackがデックのほぼ中央に来るようにカットします)
⑦デックをリボンスプレットすると、2枚のBlack Jackに挟まれた1枚のカードが現れます。そのカードを取り出して表にすると…それは客の選んだカードです。c0049409_22505714.jpg








<後記>
*客には、何回もカットしている間に、自分のカードが“名探偵Black Jack”に挟まれた(捕えられた)ように見えます。

*このカードマジックに使用する技法はダブルカットのみですが、ストーリー性を持った良質の作品と思います。作者がこの作品を発表したのは1977年3月でした。
 ・・引出しの奥にそっと置かれていた一粒の種・・三十年の歳月を経て
 ・・若いマジシャンの手の中で蘇生して頂けたら・・うれしいですね。

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by ishiken55 | 2005-12-15 23:02 | カード レクチャー | Trackback | Comments(5)

湖畔のホテルで久々の “ステージマジック”

金曜日の夜、帆を降ろしたヨットが整然と停留する湖畔のホテルで、会社の役員U氏の退任送別会が催されました。その宴が中盤に差し掛かった頃、長年お世話になったお礼に・・・アトラクションとして“ステージマジック”を披露しました。
約八十名の出席者の中、職場の“名花”Aさんにお手伝いをして戴いて、感嘆の声と温かい拍手を程好く受けながら、久々のステージを愉しく演じ切ることができました。ステージマジックを演じるのは年に一度程度ですので、演目を書き残しておこうと思います。

◆ イントロダクション・・一輪の花 (チャーミングなAさんの紹介と花の出現)
◆ ロープマジック・・3題 (緊張ロープ、下剋上の輪、ロープとカラーリング)
◆ 6本のチャイナリング (造形は、会に関連深い“地球儀”のみに限定)
◆ ジャンボカード使ったカード当て (トップチェンジとサインペンがキーに~)


ps
*今回の演目の中では、ロープマジックが全て初演でしたので、自分的には観客の反応が気になった演目でした。特に“ロープとカラーリング”は、お気に入りの作品なのです。

*送別会に四名のドイツ人が参加されていましたが、「マジックは世界を繋ぐ共通語」 との持論を持つ身として、“いしけんマジック”に、どのような印象を持たれたのか・・チョット気になりました。

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by ishiken55 | 2005-12-11 08:34 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

カードの “ならし” アクション

カードマジックを演じている時、マジシャンはカードを揃える動作の中で、カードの反りを修正したり、手へのなじみを良くするために、ならしのアクションを行っています。
それは技法と言えるものではありませんので、各自の好みのやり方で行われているのではないでしょうか。
私自身、いつから始めたのか定かではありませんが、カードマジックの中で、幾つかのならしのアクションを取り入れています。
今日は私のならし方4つ記載しますのでカードハンドリングの参考にして下さい。(なお、アクションは全てディーリングポジションがベースになっています)

A. 右手親指の左腹で、デックの下エンドをボトムからトップに向けてリフルする。

B. 左手親指の右腹で、デックの左サイドをトップからボトムに向けリフルする。[写真 上]

C. 左手の親指で押出すと共に、他の指は引き込む様にしてデックを菱形にする。間髪を入れず、親指を左サイドに他の指は右サイドに当てデックを一気に揃え戻す。 [写真 下]

D. 左手の親指をデックの左サイドに、他の指は右サイドに当て、両サイドを一往復させてデックを揃える。


ps
6月8日に記載した「カードハンドリングのルーティン」の各ステップの中にも、上記のならしアクションが、それぞれ数箇所含まれています。
ただし、ならしは必要のために行うものです。意味も無く連発すると目障りになりますので、カードマジックを演じるとき、多用しないように気を付けましょう。

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by ishiken55 | 2005-12-06 22:36 | カード レクチャー | Trackback | Comments(0)

クロースアップ・シガレットの青空教室 <ステップ 3>

クロースアップ・シガレットの3回目のショットは、
右手に持ったシガレットを・・開いた左掌に立てて・・包むように握ると・・左手からシガレットが消えて・・右手から現れます。
このアクションは、フィルター付きシガレットにとてもフィットしています。シガレットを右手にシフトするときだけはクイックで行い、その他はゆとりを持って行うようにします。

①右手のシガレットを客に示してから、開いた左掌の上に垂直に立てて載せます。

②左掌を包むように閉じて、シガレットを握る動作をします。
(左掌を閉じると同時に、右手の中指でシガレットを前方に押して撥ね上げて、素早く右手にフィンガーパームし、右手を左手から離します)

③左手を少し前方に移動してから、掌を開くとシガレットは消失しています。

④右手の親指でフィンガーパームしたシガレットを起こして、出現させます。

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by ishiken55 | 2005-12-02 23:44 | タバコ レクチャー | Trackback | Comments(0)