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「マジック洋書の安さにビックリ!」というお話

最近、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が若者を中心に人気のようです。その中の “クラシックマジック研究”コミュニティに、Jean Hugard & Frederick Braue 著「The Royal Road to Card Magic」のトピックが立ったので、懐かしい想いから書き込みをしました。龍生さんと情報交換をするうちに、“その本”に会いたくなって、アマゾンで初注文をしてみました。

c0049409_21384724.jpg先週の土曜日にそれが届き、三十数年振りに“その本”との再会を果たしました。ペーパーバックなので、昔の本とは装丁は異なりますが、中身は正に「The Royal Road to Card Magic」でした。

本の価格は税込みで1,309円、この驚くべき安さ!日本のマジック書では考えられない廉価です。あまり安いので、送料が掛かってしまうため、もう一冊S.W.Erdnase著「The Expert at the Card Table」を合せて購入しましたが、それでも合計2,290円也!

ペーパーバックというのは、日本の文庫や新書に相当するのでしょうが、50年以上前の“マジック書”も含まれていることに驚嘆してしまいます。米国と日本のマジック文化の広がりや歴史の違いによるものなのでしょうか・・・。
マジック系洋書の購入、病み付きになりそうです。

c0049409_2139540.jpg◆ 「The Royal Road to Card Magic」には、カードマジックに使用するベーシック(基本的)でクラシック(古典的)な技法の多くが解説されています。今では、より優れた技法が考案されたために、この書の中の幾つかの技法は姿を消してしまっていますが、カードマジックの技法の原形に触れてみるのも、カードマジシャンにとって意味あることと思います。

◆ 「The Expert at the Card Table」は、過去に接したことがないのでコメントできませんが、私に取り、これから楽しめる一冊です。以前、東京堂出版から訳本が「プロがあかすカードマジック・テクニック」として出版されています。現在絶版ですが、近々復刻本(2,310円)が刊行されるそうです。
  「名著は時を越えて蘇る」
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by ishiken55 | 2006-03-30 23:44 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

「ヨーロッパの夜」 の “チャニング・ポロック”

c0049409_2064227.jpg今週の火曜日の早朝・・島田晴夫師~上口龍生師~SNSのトピック・・という経路で、その訃報は伝わってきました。昭和35年(1960年)公開の映画「ヨーロッパの夜」の中で“ダブ プロダクション”を演じ、日本のマジック界に多大な影響を与えたマジシャン チャニング・ポロック師が他界されました。(享年80歳)

「ヨーロッパの夜」を銀座の映画館に観に行ったのは、初上映から8年経った昭和43年(1968年)だったと思います。現在のようにビデオやDVDが無かった時代でしたから、マジック界で伝説の如くに耳にする“その映画”を観る機会がありませんでした。

やっと訪れたリバイバル上映の情報を得、チャニング・ポロック師の演技が観られると、ワクワクする想いで出掛けたその日のことが、昨日のように想い浮かんできます。そして、スクリーンの中で・・シルクを弄び、銀鳩を次々と取り出す・・ポロック師のしなやかで華麗な演技は、今も脳裏に焼き付いています。

私は、ポロック師のような端正なマスクもスマートなボディも持合せていませんでしたので、その演技にトライしようなどとは全く考えませんでしたが・・・。
「ヨーロッパの夜」に、ポロック師の他にもう一人のマジシャンが登場します。ポロック師よりも年配で見栄えもぱっとしないマジシャンなのですが、この人が粋な“ボールのマジック”を披露しているのです。

当時、私は・・「四つ玉」をレパートリーの一つにしていましたが、“shell”の存在にモヤモヤした気持ちを抱いていた頃でした。そのマジシャンのボールの演技を観て、「これだ!」と閃いたのです。「shell無しにしよう!」と・・しかし、それからが苦難の藪の中に・・結局「shell無し四つ玉」は“四つの玉”に至る道筋が見つからずに“挫折”したのでした。ひょんな事から思い出してしまった「四つ玉」ですが、その時のルーティンの一部を記事にしてみようかと考えたりしています。

スクリーン上から多くの人々を魅了したポロック師・・ご冥福をお祈りします。

c0049409_20105147.jpg右の写真は、早春の家の庭に、毎年一番早い花を咲かせる「ヒマラヤユキノシタ」です。桜に似たこの花を、日本に訪れたことのあるポロック師へ献花。
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by ishiken55 | 2006-03-25 20:24 | マジック ニュース | Trackback | Comments(2)

クロースアップ・シガレットの青空教室 <ステップ 5>

“クロースアップ・シガレットの青空教室”も5回目となりました。そして昨年の9月8日に<ステップ 1>を記事にしてから早6ヶ月が過ぎましたが、今回はその最終回です。上着の右ポケットに入れたあのシガレットも愈々登場です。また当初予定にはありませんでしたが、シガレットと一緒に「見栄えの良いライター」をポケットに入れておいてください。

<現象>
① 右手に持ったシガレットを左手の甲に押し込むと、シガレットは左手の甲を通り抜けて、左手の拳の中から現れます。 [写真 上の2枚]

② シガレットを右手で抜き取り、上着の右ポケットに仕舞います。すると左手の拳から抜き取った筈のシガレットが現れます。同じ動作を更に3度繰り返しても、やはりシガレットは左手の拳に戻ってしまいます。 [写真 中]

③ もう一度、左手の拳のシガレットを右手で抜き取り、上着の右ポケットに仕舞ってから・・左手を開くと・・何と“ライター”が現れます。 [写真 下]

<シークレット>
■ ①の技法は下記のマジック書の解説を参照ください。
◎「奇術研究51号」に高木重朗氏がニベルコ氏のペネトレーションとして解説。
◎金沢文庫刊 高木重朗氏著「即席マジック」シガレットの中で同技法の解説有り。
 (どちらも30年以上前に発行の書なので、入手は困難かも知れませんが・・・)
 また、このアクトの時だけは、フィルター側を先端に向けて持つようにします。

■ ②のアクションで、最初に左手の拳から押し出されたシガレットを抜き取る時は、実際は抜き取らずに左手の拳に戻し込んでしまい、如何にもシガレットを“抜き取った”ように思わせて右手をポケットに入れるようにします。
次に、右手はポケットに入れておいたシガレットをフィンガーピンチで持ち、ポケットから手を出して左手の拳に出現したシガレットを取りに行きます。右手で左拳のシガレットを持った瞬間、フィンガーピンチで保持していたシガレットを左拳に秘かに移します。
(これは“いしけん”独自の方法で、右手を自然な姿勢で“取りと渡し”が瞬時に行えるのが特長です。尚サムパームによる類似技法が高木氏により解説されています)

■ ③のアクションの前段階にて、ポケットに入れた右手でシガレットの代わりにライターをフィンガーパームし、左拳に出現したシガレットを取りに行きます。フィンガーパームしたライターを左拳に移す時は、フィンガーピンチの時よりも、左拳の裏側に持って行くようにします。

* 半年を掛けて解説してきたこの「シガッレット・マジック」も、全体を通しての演技時間は、たった1分間です。たばこを嗜む方もそうでない方も、身近なお仲間に、このクロースアップ・シガレットを演じてみては如何でしょうか。

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by ishiken55 | 2006-03-21 14:43 | タバコ レクチャー | Trackback | Comments(0)

マジシャンズ・クラブの草分け・・「T.A.M.C」をご存知ですか

東京アマチュア・マジシャンズクラブ [T.A.M.C] という会があることは、マジックの初心者だった頃から知っていました。それは、高木重朗氏の「奇術書」の自己紹介欄に、少し誇らしげに“TAMC会員”と書かれていた事や、当時のマジック誌「奇術研究」のクラブ活動欄には“TAMC試演大会”の情報が、一年毎に掲載されていた事などからでした。しかし、写真に写るその会の熟年の紳士達の姿は、十代の若輩には全く無縁の存在であることを示唆していたのでした。

今週の日曜日(3月12日)、ある知人の計らいで・・そのTAMCの第15代会長を務められた持永恒美氏にお会いし、一時間に亘り歓談をさせて戴きました。持永氏は、現在TAMCの名誉会員で、お住まい周辺の幾つかのマジッククラブの会長をされていて、その一つがウエスタン・マジッククラブ市川 [W.M.C.I]です。

そのクラブが、市川市の「じゅん菜池緑地」の梅祭りに、マジックショーを催すとのことで、その控え時間を利用しての歓談でした。話題はTAMCの歴史や持永氏のマジシャンとしての経歴、TAMCの現在の活動などの多岐に及び、興味ある数々の話を聞かせて戴きました。お伺いした話の中から公開しても許されそうな内容について、小さい声でお知らせします。

① TAMCは、昭和8年(1933年)、欧米を範とした、プロのマジック界とは一線を画するハイ・ソサエティーなアマチュア・クラブを希求し、医学関係者により日本初のアマチュア・マジシャンの会として設立される。著名な後の会長、緒方知三郎氏(洪庵さんの孫)も草創時のメンバーのお一人のようです。

② 持永氏は昭和三十年代の初めに仕事関係の先輩に当たる坂本種芳氏の紹介でTAMCに入会される。現在喜寿とのことですが、実に矍鑠とした方で、TAMCの例会や地元クラブでのレクチャーの他に、百日を超えるボランティアのステージを行っているとのことです。WMCI会員に対しては、各自のマジックのレベルに合せて、優しく思い遣りを持って接する姿が印象的でした。

③ 現在のTAMCは東京商工会議所での月2回の例会と年2回の発表会(クロースアップとステージ)が活動の主体との事。今秋のステージ発表会の観覧予約をさせて貰いました。
(TAMCの現・第17代目会長は、クロネコヤマトの元社長、都築幹彦氏

■ 歓談~マジックショー観覧~の後、WMCIの例会に参加させて貰いました。
出席されていたメンバーは、私よりも年上の方が殆どでしたが、皆さん、実に真剣に且つ楽しくマジックに取り組んでいました。何と・・90歳の方のマジックも拝見してしまいました。

■ その他、会話の中に、TAMC会員の多湖輝氏、気賀康夫氏、川渕三郎氏や、WMCI名誉会長の松旭斎すみえ師など、年上の名ばかりが出て来て、その日は“いしけん”もマジジャンとして“若僧”に思えた一日でした。

■ 今回の持永恒美氏との面会に至る経緯を考えると、つくづく・・・想うのです。
  世の中は 人間万事塞翁が馬 ということを-

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写真は
「じゅん菜池」とWMCIの「マジックショー」の一場面です。
(中央:持永氏)


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by ishiken55 | 2006-03-16 00:38 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

マジックは・・世界中の人の心を瞬時に繋ぐ “共通語”

今日は、14年前にドイツの南西部の小都市ウルムを訪れた時の、“ちいさいマジックの出来事”について、お話をしようと思います。
ドイツの大都市ミュンヘンから西方に約100km、美しいドナウ川が流れ~尖塔部が世界一高い大聖堂を仰ぐ~ウルムの街があります。

その地に社用で訪れて4日が過ぎ、翌日は別の街に移動することになったその夜、私達4人の日本人は訪問先の社員の方に街のレストランに招待され食事を共にしました。しかし、ドイツ語は全く解せず、英語も心もとない私達ですから、会食の話が弾むはずもありません。

そんな中、接待役の年配の社員の方が、ポケットからハンカチなどを取り出し手品を始めたのです。その演目は、“ハンカチがロープに変わる”といったものでした。それが終わると私達のテーブルは少し場が和らいだように感じました。
何とか接待客の東洋人を楽しませようと一生懸命に振舞うその人を見て、私の脳裏に何か見えない電波のようなものを感じたのです。

“ Have you Playing card? ” と言ったのかどうかは忘れましたが、私は店のマダムにトランプをお借りし、カードマジックの披露を初めたのでした。・・・そしてテーブルの周りは、マダムを初め店内のお客さんが覗き込んで来ました。
3種の「カード当てマジック」が終わると、周りを囲んでいた全員が感嘆の声を発し、惜しみない拍手をしてくれたのです。その後は、言葉の交流は十分ではないものの、テーブルの雰囲気が更に和み、ウルムの最後の夜の会食は、フレンドリーなムードの中で終わることができたのでした。

その頃私は四十代前半、仕事関係が一番繁忙の時期でしたので、マジシャンとしての存在からは、一番遠のいていた時期でした。その私に取り、この日の出来事は、
 マジックは・・世界中の人の心を瞬時に繋ぐ “共通語”
との想いを再認識させてくれました。そしてこの“ちいさい出来事”が、三十歳から下り始めていたマジシャンとしての坂道を、緩やかな登り坂に変えるターニングポイントになったのです。

下の写真は、その時滞在した郊外の丘の上のホテルと、ウルム大聖堂を背面に望む市内です。またウルムは理論物理学者アインシュタイン生誕の地でもあるそうです。アインシュタインの相対性理論は我々凡人には“宇宙のマジック”であり、理解不能の世界ですね。
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by ishiken55 | 2006-03-11 01:05 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

「CROSS ROAD-落としたクレ4-」は素晴らしいショーでした。

昨日(3/4)、曳舟文化センター・ホールで開催された“ふしぎスキ実行委員会”主催のマジックショー 『CROSS ROAD -落としたクレ4-』 を観に行きました。
「社会人と学生のアマチュアマジシャンの粋を集めたステージ・・・」との触込みに偽りのない、素晴らしいマジックショーでした。そして、これほど全体を通して気持ち良く楽しめたアマチュアのマジックショーは、過去に観たことがありませんでしたので、自分で観覧した中ではベストの「アマチュア系マジックショー」と言えると思います。

全体としての感想は・・・
◆ 高校生、大学生から高齢の方まで、幅広い世代の方が出演者されていたことが先ず第一に新鮮でした。社会人の“<不思議さ>よりも豪華な道具に凝る”傾向や、学生の“<楽しさ>よりもテクニックが優先してしまう”傾向が一般的には見られますが、演者の世代の広さがこれらの偏りを程良く補正し合い、バランスが取れたステージに形成されたように思います。

◆ 次に、ショーの構成、演出が斬新であったことです。司会を使わない進行、そして繋ぎの必要な箇所では可憐な女子高生?の登場で和やかなトーンを齎し出し、また随所に映像も取り入れて視覚の変化と美しさを楽しませてと・・憎いくらいの演出でした。(舞台監督は、いしけんの出身クラブの発表会にお越し戴いた、東大のkrakenさんとのこと)

◆ 個人的に感慨深かったことは、会場の「曳舟文化センター・ホール」は、三十四年前に、いしけんの出身クラブが初めて学外で発表会を開催した「墨田区民会館ホール」の後継ホールであり、その周辺は度々後輩のOB達と歓談した居酒屋が点在する地であったことです。

出演者の演技で特に印象に残った方々は・・・
前野俊希さん (社会人;カード、花、ミリオンフラワー)
男性のミリオンフラワーもいいものですね。ファンカードの部分で余分なアクションが少し気になりましたが。(レベルの高いテクニックをお持ちなので、敢えて書かせて貰いました)

市川えりかさん (東洋大;ダンシングケーン)
アクションがしなやかでスケールも大きく、また手を使わない箇所が新鮮でした。スタイルの良さも手伝って見栄えがしました。

西村峰龍さん (高知中央高;ペイント)
鮮やかなテクニックに見蕩れてしまいました。若くしてスター的になった人には、以後もそのまま突き進む人と挫折してしまう人がいます。これからも観客を楽しませる気持ちを忘れずに、マジシャン街道を突き進んで行って欲しいと思います。

森藤麻衣子さん (立教大;ハト)
ハト出し素晴らしかったですよ。(“いしけん”は女性マジシャンには甘いのです)

溝口直隆さん (鹿児島MC;花などいろいろ)
いしけんに近い世代のようなので…紙吹雪は少々多過ぎたのではないでしょうか。

さとるさん (筑波大OB;トーク・マジック)
出演者の中で唯一面識のある方ですが、ステージマジックを拝見するのは初めてでした。コミック風の洒落たトークがとても冴えていて楽しめました。この方のマジックに対する姿勢はいつもアクティブ、正にオールラウンド・マジシャンです。

山口真幸さん (明治大;シンブル)
学生マジック界で人気のシンブルですが、こんな気取らない明るいマジックも大好きです。

《ps》
森近良子さんの笑顔を絶やさない演技も良かったです。そしてこの方のバックミュージックがとても気に入りました。何という曲名なのかご存知の方がおりましたらお教えください。なお、記載しなかった方々も、それぞれ個性を生かした粋なマジックを披露してくれました。
*来年は、私に取って関連深い「練馬の新ホール」で開催されるとのことです。

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by ishiken55 | 2006-03-05 21:33 | マジック ニュース | Trackback(3) | Comments(4)

カードマジック・アラカルト<2>・・「あなたのカードは小?中?大?」

今回のカードマジックはカード当ての一種ですが、ノーマルデックの他に、ミニデックとジャンボデックの中から一枚のカードを使い、通常の“カード当て”とは一味違った楽しさを演出します。

<現象>
* 三人の観客に一枚ずつ選んで貰ったカードをデックの中に戻します。
* 演者はデックを良くシャフルし、観客に向かい「あなたの選んだカードは、小さいカードでしたか? 大きいカードでしたか? それとも中くらいのカードでしたか?」と尋ねます。
* 三人の客はそれぞれ「小さいカード」、「大きいカード」、「中くらいのカード」と答えます。
* 演者は少し思案顔で、上着の右ポケットから「このくらいのサイズですか」と言って“小さい”カードを取り出すと、それは一人目の「小さいカード」を選んだ客のカードです。
* 次に、上着の左内ポケットから「大きいカードはここにありました」と言って“大きい”カードを取り出すと、それは二人目の客のカードです。
* 「中位が一番難しいのです」と言ってデックを左手に持ち、右手の人差指でカードを吊り上げるゼスチャーを行うと、三番目の客の“中くらいの”カードがせり上がって出現します。

<準備>
デックのトップから、小さい数のカード(A~3)、大きい数のカード(J~K)、中くらいの数のカード(6~8)の順にセットします。そして、トップカードと同一のミニカードを上着の右ポケットに、トップから2番目のカードと同一のジャンボカードを上着の左内ポケットに入れておきます。

<アクションとシークレット>
① 演者は、一番目~三番目の客に対し順番に、左手の親指でデックをリフルしている間に“ストップ”を掛けて貰い、その箇所のカードを取って憶えて貰います。
「バックスリップ・フォース」を用い、トップ3枚のカードを客がチョイスするようにします)
② 一番目の客のカードをデックの中に戻して貰いシャフルします。(コントロールは不要)
③ 二番目の客のカードも②と同様にします。(コントロールは不要)
④ 3番目の客のカードも②と同様にします。(このカードはトップにコントロールします)
⑤ 次は客のカードの出現に移ります。アクションは<現象>の項を参照下さい。三番目の客の「中くらいのカード」は、ルポールの「ライジング・カード」で出現させます。 [写真 下]

 ps
◆ この「カードマジック」の面白さは、“数の大小”と“サイズの大小”の取り違えのオトボケにあります。各自のパーソナリティーに合った言葉のシナリオを決めておくようにします。
◆ カードのチョイス時に、クラシカルな技法の「バックスリップ・フォース」(最近はリフル・フォースと呼ぶようです)を使いましたが、簡単な「カット・フォース」を使用し、一度のカットで三人の客に選択して貰ってもよいでしょう。
「バックスリップ」については、Hugard & Braue著“The Royal Road to Card Magic”に詳しい解説が載っていますので参照ください。
◆ ルポールの「ライジング・カード」は、Paul Le Paul著“CARD MAGIC;An Impromptu Rising Card Effect”を参照ください。
なお三番目のカードの出現は、ご自分の好みの出現方法を適用するのも一法です。

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by ishiken55 | 2006-03-01 22:28 | カード レクチャー | Trackback | Comments(0)