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カードマジック アラカルト<5>…「トップ技法でカード当て」

今回の作品は学生時代に書き留めていた「カード当てマジック・ノート」の7番目に書かれている作品です。二十歳前後の頃には私自身演じていましたが、何せ直球のテクニックに頼った作品に付き、徐々に遠ざかってしまった「カード当てマジック」でもあります。この作品は演者がカットやシャフルなどのカードの“切り混ぜ”行為を全く行わないのが特徴で、現象も至ってシンプルです。強烈なインパクトがお好みの夏休み中の学生マジシャンの方々には、フィットする作品かも知れません。

<現象&アクション>
① 客にデックの中から1枚のカードを選んで貰い、そのカードを憶えて貰います。
② そのカードを裏向きのデックの中に差し戻して貰います。
③ 演者はデックを両手で揃えてから、左手にあるデックを客に示し「この中にあなたが選んだカードがある筈ですね」と話しかけます。
④ 「それではこのカードを全てお渡ししますので、ご自由に気の済むまで切り混ぜてください」と告げ、デックを右手に取りカードを選んで貰った客に手渡します。
⑤ 客が十分に“切り混ぜ”をした後、演者の左手の上にデックを戻して貰います。
⑥ 右手でトップのカードを表にし「これはあなたが選んだカードですか」と客に尋ねると、客は「いいえ」と答えます。[写真 上]
⑦ 表にしたカードを裏向きに返しテーブルの上に置きます。
⑧ 客が選んだカードの“マークと数”を教えて貰ってから、再度テーブルに伏せたカードを表にすると、何と客が選んだカードに変身しています。[写真 下]

<シークレット>
*③でデックを揃える時に『インビジブル・ターンノーバー・パス』を行い、客のカードをトップにコントロールします。
*④で客に右手でデックを手渡す時に『ワンハンド・トップパーム』を行い、デックのトップにある客のカードを右掌にパームします。
*⑥でトップカードを表にする時、ダブルリフトを行います。そして⑦でカードを裏向きにテーブルに置く時『インスタンテニアス・チェンジ』を行い、客に見せたカードをデックの下にシフトします。なお左手のデックの向きは表向きの方が自然のアクションとなりますが、裏向きにするとシフトの時の多少の乱れは気になりません。(写真は上が表向き、下が裏向き)
(注記);『ワンハンド・トップパーム』は、この“おうち”の[2005.10.29]付カードマジックの記事を参照ください。また、他の技法2点は、市販の解説書「ルポールのカードマジック」を参照ください。

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内輪の話で恐縮ですが・・・出身マジッククラブの「40周年記念パーティー」の開催日と場所が決まりました。
◆ 9月30日(土) ◆ 池袋の「かんぽヘルスプラザ東京」
この“おうち”の訪問客で同藩出身の方に正式案内に先立ちご連絡をしておきます。一昨日新聞を見ていたら、全ての かんぽヘルスプラザが来年8月迄に閉鎖されるとの記事がありました。郵政事業も曲がり角に来ているのですね。写真の「ブラックニッカ12年」は何の関係もないのに、“誕生40周年記念限定”と書かれていたので、衝動買いをしてしまいました。40年前は三百数十円のトリスか、精々サントリーレッドでした。
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by ishiken55 | 2006-07-30 11:38 | カード レクチャー | Comments(0)

「ちゃぶ台」 の上でマジックを!

c0049409_22263238.jpg遅ればせながら、先週の土曜日に今年の日本アカデミー賞受賞作「ALWAYS 三丁目の夕日」をDVDで観ました。
昭和33年…登場する少年は正に自分と同い年。また、各場面に現れる人物、品物、そしてエピソードは…自分が生で経験したモノでした。エンターテインメントの映画なのですが、画面を観ながら~なぜか泣けてしまいました。
(個人的好みでは、薬師丸ひろ子さんが良かったです)

ところで、この映画を観ていて、当時多くの家庭で使われていた「ちゃぶ台」のことが頭に浮かびました。“ちゃぶ台”は漢字では“卓袱台”と書くようで、“卓袱”とは食事のことのようです。
ちゃぶ台は円形であることが特徴で、足は折りたたみ式になっていました。
そのちゃぶ台、食事の時に6畳間に置かれ、その周りを3~5人の家族が囲んで食事をし、食事が終わると足をたたまれ、部屋の隅に立て掛けて置かれていました。

円形のちゃぶ台には角がないので、囲む人の間に打ち解けた雰囲気が生まれ、自然体での会話が通い合い、人の心を和ませます。そこで考えました。
“ちゃぶ台”をクロースアップ・マジックのテーブルに使用したら良いのでは!
数人のレディーに囲まれ、ダーク・ブラウンの“ちゃぶ台”にダーク・ブルーのクロスを敷き、レッド・バックのバイスクルをスプレットする…完璧に妄想の世界へ

「善?は急げ」と翌日の日曜日、近所の家具店を訪ねちゃぶ台が今でも売られていないかと探してみたら・・・特価9,990円の“ちゃぶ台”が展示されていたのです。
「いいなぁー!」と思いつつ、「置く場所をどうするの?」という天の声が聞こえ、そのまま帰還したのでした。

◆ 「ALWAYS 三丁目の夕日」の最後の場面での少年のセリフ…
「当たり前じゃないか。明日だって、明後日だって、50年後だって、夕日はいつもきれいだよ」…今は、その50年後なんですね。
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by ishiken55 | 2006-07-25 22:42 | マジック グッズ | Comments(0)

マッチの時代

c0049409_2383780.jpg「マッチと花」・・・大好きな小品マジックだった。
あの小さい赤い花は、大きな舞台でも存在感を持っていた。

タバコとマッチは、恋人同士のようなモノ?
紫煙に別れを告げてから三十年も経つので、マッチのことをすっかり忘れてしまっていた。
今でもマッチはマジック界の火付け役?

◆ 最近購入した「マーチン・ガードナー・マジックの全て」の邦訳本に多くのマッチのマジックが掲載されていました。
その大半は半世紀以上前に発表された作品なのですが、“マッチのマジック”を見直してみたくなりました。

◆ マジック用道具箱の奥底に、四十年前のマッチを見つけました。
 *写真の左は「天洋」でおまけに貰った・・・“マッチ箱に変わるカード”
  (マッチ箱に、二つに折れるカードを貼り付けただけのモノですが)
 *写真の中と右は、荻窪北口の喫茶店「邪宗門」の・・・“数が変わるマッチ箱”
  (この喫茶店、今でも在るのかなぁ~)

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by ishiken55 | 2006-07-18 23:15 | マジック エッセイ | Comments(0)

「簡単な “ワン・コイン・ルーティン” 2006」

昨年の5月21日に[“いしけん”の「ワン・コイン・ルーティン」]を掲載しました。
私の「コインマジック」の経歴は“春の小川”程度しかありません。そして私と同様に“コインマジックの浅瀬”に佇む方々に、「五百円硬貨1枚」でコインマジックを気軽に楽しく演じて戴きたいと思い、公表したのが上記の作品でした。
今年に入り、その「ワン・コイン・ルーティン」に、簡単でありながら洒落た現象のワン・ステップを追加しました。それを、2006年版として紹介することに致します。

<追加のステップ>
*コインを右手にバーティカル・ポジションで持ち、客に示します。
*左手で右手のコインを取り、左方向に移動します。 [写真参照]
(この時、実際には左手にコインを取らずに左手小指の側面でコインを回し下げ、右手の三指でホールドしてしまいます)
*左手を開き、コインが消えていることを示します。
*右手を前方に移動して掌を開き、コインが右手に移動しているこを示します。

<ルーティンの全体ステップ>
① 左手の下膊(肘と手首の間)内側へコインを摺り込むと~下膊の外側へ張り付いて出現。このステップがルーティンの中で一番の見せ所です。[サムパーム使用]
(訂正&お詫び;‘05.05.21のこの箇所の写真が、下膊の内側と外側が逆になっていました。下膊の内側に摺り込むとコインが消え、右手を外側に当ててから、左手を手前から回し込んで、下膊の外側を上向きにリバースするようにします)
② 右手のコインを左手で取り、左手を開くとコインが消失、右手を開いてもコインは無く、再度右手でパッチンをして左拳を指し示すとコインが出現。[フレンチドロップ&ムーブ使用]
③ <今回の追加のステップ>
④ 左右の掌に落し込みを数回行ってから左手にコインを握ると消失し、右手の指先に出現。[掌の反動を利用、若者に人気のマッスルパスの簡易代替法とも言えます]

■ 今回の追加のステップは、昨年ある方が演じているのをチラリと見たのがキッカケで、取り入れました。クラシックマジック書では、この技法を見たことはありませんでしたので、最近の“コインマジック書”をチェックしてみました。
「コインマジック辞典」~「見せますコインマジックショー」~「テクニカルなコインマジック講座」~「最新コインマジック徹底解説!」~中々出会えません。
そして最後の「世界のコインマジック」で、やっと類似の技法に出会えたのです。
それは・・『ラムゼイ・バニッシュ』・・少々異なりますが、類似した技法です。
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by ishiken55 | 2006-07-11 22:43 | 色々 レクチャー | Comments(0)

「実演のマジック」 と 「画面上のマジック」

百人程の観客を前に、15分から30分のステージマジックを演じるのは年1,2回。
十人以上の観客を前に、30分のクロースアップマジックを演じるのは年2,3回。
“いしけん”は、マジックを演じる側としてはその程度しか活動をしておりません。
しかし“プライベートな場”で、お一人から数人を相手にチョットしたマジックをお見せする機会は、月1回程度はあるように思います。

そして、どの場に於いても、いつも驚くのは、「初めて生でマジックを観ました!」 と言われる方が実に多いことです。でも 「マジックは良く観ますよ」 と言われるのです。
・・そう、そうなのです!・・多くの方は“テレビ”でマジックを観ているのです。

「実演のマジック」「画面上のマジック」で何が一番異なるのかは、マジックを趣味にされている方なら、直ぐにお分かりかと思います。
・・そう、そうなのです!・・「ミスディレクション」が“有効か”“否か”です。

前回の記事でも書きましたが、「The Royal Load to Card Magic」の前文に記載されている“マジックを演じる上での普遍的な法則”の一つ、「ミスディレクションの有効活用」は、テレビの「画面上のマジック」では、全く有効性が無いのです。

「画面上のマジック」は、観客の数から言えば「実演のマジック」に比べ、三桁は上を行くでしょう。しかし「実演のマジック」の~演者と観客の心の交流を始め、無限の楽しさを秘めたその魅力は、「画面上のマジック」に比べ、三桁は上を行くでしょう。
マジシャンの皆さん!日本の地方の街には、まだまだ生のマジックを観たことの無い人達が九割以上います。その人達が初めての生マジックに感動される姿は、演者に取っても感動的なことです。その『幸い』を求め、『山のあなたの空遠く』、マジック活動を続けて行きましょう。
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by ishiken55 | 2006-07-05 22:32 | マジック エッセイ | Comments(0)