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2006年の記事・・<10選>

今年最後の記事となりました。今回を含め今年は64回記事を更新しました。
昨年は11ヶ月で90回でしたので、回数は大分少なくなりましたが、二年目という事でテーマ探しに少々苦慮しました。しかし、回数よりも訪問者に興味を持って読んで貰えるかどうかが肝心ですので、今後も幅広い年齢層の方々に魅力ある記事が提供できるよう、吟醸酒とはいきませんが~酒を絞った後の酒粕風の味わいの書込みをして行ければと思っています。さて、今年も一年を振り返り、その中から印象に残る記事10点を選んでみました。

① (3/5) 「CROSS ROAD-落としたクレ4-」は素晴らしい“ショー”でした。
 社会人と学生の合同ステージ、今迄観たことの無い爽やかなマジックに遭遇。
② (3/30) 「マジック洋書の安さにビックリ!」というお話
 40年前親しんだ「The Royal Road to Card Magic」との再会は新たな出会い~
③ (4/4)  横浜マジカルグループ主催 「マジックフェスティバル」 を観覧
 社会人クラブ最高峰の発表会、招待して頂いたスティングさんとの初会も実現。
④ (6/11) つくばのカフェでクロースアップマジックを楽しむ。
 ゆったりしたつくばで筑波大一門の楽しいマジック、身内のたなか氏も映え~。
⑤ (6/17) カードマジック・アラカルト<4>・・「意外な出現」
 トライアンフやアンビシャスカードだけが、カードマジックではありません。
⑥ (7/25) 「ちゃぶ台」 の上でマジックを!
 『三丁目の夕日』の少年は、正に“いしけん”だったのです。そして50年後・・。
⑦ (8/27) 「手品? MAGIC? トリック」 展
 龍生師の心遣で河合勝氏&コレクションと対面、河合氏のダンディーさに脱帽!
⑧ (9/24)「第二回マーカ・テンドーマジックコンベンション in つくば」レポート
 30分で会場に行ける唯一のMagic Presents,すみえ師を始め楽しい手品を堪能。
⑨ (10/1) 「40周年記念パーティー」 に参加して・・・
個人的には今年一番のイベントでした。40年間のKMCの出来事が走馬灯のように…
⑩ (11/24) 「第61回 TAMC マジック発表会」 
持永氏にご招待頂き長年の夢叶う。シニアマジシャンに圧倒された一日でした。

<今年も師走に一句>
 マジカルな 出会いを綴り 除夜の鐘

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by ishiken55 | 2006-12-30 20:28 | マジック エッセイ | Comments(0)

カードマジック・アラカルト<8>・・「インターチェンジ」

今回のカードマジック・アラカルトも、約四十年前、学生時代に書き留めた「カード当てマジック・ノート」~の23番目に記載されている私のアレンジ作品です。
当時、力書房よりサイ・エンドフィールド(解説ルイス・ギャンソン)の作品を邦訳したマジック書「現代カード奇術」が出版されていました。その中に“魔法の骨”と題する作品があり、それを覚えて演じていましたが、ストーリーが完成し過ぎているために、如何にも他人の作品をコピーしている感覚が強く、すぐに“?(飽き)”の季節が到来してしまいました。そこで、その作品のターンノーバー・チェンジを使用する箇所だけを残し、よりフランクに演じられる“カード当てマジック”に仕立て直したのが、この『インターチェンジ』でした。

<現象>
“客が選んだカード”をテーブルの上に表向きに置きます。そのカードを確りと憶えて貰ってから、裏向きに伏せ、客の右手をその上に置いて貰います。次に同じ客にもう一度カードを選んで貰い、今度はカードを見ないまま、裏向きの状態で客の左手を置いて貰います。
客に右手の下にあるカードの名を思い出して貰い、そのカードを表にすると、別のカードとなっています。次に、左手の下にあるカードを客に表にして貰うと、最初に右手の下にあった“客の選んだカード”が、右手から左手に飛び移って現れます。

<アクション&シークレット>
① 客に1枚カードを選んで貰い、テーブルの上に表向きに置きます。 [写真 上]
② そのカード<ハート 6>を客に良く憶えて貰ってから、「このカードは裏返しておきましょう」と告げ、左手でそのカードを裏向きに伏せます。 [写真 中]
(この時、客のカードをターンノーバー・チェンジで、ボトムカードと入れ替えてしまいます)
③ 伏せたカードの上に、客の右手を置いて貰います。
④ 同一の客に、もう一度デックの中から1枚のカードを引いて貰い、その表は見ずに裏向きのままテーブルの上に置いて貰います。
(デックを1回カットしてからスプレットし、客にボトムにあったカード~即ち、最初に客が選んだカードをフォースします。この時、客は右手をカードの上に載せているので左手を出します。一般的に左手は右手に比べて素直ですから、フォースの成功率は高い筈です)
⑤ テーブルに置いた2回目に選んだカードの上に、客の左手を置いて貰います。
⑥ 客に右手の下にある最初に選んだカードを再認識し、確かにそのカードが右手の下にあるかをチェックするため、そのカードを表向きにして貰います。すると、そのカードは客が最初に選んだカードではありません。
⑦ 演者は「それでは、左手の下のカードを見てみましょう」と客に告げ、客の左手の下にあるカードを表向きにして貰います。すると・・・何時の間に、客の右手から左手に飛び移ったのでしょう?それは客が最初に選んだカード<ハート 6>となって現れます。 [写真 下]

ps
*②で用いるターンノーバー・チェンジは、東京堂出版刊 高木重朗氏編「カードマジック辞典」等のマジック書に技法の解説が載っていますので、ご参照ください。
*今年からシリーズで掲載を始めた“カードマジック・アラカルト”は、今回で最終回とさせて戴きます。五月雨式になるかも知れませんが、来年も別の切り口でカードマジックに関する記事を掲載したいと思っています。

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by ishiken55 | 2006-12-24 13:44 | カード レクチャー | Comments(0)

天海師の帰国時代に想いを馳せる。

『袖すり合うも他生の縁』 という諺がありますが、今年は未知の人とのマジック的な出会いを通して、その言葉の意味合いを実感した年でした。また今年は、マジック的に、色々と過去を振り返る好機に出会えた年でもありました。
その一つは、“海外のクラシックマジック書”を見返す機会を得たことであり、二つ目は、私がマジックを始める以前の時代~“昭和三十年代前半の日本のマジック界”~の情景に、少々触れられたことです。そして三つ目は、勿論“K.M.C family 40周年記念パーティー”に関わった人達との交流とパーティーでの再会を通しての懐かしのメモリーでした。

◆ 今日は、その二つ目、昭和三十年代前半の日本のマジック界に関する中でも、日本のマジック界に大きな影響を齎したと想像される石田天海師の帰国前後のことについて、若干触れてみたいと思います。
私がマジックに関わり始めたのは昭和四十年、天海さんのステージ姿を拝見したのは昭和四十二年、その頃は既に天海さんの晩年であり、新刊のマジック雑誌には、その動向記事が見られる程度で、天海さんのマジックの解説やエッセイの掲載は見られませんでした。ところが、最近昭和三十年前半の「奇術研究」に接し、その中に天海師自身が書いた記事がとても多いことを知ったのです。

「奇術研究 1号」には、関東大震災の直後に、松旭斎天勝一座の一員として渡米した経緯と、天勝一座の米国公演でのユーモア溢れる苦労話などが・・・

「奇術研究 2号」には、米国のマジック界における「ラウンド テーブル」、即ち「円卓会議」のことなどが・・・
『円卓会議』と言うと、私達はサミットなどの国際政治の会議を思い浮かべますが、マジック界においても、真の発展を目指すには縦社会であってはいけないとの米国マジック界の考え方が、そこに見て取れるように感じます。

「奇術研究 10号」は、『天海師帰国記念 特集号』。天勝一座と別れ、おきぬ夫人と共に米国に残留することを決意した経緯とその時の想いが・・・・・
そして高木重朗氏の解説により6種の天海師オリジナルマジックが掲載されています。テクニック的に簡単ではなさそうですが、一つ位は遺産相続をしなければと思っています。

◆ これらの記事を目にし、昭和三十年前半の日本のマジック界は、如何に天海師に注目し、畏敬の念を抱いていたかを窺がわせます。
今年の晩夏、上口龍生さんのご配慮により、拝見することが出来た“河合勝氏コレクション”。そこで見た天海師のマジックノートは、今もその残像が脳裏に焼き付いています。来年も、私の天海さんの探究のトリップは続くことになりそうです。
願わくば、初代松旭斎天勝師と共に石田天海師の若い頃の映像を観てみたいとの想いを抱いている昨今ですが・・・その実現性は

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by ishiken55 | 2006-12-17 20:20 | マジック エッセイ | Comments(0)

「ロープとリング」 のマジック・レポート <パート2>

11月17日の記事で、「ロープとリング」のマジックにハマリかけていることを書きました。その後、「ロープとリング」に使うグッズについては、11月末に池袋のK洋品店で、“大きさピッタリ~色トリドリ~のリング”を10本購入し、またその店で見かけた今迄観たことのない色鮮やかな“赤いロープ”も手に入れました。

K洋品店への入店は、小学生の時に母親に連れられて以来のことでした。女性店員に「いらっしゃいませ!」なんて声を掛けられて、少しドギマギしましたが、目的達成後は、女性の大群の熱気を縫うようにして外に出て、深呼吸後~“小さいガッツポーズ”。情報をお寄せ頂いた女性マジシャンのYさんに感謝です。

レクチャーの方は、取り敢えず、既知の4つの手法についてリピート学習をしている昨今ですが、ベテランマジシャンのSさんからは、『Willi Wesse の“Rope & Ring”が面白いですよ』 とお教え頂き、いずれそのDVDを入手したいと思っているところです。また、『ターベルコース・イン・マジック 第6巻』 の中に、「ロープから外れるリング」という作品が掲載されていることを発見し、「ロープとリング」の歴史は考えていたよりも、かなり古いことを知りました。

古くて新しい「ロープとリング」のマジックは、途轍も無い広がりを持って、目の前に佇んでいるように思えます。来年は、「ロープとリング」のマイ・ルーティンを完成させ、この“おうち”で公開できることを目標に、このマジックを、じっくりと愉しみながら、チャレンジして行こうと思っています。
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by ishiken55 | 2006-12-12 22:43 | マジック グッズ | Comments(0)

「星の王子さま」 に会ってみませんか。

早いもので、今年も師走になってしまいました。今日はマジックの話ではありませんが、子供向けの本なのに、大人も楽しめて、マジックのようにファンタスティックな一冊の児童文学書について、話をしたいと思います。

岩波少年文庫のサン=テグジュペリ作 内藤濯訳 「星の王子さま」を街の書店で買い求め、初めて読んだのは二十歳を少し過ぎた頃でした。その後、五年に一度、十年に一度~日常生活に追われ感性が渇いてしまった時に~「大切なものは目に見えない」の言葉で知られるこの本を取り出して、読むことにしています。それは、この本に再会することで、無垢で自由な創造性を持った少年の“こころ”の“ほんの一部”ではありますが、自分の中に蘇って来てくるからです。

昨年、訳者の没後50年が経過したため、岩波書店発行の「星の王子さま」の独占翻訳権が消滅、色々な翻訳書が刊行されました。その中には、題名を変えたものも幾つか含まれていました。でも~自分に取っては、大分薄汚れてしまってはいても、発行歴に“昭和44年3月5日 第30刷”と記された小さい装丁の岩波少年文庫版が、いつ迄も変わらぬ“朋友”の「星の王子さま」であることに変わりはありません。

そして、この本を読んでいるとマジックの世界にも通ずる~独創的な発想~美しいモノを愛でる心~があちこちに点在していて、そういう所もこの本を好きになった理由の一つです。

*それでは、「星の王子さま」の最終ページの一文を下記に引用させて戴くことにします。

c0049409_21444826.jpg『空をごらんなさい。そして、あのヒツジは、あのをたべたのだろうか、たべなかったのだろうか、と考えてごらんなさい。

そうしたら、世のなかのことがみな、どんなに変わるものか、おわかりになるでしょう・・・。』

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by ishiken55 | 2006-12-06 21:51 | 文芸 エッセイ | Comments(0)