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「第49回 テンヨー・マジック フェスティバル」 2nd ~レポート

c0049409_1212428.jpg今日は、先週の日曜日(9/23)に久方振りに観賞の「テンヨー・マジック フェスティバル」にて演じられたマジック演技についての印象記です。

SAKURAさん (衣装や靴のカラーチェンジなど)
トップバッターのSAKURAさん、キュートな姿とアクションで、その役割を十分果たしていました。
小林太朗さん (シルク)
春連で類似演技を拝見しています。その時の衝撃的な素晴らしさは忘れられません。今回はあの感動が蘇って来ませんでした。なぜだろう?
加藤陽さん (ウォンド&シンブル)
通常のウォンドだけでなくロングのウォンドを使用しているところが新鮮でした。テクニックはハイレベルなのに、この人もアピールしたいことが伝わって来ない。おかしいなぁ~?
MINATO & ASAMIさん (お札、タバコ、イリュージョン)
シンプルなタバコの演技、派手さは無かったけど~良かったですよ。イリュージョンでは二人の絡みがスピーディーで、確りと楽しませてくれました。
幸条スガヤさん(バーチャルな女性との心の触合い?)
今回が3回目の観賞。演技構成は憎いほどの完璧さで流石プロ。サオリさんが登場した所でフィニッシュとなりましたが、引き続きサオリさんに華麗なマジックを演じて欲しかった!
アン・ハー リムさん (ボール&カードマニピュレーション)
見事なカードテクニックを存分に見せてくれました。カードのバック色を数色使用していてカラフルさも十分。もう少し表情が豊かだともっと良かったと思います。

少々辛口の印象記となってしまいましたが、三千円とは言え有料のマジックショーでしたので、関係者の皆様・・・ご容赦くださいませ。前回の記事にも書きましたように、エンターテインメントのショーとして楽しめたのは確かでした。特にMC担当の鈴木久美子さん白い衣装に包まれた清楚な雰囲気と柔らかな語り口に、団塊オヤジは一目惚れ!!

ps
テンヨー大会が初めて開催されたのは昭和31年(1956年)7月。その出発はアマチュアの奇術大会であったようです。私が最初に観賞した大会も“アマチュア”が冠されていましたが、“プロの部”が設けられた無料のイベントでした。来年は50回の記念大会、既に豪華な出演者の計画が進行しているようです。来年もきっと三越劇場を訪れる事になるでしょう。開催回数をカウントしてみると、2年だけ大会が開催されなかった年があるようです。しかし、約半世紀に渡り、一貫して三越劇場をステージに、自社主催のマジック大会を継続開催されているテンヨーさんに、賞賛と感謝の言葉を贈りたいと思います。

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by ishiken55 | 2007-09-30 12:16 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

「第49回 テンヨー・マジック フェスティバル」 1st ~レポート

c0049409_22415488.jpg今週の日曜日(9/23)、31年振りに『テンヨー・マジックフェスティバル』を観に日本橋の三越劇場に行きました。久々の観賞につき、内容が大きく様変わりしていて、正に浦島太郎状態でした。今回はこの大会の昔と今とを比較しつつ、ショー全体の感想などについて語ってみようと思います。

<ショーの構成についての印象>
① 全体が一つのエンターテインメントのショーとして構成されていたこと、出演者が予想外に少なかったことが第一印象。この傾向は最近の学生の発表会に通じるものを感じます。

② プロとアマチュアを区別することなく、ショーが構成されていたことが第二印象です。最近のアマチュアはプロに劣らぬテクニックを持ってはいますが、見せるコンセプトがプロとは異なるので、同じ土俵に立つと演技が少々くすみがちなるのが気になりました。

③ マジックフェスティバルと冠していながら、タップダンス、一輪車、バブルなどのマジック意外の演目が多かったことが第三の印象です。このことに対する観客の方々の賛否は、分かれるのではないかと推測します。

<サプライズな出来事が二つ>
ショーの会場に島田晴夫師が来場されていたのです。ショーの中程で紹介され、客席から立ち上がって、お顔を後方の席にお見せ戴きました。島田師は私がマジックを始めた頃、初代引田天功師と共に若手マジシャンのトップであった訳ですが、既にオーストラリアに転出されていて、当時~日本ではそのお姿を見ることは出来ませんでした。
終演後、日本橋三越内のテンヨー店ディーラーをされているMさんから、所望されていたことがあり、お会いして話をしていたので開場からの退場が一番後になりました。島田師も最後に退場されたため、間近にそのお姿を見ることとなりました。ただ、個人的な面識はありませんので、声をお掛けする勇気は無く、島田師に会えた余韻に浸りつつ劇場を後にしました。

今回のショーは“マジック以外の演目が多かった”と書きましたが、その一つが「一輪車」を演じたwitty look の男女のペアーです。日本一の“一輪車乗り”である男性のパフォーマーは、私の出身クラブの後輩であるとの情報を“とある筋”から得ていましたので、見事なアクションと共にその男性の顔をチェックしたところ~中々の“男前”。c0049409_22445619.jpgこんないい男は出身クラブの中では思い浮かびませんでした。
翌日、このパフォーマーのホームページにおじゃまし調べてみたら、“しおじゃり”と名乗っていたこと、そして掲載の写真をアップし顔をマジマジと見て~思い出したのです。出身クラブのマジック発表会で「ゾンビボール」を演じたことのあるI・D君でした。マジックからは少々逸れてはいますが、同門の中にも好きな芸道をひたすら邁進しているパフォーマーがいることを知りました。お二人の更なる活躍を期待しています。

◆ 下の写真は、以前に観賞した大会(10,11,12,19回)のチケットとプログラムです。これらの大会で老練なアダチ龍光師やダーク大和師、全盛の松旭斎すみえ師や北見マキ師、そして新星の松尾昭さん(現・マリック師)・・・等々のプロマジシャンの演技を拝見しています。
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by ishiken55 | 2007-09-26 23:00 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

インターバル (1本の白い花)

今日はマジックから少々離れ、世相についての独り言です。
今年はなかなか残暑が終わりません。秋口になると、いつともなく庭の隅に密集して咲いている白い花があります。ただ、今年の夏は猛暑で、おまけに雨が殆ど降らなかったため、潤沢な水分を欲しがる草花は活きが良くありません。その白い花も、今年は1本しか咲いていません。何と言う花か聞いたことはあるのですが、忘れてしまった~その花の名前です。

その花を眺めていたら・・今、寂しく表舞台から去ろうとしている安部晋三総理のことが、ふっと思い浮かびました。

次の総理は福田康夫氏でほぼ確定。前回の総裁選挙の時も、この人が良いのではないかと思っていたので、期待の人です。ただ・・・バランス感覚は良さそうですが、強い意志を持って事に対処してくれるのか、ちょっと心配な面もありです。

2世、3世の多い政治の世界。これはやはり“変”ですね。スポーツ、芸術の世界を見回しても、、親を超えた人は、ほんの一握りの真に実力を持った人だけです。そして、マジック界の世襲などは皆無と言っても過言ではないでしょう。公職選挙法で 『2世、3世は立候補禁止』 にすれば、政治の世界も、もっと活性化するのではないかなぁ~とマジメに想念。

軸がブレない事。しなやかな思考をする事。この二つは私のモットーとしている“事”です。この二つ・・一見相反するように思えますが、実は相性は抜群なのです。福田康夫新総理(チョット早い?)にも、この二つの“事”を実行して頂ければ、より良い社会へ導いて貰えるのではないかと思います。さぁ~て、一年後は~

◆「1本の白い花」は“タマスダレ”であることを、ある若者から教えて貰う。
 タマスダレ玉簾さては“南京玉すだれ”・・あれあれ?やっぱりマジック!

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by ishiken55 | 2007-09-20 23:03 | モノローグ | Trackback | Comments(0)

最初のカードレクチャーは・・・「7と8」 と 「仲良しジャック」

このおうちを始めた頃にも書いているのですが、カードマジックを披露して、楽しんで貰った後に、『カードマジックを覚えたい!』とのご要望があれば、躊躇することなく、二つの簡単なカードマジックを~レクチャーして差し上げることにしています。

その作品は~「7と8」「仲良しジャック」(40年前に命名の勝手気侭な題名)

私の創作作品ではありませんので“種明かし”は出来ませんが、演技のシナリオを掲載しますので、マジックに興味を抱き始めた方への“呼び水”用にご利用ください。

「7と8」のアクション
c0049409_20195056.jpg①演者;トランプを広げて黒いカードのを抜き取る。そして、客に向かい「この2枚のカードをトランプの中に差し入れてください」と客に頼む。
②お客;トランプ中に7と8のカードを差入れる。
③演者;「それでは、今貴方が差し入れたカードを、このトランプの中から抜き出してみましょう」と告げるや、左手に持ったトランプから、一瞬にして2枚のカードを右手に抜き出す。そして、そのカードの表を客に示す。
④お客;「えっ?・・どうして!・・これ、私が差し入れたカードですよ!!」

「仲良しジャック」のアクション
①演者; 今度はトランプの中から“ジャック(以下は J と記す)のカード”を3枚取り出し、テーブルの上に、表向きに横一列に並べる。
②お客;「・・・・・」
③演者;「この“J のカード”を裏向きにして、その上に一枚づつ“普通のカード”を載せますよ」「次は、このペアーを集めて、トランプの上に重ねてしまいましょう」と客に語り掛ける。
④お客;「ほほ~」
⑤演者;一呼吸後、「トランプの一番上のカードは“普通のカード”です」と告げ、一番上のカードおテーブルに置く。「次のカードは“J のカード”です」と告げ、先程のカードの上側に並べる。
⑥お客;「ふむ~ふむ」
⑦演者;「次のカードは“J のカード”です。そして、その次のカードも当然“J のカード”ですよね」と告げ、“J のカード”を3枚続けて横一列に並べる。
⑧お客;「「えっ?・・・なぜ!・・・それ、おかしいよ!!」
⑨演者;「それでは、もう一度やってみましょう」と告げ、更に2回同じアクションを繰り返す。(それ以上やるのは慎みましょう)

※この二つのカードマジックは、人の記憶の不確かさを利用した作品です。本格的なカードマジックの仲間に入れて貰えないためか、意外に知られていない作品のようですよ。

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by ishiken55 | 2007-09-14 20:27 | カード レクチャー | Trackback | Comments(2)

『ロープマジック』 のロープの色~いろいろ

クロースアップ用のマジック道具は嵩張らないので、アマチュアマジシャンの場合、小形のケースに入れて通勤鞄に忍ばせておけば、書類と同化し怪しまれる事はありません。

しかし、ステージ系のマジック道具はそうは行きません。チャイナリングなどは、正に“マジックをやりますよ~!”という時以外、持ち歩くことは出来ません。

そういう事情から、社会人になってからのステージ系のマジックは、“タバコ”“ファンカード”が中心になりました。だって、クロースアップ用のマジック道具と同じように、通勤鞄の片隅や着衣のポケットに収まるのですからね。

でも、“タバコ”は最近取り出しただけで悪人扱いされますし、“ファンカード”は齢と共に指先のアクションがおぼつかなくなって来ているし・・・で、マジシャンとしての曲がり角。

そこで考えたのが 『ロープマジック』 です。マジック道具として嵩張らないし、色も。手芸店や洋品店などで調達すれば、廉価で手軽に入手できますし~

使うロープは2本まで、ロープは切らない・・・と枠を決めているので、まだレパートリーは少ないのですが、まあ~地道に研究して行こうと思っています。c0049409_1525978.jpg
それにロープって便利ですよね。桟に掛ければ△△に使えますし、両手に持てば▽▽▽にも使えます。
(△△と▽▽▽は何でしょう? 反社会的な行為の発想はいけませんよ!)

◆ 梅雨の季節から咲き始めた庭の夾竹桃の花も、漸く終わりを告げようとしています。

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by ishiken55 | 2007-09-08 15:41 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

文豪~「谷崎潤一郎」と奇術研究家~「阿部徳蔵」の“点と線”

c0049409_23203859.jpg夏休みに・・涼みに訪れた地元の市営図書館で、一冊の本を借りて来ました。借りた本は中央公論社刊 小谷野敦著「堂々たる人生 谷崎潤一郎伝」。 その本を家でペラペラと捲っていて、ふと~ある人物の名前に目が留まりました。その名は・・“阿部徳蔵”

この人が戦前の著名なアマチュア奇術家(TAMC会長)であることは知っていましたが、どのような人物かは不知でした。そして、この本で谷崎潤一郎氏が昭和19年7月、肺病で死期が迫る阿部徳蔵氏を鵜沼の家に訪ねた時のことを綴った『三つの場合』を、昭和35年の中央公論に発表していることを知りました。

“谷崎ファン”を自認し、“マジックファン”を公言している身として、今迄この二つの“ファン”が交わる場面が無かったのですが、思いがけず接点が見つかり、3日前に再度市営図書館を訪れて、『三つの場合』が掲載されている「谷崎潤一郎全集 第18巻」を借りて来ました。それを読んだ感想を少々書いてみようと思います。

谷崎氏と阿部氏は大正末期に横浜で出会い、その後約二十年に渡り交流があったようです。マジックについては・・・阿部氏が演じる側、谷崎氏(友人の芥川龍之介や佐藤春夫らも)は見る側専門。そして阿部氏は現在流行のクロースアップ系のマジックを得意とし、その種のマジックを最上のモノと位置付けていたようです。正にクロースアップ・マジシャンの先駆者だったのではないかと推測されます。

阿部氏は、大正期に摂政宮(後の昭和天皇)にマジックを披露した人として、当時から著名なマジシャンだったようです。しかし、出身は元より本業や生計についても詳らかではありません。これもマジシャンらしいという感じがします。

文章の中に、阿部氏がマジックの洋書をとても大事にしていたとの記述がありました。一番大切な本には鍵まで掛けていたと書かれています。そして4冊の洋書名が記載されていて、施錠の本は・・Will Goldston 「More exclusive magical secrets」 との事。
(この本は六十数年後の今も、ペーパーバック版6$で販売されているようです)

ps
*「堂々たる人生 谷崎潤一郎伝」は、作品論というより谷崎氏の人脈記録であり、女性の遍歴は特に詳細に書かれています。松子夫人については好意的に書かれておりません。

*「三つの場合」も、友人の阿部徳蔵氏のその日の行為を批判的に書いています。谷崎氏の晩年作につき冴えた文章ではありませんので、マジシャンの方へのお奨めは控えます。

*昭和43年発行の「奇術研究51号」に、坂本種芳氏の手による『徹底したアマチュアリズムに一生をかけた奇術研究家 阿部徳蔵とその遺作「兵助先生」』という記事があり、その中に谷崎潤一郎が『三つの場合』を執筆した経緯と作品の摘録が載っていました。

*下掲の写真は、40年前の昭和42年に松子夫人と対談すべく谷崎氏の終の住まいとなった湯河原の「湘碧山房」を訪れた時、松子夫人の許可を得て撮影した書斎の写真です。

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by ishiken55 | 2007-09-01 23:48 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(4)