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W君の・・・「ツー・カード・モンテ」

その昔、力書房から出版されていた高木重朗氏著「トランプの不思議」の中に、『スリー・カード・モンテ』と言う作品が載っていました。内容は、3枚のカードを使った“カード当て”~と言うより、“賭博師マジック”~と言った方が的を射ているかも知れません。

<演者は、3枚のカードを両手に持ち、客に示してから、その中の1枚の行方を注視するように告げ、カードをテーブル上に投げ伏せます。そして、客に注視したカードが何処にあるか尋ねます。しかし、客が指差したカードは、何度やっても外れているのです。>
~ここまで書くと、作品の内容がお分かりになった方が多いことでしょう。

四十年以上前のことになりますが・・・マジックサークルの仲間内で、その『スリー・カード・モンテ』で遊んでいたら、一番若いW君が2枚のカードのみを使った二種類の“二択カード当て”を我々に見せたのでした。その一つが下記の作品です。題して『ツー・カード・モンテ』

①右手に赤と黒のカードを各一枚、表向きでV字形に持ち客に示します。 [写真上]
②客に「赤のカードを良く見ていて下さい」と告げます。
③右手の2枚のカードを円弧を描くようにしてテーブルの上に伏せます。 [写真下]
④客に「赤いカードはどちらだと思いますか?」と尋ねます。
⑤客が指差したカードを表にすると・・・それは黒のカードです。
⑥更に2,3回トライしますが、客は赤のカードを当てることが出来ません。

ps
*カード手品の繋ぎにさらりとやると、不思議さが倍増し客との会話が弾みます。
* さて、貴方は伏せたカードのどちらが “ハートのクイーン” だと思いますか?
  当たっていたら、もう“種明し”の必要はなさそうですね。
  分からない方は、頭を十分に“捻って”みてください!

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by ishiken55 | 2008-01-29 22:30 | カード レクチャー | Trackback | Comments(0)

マジッククラブに入会することになりました。

社会人になってから、会員制のマジッククラブには一度も入会した事はありませんでしたが、この程東京を拠点とするマジッククラブに入会することになりました。
入会するクラブは、『東京アマチュア・マジシャンズ・クラブ(TAMC) と言います。昭和8年(1933年)創立の歴史あるマジッククラブです。

名士の方々の集まりにつき、私のような凡人は会員に相応しいとは言えませんが、“マジック好き”を評価して頂き、入会させて貰う運びとなりました。
実は、ここに至るまでには会員の方々のご好意等、それなりの経緯がありました。
ただ、プライバシーに関わることなので書くことはできません。一言・・私の生活信条『人間万事塞翁が馬』の展開であったとだけ言っておきましょう。

先週の木曜日(1/17)、初めて例会の会合場所「東京商工会議所」に行きました。
田舎者には、ちょっと敷居が高い感じでしたが・・・ひょいと遠方を見遣ると、マジックとの出会いとなった「東京中央郵便局」が、ビルの谷間に垣間見えました。
東京駅前から皇居外苑を望む日比谷通り迄の“道のり”に、43年を要したことになります。それは、近くて遠い波瀾万丈の「奇術の茨道」であったようにも思えますし~また楽しい「マジックの散歩道」であったようにも思えます。

今年も庭先のプランターにサクラソウのが見え始めました。蕾を新入りマジシャンにダブらせて・・・『ちいさい花が咲くのを待つことにしましょう!』
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by ishiken55 | 2008-01-23 22:28 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

ディズニー・リゾートのマジックを観て想ったこと。

c0049409_22342812.jpg先日、初めてディズニー・リゾートを訪れました。東京ディズニーランドがオープンして二十年以上になると思いますが・・・とうとうディズニー・ワクチンを持つ身となりました。ただし、入場したのはディズニーランドではなく、ちょっと大人向けのディズニーシーでしたけれど。

感想としては、素直に~楽しかった~です。こう言うバーチャルの世界に身を委ねていると、浮世の苦労をすっかり忘れてしまいます。でも、現実の世界に戻った時の落差は大きいものがありますね。

そのディズニーリゾートでマジックに出会いました。その場所は『マジックランプ・シアター』。寸劇風のイリューションと映画映像を組合せたマジックショーで、映像の方は特殊なメガネを掛けることにより、目の前の空間に物体が飛び出して来て!・・・。2次化された映画が、3次元空間にインパクトのある映像として再生されるのが、とても面白かったです。

東京ディズニーランドが誕生した頃に開催された『つくば科学万博』のパビリオンで、同じような映像を見た記憶が蘇って来ました。そして、ちょっと動きがオーバーで愉快なバーチャルの3次元映像を見ながら、想ったのでした。

  マジックは・・・3次元の空間を如何に上手に使いこなすかが~命!

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by ishiken55 | 2008-01-16 22:49 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

谷崎潤一郎作 『魔術師』

c0049409_22535541.jpg谷崎潤一郎作品にこんな小説がある事を知りませんでした。
その題名は・・『魔術師』。 ちょっと恐ろしい作品です。
観客が妖艶な魔術師により、次々と自分が夢想する姿に変えられてしまうのです。

大正6年の発表作品で、40ページ程のごく短い小説です。
物語の舞台は、浅草界隈。関東大震災前なので、かの十二階 (浅草凌雲閣)なども登場しますが、実社会と全くかけ離れたストーリー。正に耽美の極致という感じの短編です。

発表当時は話題となり江戸川乱歩等の若手作家に影響を与えたそうですが、半世紀の沈黙の後、30年前に中公文庫(現在五百円)に収められ、現代の巷に再登場したようです。では、そのサワリを数行だけ引用させていただくことに~

『・・・あの魔術師は普通の手品使いと違って、演技の半ばに囃しを入れたり、拍手を求めたりしないそうです。それ程魔術が深刻で、敏速だという話です。見物のお客も一様に固唾を呑んで、ほとんど総身へ水をかけられたような気持ちになって、時々こっそりと溜息洩らすばかりだと云います。』
~こんな
マジシャンが一世紀前の日本に居たのだろうか?

*下の写真は谷崎潤一郎氏の終の住まいとなった湯河原の邸 『湘碧山房』 です。
(昭和42年、谷崎家を訪問した折に撮影)

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by ishiken55 | 2008-01-10 23:12 | 文芸 エッセイ | Trackback | Comments(0)

新年のご挨拶・・・(Self-Working Magic の意味って?)

新年 あけまして おめでとうございます。

本年も 「ちいさいマジックのおうち」 をよろしくお願いいたします。今年も今日で4日目~早いものですね。そして今日が2008年の初記事です。正月の三箇日は、テレビで駅伝の中継を観たり、文芸雑誌を読んだりして過ごしました。

マジック的には・・・これといった行動はせずに、静かにしておりました。
それでも、昨年末にペーパーバック版のKarl Fulves著 “Self-Working series” を3冊購入しましたので、それを酒の肴代わりにつまみ食いをしておりました。
この“おうち”の記事で度々登場のペーパーバックのマジック書。クラシックから現代まで本の出版時期に奥行きがあり~内容が豊富で~廉価で~こういう文化が定着している米国のマジック界には、本を買う毎に羨望の思いがしてしまいます。

三冊の内、一番廉価な280円で購入した 『Self-Working Card tricks』 の冒頭には、ボトムカードをキーカードにした~次のような作品がありました。
①デックを両手に広げ、客に一枚のカードを選んでカードを覚えて貰います。
②客が選んだカードの箇所から右の部分のカードをテーブルに置きます。
③客に「貴方が選んだ場所にカードを戻してください」と告げます。
④客がカードを置いたら、その上に左手にあるカードを載せます。

これ以上は内容の公表となるため書けませんが、気の利いたロケーションです。

今年は “Self-Working series” を、もっと学習をしてみようと思っています。
ところで、『Self-Working Magic 』 て・・・どういう意味なのだろう。
直訳すれば 『自働の手品 』~これでは硬いし、『自作用の手品 』~これも何か変ですね。大胆に 『独歩の手品 』 は如何でしょうか?
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by ishiken55 | 2008-01-04 20:57 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)