1
今年も半年が過ぎました。何故か毎年一年の前半は後半より短く感じます。でも、この半年を振り返ると「いしけんのマジカルライフ」には色々な事がありました。今日は半年目のティーブレイクです。気ままな独り言を書かせて貰うことに・・
この数年、有効に使っている小さな電子機器は、デジカメと電子辞書です。特に電子辞書の方は、鞄に入れて会社にも持って行き、英単語や漢字のチェックに毎日使っていますし、家に持ち帰ってからは、ブログの記事やネット上の書込みに頻繁に使用しています。 パソコンの漢字変換で「ぶんき」と入れたら~分岐の他は『文亀』しか出て来なかったので、電子辞書で同じことばを入力してみたところ、やはり戦国時代の年号~『文亀』のみでした。目的は、“和式の机”を 『文机』 と言うのか確かめたかったのですが、電子辞書にもつれなくされてしまいました。でも、電子辞書に入っている国語辞典は『広辞苑』、こんな単語も入っていないのかと以外に思い、日頃「ぶんき?」の下で眠っている紙製の『広辞苑』を取り出して、調べてみたら・・やはり<ぶんき=文机>はありません。 ![]() そして、その後「ふづくえ」の上は、小説を書くよりもトランプを並べる方が心地好いことを知ってしまったのは、双子の人格~心の中に同居する魔性のマジシャンの手引きだったようです。座椅子に座り、欅の文机の上で弄ぶトランプに、哀愁が漂っているのは何故なのだろう。 文机には トランプが よく似合ふ・・? ![]() ▲
by ishiken55
| 2008-06-28 16:13
| モノローグ
|
Trackback
|
Comments(0)
![]() 売価2円65銭の本の巻頭には、著者本人の自序を含め四人の方々の序文が掲載されています。最初の阿部徳蔵氏の序文は坂本氏への賛辞のみですが、別のお二人の文面には、奇術研究家に望む言として・・・「敵“米英”を潰滅させる力のある奇襲兵器の発明に尽力されたい~」などと、物騒なことまで書かれています。しかし、このマジック書の中身は、この時代に至るまでのマジックの歴史や作品などを中心に、日本初の 『マジック全書』 と言える内容であり、現代のマジック愛好家にとっても、日本マジック界の貴重な足跡として参考にすべき書と思います。 本文の257ページの他に、本文に関連した「写真」9ページ、附録の「奇術文化研究会」に関する5ページ~からこの本は構成されています。その大項目を記しておくことにします。 Ⅰ、奇術の今昔(奇術発達の沿革、世界的な奇術と奇術師) Ⅱ、奇術の性格と構成(分類、原理、奇術特有の道具、術者の心得) Ⅲ、著名な奇術とその解剖(手品、奇術、魔術、筆者考案の奇術) Ⅳ、奇術的現象と演技(心霊術、透視術、法術、危険術と怪力術、腹話術) [附録]、奇術二十題の解説、奇術文献(日本、近代西洋) *日本文献のトップは、陳眉公の「神仙戯術」 *近代西洋のトップは、アードネスの「The expert at the Card Table」 『奇術の世界』の初版本を入手したのは数日前のことです。丁寧に扱われていたのでしょう~65年前の本につき日焼けはしていますが、書込み等は全く無く、とてもきれいな状態でした。そして本の中に“3枚の紙片”が挟まれていました。その“一つ”は乗り物の切符です。表に大阪駅、守口、天王寺などの地名があり、どうやら大阪の市電の切符のようです。 また、「19 3 10」と印字されているのが確認でき、この本の持ち主が昭和19年3月10日に乗車したときのモノと思われます。戦時中に関西に住まわれ、このマジック書を買われた当時の青年と、著者の坂本種芳氏に・・・心の中で小さく“頭を下げて”ご挨拶をしました。 ![]() ▲
by ishiken55
| 2008-06-22 19:06
| マジック エッセイ
|
Trackback
|
Comments(0)
![]() この会のことを教えて頂いた年長の知人が参加されないとのことで、“もしや?”の予感があったのですが~それが見事に的中し、参加者の中で私が最高齢者。でも、そのお蔭で参加者の皆さんに親切にして頂きました。 開催場所は、“夢の島”の「東京スポーツ文化館 BumB」。近くに「夢の島公園」や「熱帯植物館」 「第五福竜丸展示館」などがあり、周辺に散策してみたい場所が沢山ありました。 ![]() *参加者全員による5分間コンテスト *有志によるマジックレビュー&レクチャー *マジックグッズのオークション *「メンタルマジック」の映像化アクト それぞれ幹事の方々が工夫を凝らし、周到に準備されたことが窺えました。 ◆その中から、東京堂出版発行の三田皓司氏著 『奇術入門シリーズ―メンタルマジック』 の映像化アクトを見て、個人的に興味を持った作品を記載しておくことにします。 *「サイコロの目の予言 」…小さな道具でもツーンとサビの効いた不思議さです。 *「客があてるESPカード 」…ESPカードの視覚的美しさが織り込まれています。 *「キーあて 」・・・不思議~ふしぎ~フシギ~のマジックです。 *「2人のカードをあてる 」…ポインター・カードのことを全く忘れていました。 ◆下の写真の上下3枚のカードを見つめてください。違いは何でしょうか? 『並びの順番が違う!』・・・それは誰でも直ぐに分かります。 もう一つ、違うことがありますよ!!(因みに、ポインター・カードは合計22枚) ![]() ![]() ▲
by ishiken55
| 2008-06-16 23:30
| マジック ニュース
|
Trackback
|
Comments(0)
海外のカードマジックには、ストーリーに重きを置く作品を見かけます。
テクニック中心のマジックと比べると、話の分だけ演技時間が長くなりますが、ストーリーを組み入れることで、想像力が高まると共に、同じ作品であっても演者の個性が発揮できて、カードマジックの持つファンタスティックな魅力がより広がるように思います。そこで、カードマジックの名作 『エレベーターカード』 にて、ストーリー・マジックにトライしてみることにします。 <その1>・・とある同級生のお話(クラブのA.2.3) ① まじめ一途なサブローさん、下積みから、上昇志向で精励努力。会社社長になりました。 ② 土地成金のジローさん、ギャンブルに手を染め、一気に降下。ホームレスとなりました。 ③ プロ野球選手のイチローさん、メジャーに入り、大リーグのトップバッターになりました。 <その2>・・とある幼なじみのお話(ハートのA.2.3) ① 心の優しいミツコさん、デパートの受付嬢から、玉の輿に乗って社長夫人となりました。 ② きつい性格のフジコさん、社の屋上で気弱な男を振り、エレベーターで降りて来ました。 ③ 見目麗しいヒトミさん、宝塚から芸能界に入り、女優さんのトップスターになりました。 話しに一貫性がなく~オチも決まっていませんね。いやいや難しいものです。 なお、文面の内容は全て架空のことであることを、ご承知置きくだされたく。 ps 「エレベーターカード」を解説した本を記載しておきます。(著者は高木重朗氏) また、この“おうち”のカードレクチャーに 「いしけんのエレベーターカード」と題した記事(2005.2.11)を掲載しています。お気が向きましたらご参照ください。 *「トランプの不思議」(力書房1956年)~エドワード・マルロー[原作者名] *「研究奇術 2号」(力書房1956年)~ビル・サイモン *「カードマジック辞典」(東京堂出版1983年)~マルロー,サイモン,ガルシア *「トランプカード奇術」(ひばり書房1988年)~ビル・サイモン ![]() ▲
by ishiken55
| 2008-06-10 12:01
| カード レクチャー
|
Trackback
|
Comments(0)
![]() 1冊は力書房刊金沢孝(=天耕)著 『四つ玉研究』(1958年) 18才の頃に、ある方から半年間借用しチャレンジした懐かしい書です。この本を読み返して、当時自分が演じた手順とはかなり異なっていたのでビックリ!、技法も相当改良?して演じていたことに気付きました。若者にはテクニックでは敵わないけど、シニアの味わいのある「四つ玉」を目指して、再チャレンジをしてみようかなどと、不埒な下心がムクムクと湧いて来てしまっています。 ![]() この書は今まで全く見たことはありませんでした。表紙の写真は、どうやら若き日の初代引田天功師のようです。この解説の中ではボールのサイズを1寸2分とか1寸3分と表現していて、尺貫法廃止以前である事が窺え時代を感じさせます。また、どちらの書もカラーボールにかなりのウエイトを置いているのも特徴の一つです。 ◆昨日(6/2)は、初めて日本奇術協会主催のMOM・・ 「Magic of MAGIC vol 31」を労音大久保会館で観賞。 今回はケン正木師プロデュースによる“スライハンド特集” ![]() プロマジシャンのショーにつき、いつものようなメモは取らずに、ゆったりとした気分でステージマジックを楽しみました。そのため各マジシャンの細部の演技内容は“おぼろげ”になってしまいましたが、拝見した中で燕尾服がフィットした中島弘幸さんのヨーロピアン調の雰囲気漂う演技が、個人的には“ベストマジック”でした。 能勢裕里江さんが「四つ玉」を演じていましたが、指が細く掌の小さな女性には、難しさがあるように感じました。女性の特質を生かした“流麗な四つ玉”への、更なる発展アクトを期待しています。 ※『四つ玉研究』のクライマックスは、「2個のボールを4個に増加」させる場面です。解説ではパームしたボールを薬指と小指の間に転出してから、2個のボールを3個に増加すると書かれています。しかし、これでは指への収まりが悪く見栄えも良くありません。写真のように、人差指と中指間のボールを薬指で先に送って中指を隠れたボールに当て、左腕を水平状態から上方に揺動させる間に一気に4個に増加させると、玉の収まりが安定し観客へのアピールも強くなります。トライされてみては如何でしょうか。(タネは取り除いて撮影しています) ![]() ![]() ![]() ▲
by ishiken55
| 2008-06-03 17:29
| ボールレクチャー
|
Trackback
|
Comments(0)
1 |
カテゴリ
リンク
お気に入りブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
検索
ブログパーツ
記事ランキング
画像一覧
以前の記事
2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 07月 2012年 05月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 |
ファン申請 |
||