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半年目のティーブレイク

今年も半年が過ぎました。何故か毎年一年の前半は後半より短く感じます。でも、この半年を振り返ると「いしけんのマジカルライフ」には色々な事がありました。今日は半年目のティーブレイクです。気ままな独り言を書かせて貰うことに・・

この数年、有効に使っている小さな電子機器は、デジカメと電子辞書です。特に電子辞書の方は、鞄に入れて会社にも持って行き、英単語や漢字のチェックに毎日使っていますし、家に持ち帰ってからは、ブログの記事やネット上の書込みに頻繁に使用しています。

パソコンの漢字変換で「ぶんき」と入れたら~分岐の他は『文亀』しか出て来なかったので、電子辞書で同じことばを入力してみたところ、やはり戦国時代の年号~『文亀』のみでした。目的は、“和式の机”を 『文机』 と言うのか確かめたかったのですが、電子辞書にもつれなくされてしまいました。でも、電子辞書に入っている国語辞典は『広辞苑』、こんな単語も入っていないのかと以外に思い、日頃「ぶんき?」の下で眠っている紙製の『広辞苑』を取り出して、調べてみたら・・やはり<ぶんき=文机>はありません。

c0049409_1556991.jpg意地になり、グーグルでチェックしてみると、何と『文机』は、「ぶんき」と読むのではなく、「ふづくえ」と読むことを知りました。その昔、湯河原の谷崎潤一郎氏の書斎にあった『文机』と『背の高い本箱』とその中に置かれていた『広辞苑』に憧れて、小説家になるには、この三つは必要条件と思い込み、社会人になって即購入した『文机』でしたが、「ふづくえ」と読むことさえ知らず・・では、小説家になれる訳はありませんでした。

そして、その後「ふづくえ」の上は、小説を書くよりもトランプを並べる方が心地好いことを知ってしまったのは、双子の人格~心の中に同居する魔性のマジシャンの手引きだったようです。座椅子に座り、欅の文机の上で弄ぶトランプに、哀愁が漂っているのは何故なのだろう。

  文机には トランプが よく似合ふ・・?

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by ishiken55 | 2008-06-28 16:13 | モノローグ | Trackback | Comments(0)

戦中のマジック書 『奇術の世界』 から―

c0049409_18582393.jpg“香炉と紐”で1938年度の米国スフィンクス賞を受賞した奇術研究家の坂本種芳氏(天城勝彦氏)により、『奇術の世界』 が力書房から発行されたのは、昭和18年(1943年)11月17日。大東亜戦争の局面が一般市民にも怪しい情況である事が分かり始めた時期と推測されます。この時期は、かの谷崎潤一郎氏なども、熱海に疎開し新しい作品の発表を控えていた頃であり、そんな緊迫した世相の時代にマジックの解説書を三千部も印刷し出版した事が不思議に思えてなりません。

売価2円65銭の本の巻頭には、著者本人の自序を含め四人の方々の序文が掲載されています。最初の阿部徳蔵氏の序文は坂本氏への賛辞のみですが、別のお二人の文面には、奇術研究家に望む言として・・・「敵“米英”を潰滅させる力のある奇襲兵器の発明に尽力されたい~」などと、物騒なことまで書かれています。しかし、このマジック書の中身は、この時代に至るまでのマジックの歴史や作品などを中心に、日本初の 『マジック全書』 と言える内容であり、現代のマジック愛好家にとっても、日本マジック界の貴重な足跡として参考にすべき書と思います。

本文の257ページの他に、本文に関連した「写真」9ページ、附録の「奇術文化研究会」に関する5ページ~からこの本は構成されています。その大項目を記しておくことにします。
Ⅰ、奇術の今昔(奇術発達の沿革、世界的な奇術と奇術師)
Ⅱ、奇術の性格と構成(分類、原理、奇術特有の道具、術者の心得)
Ⅲ、著名な奇術とその解剖(手品、奇術、魔術、筆者考案の奇術)
Ⅳ、奇術的現象と演技(心霊術、透視術、法術、危険術と怪力術、腹話術)
[附録]、奇術二十題の解説、奇術文献(日本、近代西洋)

   *日本文献のトップは、陳眉公の「神仙戯術」
   *近代西洋のトップは、アードネスの「The expert at the Card Table」


『奇術の世界』の初版本を入手したのは数日前のことです。丁寧に扱われていたのでしょう~65年前の本につき日焼けはしていますが、書込み等は全く無く、とてもきれいな状態でした。そして本の中に“3枚の紙片”が挟まれていました。その“一つ”は乗り物の切符です。表に大阪駅、守口、天王寺などの地名があり、どうやら大阪の市電の切符のようです。
また、「19 3 10」と印字されているのが確認でき、この本の持ち主が昭和19年3月10日に乗車したときのモノと思われます。戦時中に関西に住まわれ、このマジック書を買われた当時の青年と、著者の坂本種芳氏に・・・心の中で小さく“頭を下げて”ご挨拶をしました。

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by ishiken55 | 2008-06-22 19:06 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

「オン研」の全国オフ会から「ポインター・カード」まで

c0049409_239149.jpgこの土日(6/14・15)に掛けて、「オンライン奇術研究会」第4回 “全国オフ会”に初参加して来ました。北は北海道から西は徳島まで・・・全国から25名の方々が参加され、マジックにとっぷりと浸り通しの丸一日を過ごしました。
この会のことを教えて頂いた年長の知人が参加されないとのことで、“もしや?”の予感があったのですが~それが見事に的中し、参加者の中で私が最高齢者。でも、そのお蔭で参加者の皆さんに親切にして頂きました。
開催場所は、“夢の島”の「東京スポーツ文化館 BumB」。近くに「夢の島公園」や「熱帯植物館」 「第五福竜丸展示館」などがあり、周辺に散策してみたい場所が沢山ありました。

c0049409_655105.jpgマジックのイベントは・・・
*参加者全員による5分間コンテスト
*有志によるマジックレビュー&レクチャー
*マジックグッズのオークション
*「メンタルマジック」の映像化アクト

それぞれ幹事の方々が工夫を凝らし、周到に準備されたことが窺えました。

その中から、東京堂出版発行の三田皓司氏著 『奇術入門シリーズ―メンタルマジック』 の映像化アクトを見て、個人的に興味を持った作品を記載しておくことにします。
*「サイコロの目の予言…小さな道具でもツーンとサビの効いた不思議さです。
*「客があてるESPカード…ESPカードの視覚的美しさが織り込まれています。
*「キーあて・・・不思議~ふしぎ~フシギ~のマジックです。
*「2人のカードをあてるポインター・カードのことを全く忘れていました。

下の写真の上下3枚のカードを見つめてください。違いは何でしょうか?
『並びの順番が違う!』・・・それは誰でも直ぐに分かります。
もう一つ、違うことがありますよ!!(因みに、ポインター・カードは合計22枚)

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by ishiken55 | 2008-06-16 23:30 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

カードマジックのストーリー<試し書き>

海外のカードマジックには、ストーリーに重きを置く作品を見かけます。
テクニック中心のマジックと比べると、話の分だけ演技時間が長くなりますが、ストーリーを組み入れることで、想像力が高まると共に、同じ作品であっても演者の個性が発揮できて、カードマジックの持つファンタスティックな魅力がより広がるように思います。そこで、カードマジックの名作 『エレベーターカード』 にて、ストーリー・マジックにトライしてみることにします。

<その1>・・とある同級生のお話(クラブのA.2.3)
① まじめ一途なサブローさん、下積みから、上昇志向で精励努力。会社社長になりました。
② 土地成金のジローさん、ギャンブルに手を染め、一気に降下。ホームレスとなりました。
③ プロ野球選手のイチローさん、メジャーに入り、大リーグのトップバッターになりました。
<その2>・・とある幼なじみのお話(ハートのA.2.3)
① 心の優しいミツコさん、デパートの受付嬢から、玉の輿に乗って社長夫人となりました。
② きつい性格のフジコさん、社の屋上で気弱な男を振り、エレベーターで降りて来ました。
③ 見目麗しいヒトミさん、宝塚から芸能界に入り、女優さんのトップスターになりました。

話しに一貫性がなく~オチも決まっていませんね。いやいや難しいものです。
なお、文面の内容は全て架空のことであることを、ご承知置きくだされたく。

ps
「エレベーターカード」を解説した本を記載しておきます。(著者は高木重朗氏)
また、この“おうち”のカードレクチャーに 「いしけんのエレベーターカード」と題した記事(2005.2.11)を掲載しています。お気が向きましたらご参照ください。
*「トランプの不思議」(力書房1956年)~エドワード・マルロー[原作者名]
*「研究奇術 2号」(力書房1956年)~ビル・サイモン
*「カードマジック辞典」(東京堂出版1983年)~マルロー,サイモン,ガルシア
*「トランプカード奇術」(ひばり書房1988年)~ビル・サイモン


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by ishiken55 | 2008-06-10 12:01 | カード レクチャー | Trackback | Comments(0)

「四つ玉研究」との再会と「MOM」との初会

c0049409_15382426.jpg思いがけず「四つ玉」の古い解説書を2冊入手しました。
1冊は力書房刊金沢孝(=天耕)著 『四つ玉研究』(1958年)
18才の頃に、ある方から半年間借用しチャレンジした懐かしい書です。この本を読み返して、当時自分が演じた手順とはかなり異なっていたのでビックリ!、技法も相当改良?して演じていたことに気付きました。若者にはテクニックでは敵わないけど、シニアの味わいのある「四つ玉」を目指して、再チャレンジをしてみようかなどと、不埒な下心がムクムクと湧いて来てしまっています。

c0049409_15572149.jpg別は天洋奇術研究所刊金沢孝著『シカゴの四ッ玉』(1956年)
この書は今まで全く見たことはありませんでした。表紙の写真は、どうやら若き日の初代引田天功師のようです。この解説の中ではボールのサイズを1寸2分とか1寸3分と表現していて、尺貫法廃止以前である事が窺え時代を感じさせます。また、どちらの書もカラーボールにかなりのウエイトを置いているのも特徴の一つです。

昨日(6/2)は、初めて日本奇術協会主催のMOM・・
「Magic of MAGIC vol 31」を労音大久保会館で観賞。
今回はケン正木師プロデュースによる“スライハンド特集”
c0049409_1619155.jpg出演者は、ケン正木さん、中島弘幸さん、能勢裕里江さん、スピリット百瀬さん、鷹乃家小太郎さん、バーディーコヤマさん(出演順)

プロマジシャンのショーにつき、いつものようなメモは取らずに、ゆったりとした気分でステージマジックを楽しみました。そのため各マジシャンの細部の演技内容は“おぼろげ”になってしまいましたが、拝見した中で燕尾服がフィットした中島弘幸さんのヨーロピアン調の雰囲気漂う演技が、個人的には“ベストマジック”でした。
能勢裕里江さんが「四つ玉」を演じていましたが、指が細く掌の小さな女性には、難しさがあるように感じました。女性の特質を生かした“流麗な四つ玉”への、更なる発展アクトを期待しています。

『四つ玉研究』のクライマックスは、「2個のボールを4個に増加」させる場面です。解説ではパームしたボールを薬指と小指の間に転出してから、2個のボールを3個に増加すると書かれています。しかし、これでは指への収まりが悪く見栄えも良くありません。写真のように、人差指と中指間のボールを薬指で先に送って中指を隠れたボールに当て、左腕を水平状態から上方に揺動させる間に一気に4個に増加させると、玉の収まりが安定し観客へのアピールも強くなります。トライされてみては如何でしょうか。(タネは取り除いて撮影しています)

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by ishiken55 | 2008-06-03 17:29 | ボールレクチャー | Trackback | Comments(0)