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「上尾マジッククラブ発表会」を観賞して・・・

c0049409_11324474.jpg先の日曜日(9/28)は、上尾市文化センター中ホールで開催された「第21回上尾マジッククラブ発表会」を観に行きました。
観終っての全体的な印象としては~年配者が中心でありながら、こんなに爽やかで、マジックのレベルが確りとしたショーを拝見した事は無いのでは~と思ったことでした。会員数は19名とのことですが、17名の方が出演され、2時間半のショーを披露されたことだけを捉えても、纏まりのある素晴らしいマジッククラブであることを物語っています。

第1部は10演目、第2部は9演目。クラウンの登場から大掛かりなイリュージョンまでありのバラエティーに富んだマジックを観られたことで、地元~上野~上尾を結ぶ正三角形の二辺を辿ってやって来た甲斐がありました。また、ステージを観ていて感心したのは、出演者の方々が、それぞれ独自のアイディアを凝らしたマジックテーブルを使われていたことです。
それでは、特に印象深かった演技について書かせていただくことに・・・

野原さんの 「紙片曲小紋姿絵」
鮮やかな袋玉子の演技から、扇子上の紙玉が本物の卵に変わり~当方の目が白黒。
金子さんの 「虹のペーパーシルク」
新聞紙の巻筒から色変りシルクの出現は~シンプルさとシルクの美しさが際立つ。
小川さんの 「赤と白」
淀みない紙切り捌き、赤白の紙が口で絡んだり、◇に繋がったり、最後は一枚に。
猪熊さんの 「ボールアクション」
最近観られなくなった『コーンとボール』には~“懐かしさ”“新しさ”が~イッパイ。

※いつもながら、勝手気儘な観賞記。関係者のお目に留まることがありましたら、寛大寛容なお気持ちにて、ご容赦くださいませ~。なお今回このマジックショーを拝見させて頂き、地域クラブの一つの理想の姿を見た思いがしたことを、最後に付け加えておきます。

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by ishiken55 | 2008-09-30 11:42 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

『第50回テンヨーマジックフェスティバル』~ルックバック

c0049409_10525690.jpg◆先日の日曜日(9/21)日本橋三越内の三越劇場で開催された『第50回テンヨーマジックフェスティバル』夜の部を観賞。
今回は何と言っても島田晴夫師のステージが強く印象に残り、今も目を閉じるとその第1部の全ての演技が瞼に蘇って来る。
*ワンステージ目は古の…鳩出し、ミリオンカード、四つ玉。
*ツーステージ目は最新作の…和傘出し & ドラゴンアクト。

ほぼ一時間のショーであったが、これだけ披露して貰えると、島田師の半世紀に亘るプロマジシャンとしての歴史を観た思いがして、市井の平凡な一マジック愛好者が、このような貴重なステージを観る機会を得た事に、関係者へ感謝申し上げたい。

今回は昨年の二階席から一転し、3列目の中央と恵まれた座席でもあったので、島田師の緊張感が直に伝わって来る中~完璧なスチール、適度な間、ゆったりとした演技、そして色気を含んだ重厚な表情~に魅了され尽くした。特にプロマジシャンが年を経るに従い敬遠しがちな“四つ玉”を、デビュー時から50年後の今も、ほぼ同じ手順で演じられていることには“素晴らしい!”の一言。また実際その演技を観て、ギリギリの所で粘る技量に感服させられると共に、日々の鍛練の裏付けがあればこその演技なのだと推測~垂範。何れにしても、今回のテンヨー大会は自分に取っては島田晴夫師が全てであった。

c0049409_13175660.jpg◆~とは言へ、後半の第2部ではMr.マリック師(+マギー司郎師)が登場し、正にエンターテインメントのマジックで楽しませてくれた。内容はマスメディアで拝見する“以上”でも“以下”でもなかったけれど、それなりに“生”の良さはあったと言えよう。

テンヨー大会を振り返ると・・・マリックさんの方は~1975年の第19回に松尾昭名で出演した時の人と同一人物とはどうしても思えないし、司郎さんの方は~1966年の第10回に出演したマギー信沢師のお弟子さんとは到底思えない芸風である。お二人がマジック界に入った頃は、既に島田晴夫師は世界へ羽ばたいていた時代。自分のパーソナリティーを見極め~自分の生きる道を探し求めて、今のメジャーマジシャンとしての立場を築いて来られたお二人にも、目いっぱいの拍手を送らずにはいられなかった。

◆最後に、カラオケ奇芸やドラゴン被りで孤軍奮闘のMC役 ケン正木さん、イントロで溌剌アクトの高尾晃市さん、そして女流胡蝶の舞のKYOKOさん、それぞれ個性を生かしたマジックで楽しませてくれたことを記し、ルックバックの〆に~。
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by ishiken55 | 2008-09-24 11:23 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

「魔法の心理学」から

c0049409_20284049.jpg『昭和十二、三年頃の東京の盛り場の中心は、銀座、浅草であった。いまをときめく、渋谷、新宿、池袋は場末の感じで、六本木、原宿などは住宅地であった。』

~これは、昭和60年(1985年)に出版された高木重朗氏著 講談社現代新書 『魔法の心理学』「銀座の夜店で見た不思議」の冒頭文である。その頃銀座に住んでいた小学生の高木少年は、毎晩のように夜店見物に出かけ、そこで暗いアセチレンの前に座る一人の老手品師の“不思議”を見て、マジックにハマリ込んで行ったそうだ。

先日ふらっと訪れた隣のR市の古書店で偶然この本を見つけ262円で購入した。これが出版された頃は高木さんの本に食傷ぎみであった時期で、購入せずにいたら絶版になってしまった本だ。一般書でありながら、「四つ玉」などのマジックの種を惜しみなく開示し、マジックの核心部分に踏込んでいる。ここ迄書いたらマジシャンから“ひんしゅく”を買いそうに思えるが、日本の奇術界で~ある意味頂点にいた高木さんだから出来た事かも知れない。高木さんの同新書の遺作三部 『トリックの心理学』と『大魔術の歴史』も読みたくなった。

c0049409_2042553.jpg『昭和12年頃に萩原朔太郎はマジシャンズ倶楽部に入会した。奇術は好きでも、手際は今一だったようだ。中谷孝雄は少人数の集りで手品を拝見した。“あまりうまくないなぁ”何となく朔太郎の孤独を感じ、次第に心が重くなっていった。

右手の五本の指に赤い玉を挟み、増減させる手品を、家でよく練習していた。“倶楽部の会に行くときほど、楽しげな姿を見た事はない”と萩原葉子は回想する。青や赤のハンカチを出すコップの手品も見せられた。洗濯などしない父が、外国製のトランプを石鹸で一枚ずつ洗っていたのは、おもしろかったらしい。』


~こちらは、平成3年(1991年)に出版された河出書房新社刊『新文芸読本 萩原朔太郎』「マジシャンズ倶楽部の約束」の後半部分である。文面から容易に想像される「四つ玉」は、萩原朔太郎のような戦前のアマチュアマジシャンにも愛好されていたようだ。

高木重朗氏(1991年没)と萩原朔太郎氏(1942年没)の昭和十二年頃のマジックとの関わりに触れ、マスメディアのマジックブームとは別の所で、世紀を超えて「四つ玉」が今も多くのマジシャンに愛され続けている理由を、秋の夜長にじっくり考えてみたいと思う。
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by ishiken55 | 2008-09-17 20:44 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

秋は“マジックショー”の季節

◆想像上の生き物“河童”というと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
水木しげるさんの漫画「河童の三平」、それとも芥川龍之介の小説「河童」?
私の場合は、明治から昭和初期に掛け「河童絵」で活躍した画人の小川芋銭です。
(日本画に詳しい訳ではなく、これには親近のワケが・・・)

c0049409_1231567.jpg先日、河童はカッパでも合羽橋道具街を初めて散策。
リヤカーの屋台を買い~ベースの調理道具一式を取り揃えれば~明日から屋台のラーメン屋が始められそうに思えてしまう街です。もちろん買い物(サンプル品)の目的はあったのですが、結局何も買わず仕舞い。街外れで見つけた台東区生涯学習センターに入り、催し物の『池波正太郎記念文庫』を見学し、鬼平になった気分でその街を後にしました。

◆最近は日が短くなり、秋らしい日がチラホラ訪れるようになりました。
秋は四季の中で一番マジックショーの多い季節です。十月は所属クラブのリハーサルや会合が発表会当日以外に6日あり、またマジック教室が2日間あったりで、行くべきマジックショーの交通整理をしておかないとダブルブッキングしてしまいそうな情況になっています。
そこで、これから一ヶ月半の間に観賞予定のマジックショーを整理してみました。

9/21(日) 第50回テンヨーマジックフェスティバル (日本橋三越劇場)
案内状が不着で諦めていた所、世直し行脚をされている黄門様のような方のご配慮で観賞出来ることに。今年のゲストはマリック氏と島田晴夫氏のW大目玉焼き。
9/28(日) 第21回上尾マジッククラブ発表会 (上尾市文化センター)
初めての観賞となりますが、レベルが高いとのウワサです。特に女性の方が~。
10/4(土) 第38回東大奇術愛好会学外発表会 (豊島公会堂)
今年は単独校のマジックショーを観ていないので、やはり学生マジックはここに。
10/12(日) 柏市文化祭参加・柏マジッククラブ発表会 (アミュゼ柏)
案内状を頂いたし、場所が近いし、無料だし、見逃す手はありません。
10/19(日)創立75周年記念第63回TAMCマジック発表会(ニッショーホール)
これは出演者につき観ることができません。それが残念でなりません。

十月の半ばになると、日光などで美しい紅葉が始まります。でも・・上記のマジック連峰を見遣ると、今年もステージ上の紅葉眺望で代用しなければならい様な気がして来ました。庭の柿の木、実はまだ青いのですが、紅葉が始まっています。

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by ishiken55 | 2008-09-13 13:06 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

マイ・マジックのレパートリー回顧録

一ヶ月後に迫って来た所属クラブ(TAMC)のマジック発表会、一応~出演させて貰いますので、ご来場予定の方は(ちいさい)ご期待を。何を演じるかは~お楽しみということで、当日まで〇秘にしておきます。但し今回は新人につき、アッサリ目のお目見えとなります。

二ヶ月前に発表会の演目‐何にしようかと、自信を持って演じられるモノを考えてみました。ステージとクロースアップに分けて、ベスト3をリストにしたら・・・
c0049409_1957330.jpg<ステージ>
タバコ (フィルター付シガレットを2本又は3本)
ファンカード (紙製のファンカードを1組)
リング&ロープ (手芸用リング1個とロープ1本)
<クロースアップ>
カード (タリーホー等のノーマルデック1組)
コイン (五百円硬貨又はハーフダラー数枚)
カップ&ボール (百円カップとニットボール各3個)

このリストを眺め・・自分の事ながら「何と質素なマジシャンなの」と思ってしまいます。そして、これらのマジックの道具は全て“種も仕掛けもありません”
その私も、若い頃~ダンシングケーン、タンバリン、ゾンビボール、支那セイロ、パン時計~といった“種も仕掛けもある”マジックを演じていた一時期があります。その証拠探しをした所、見つかったのが、下掲の40年前(1969/03)となるゾンビボールの練習風景です。

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by ishiken55 | 2008-09-06 20:35 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)