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2008年の記事・・<10選>

未曾有の経済危機に見舞われた2008年は、私自身にも生活面で色々と変化があった一年でした。今年のこの“おうち”の記事数は昨年より1つ少ない59回。それでも週一以上の更新は年金世代入りを考えると、有森裕子さんじゃないけれど「自分で自分を誉めてあげたい!」思いがします。それでは一年のケジメとして、恒例の“記事10選”にて今年一年を振り返り、子(ね)年に連ねた『ちいさいマジックのおうち』の扉を閉じることに致します。

(1/10) 谷崎潤一郎作 『魔術師』
谷崎と奇術との関りを執拗に追い求め~思わぬ小冊子に鮮烈な魔術師を垣間見る。
(2/23) W君の 「ツー・カード・モンテ」・・・<パートⅡ>
めっきり減ってしまったレクチャー記事、40年前の年下のライバルに出馬請う?
(4/6) 再びの・・・石田天海師 『奇術五十年』
伝記,作品集,DVD,そして天海師直伝のレクチャーに浴し、今や天海師の孫弟子ナリ。
(5/27) TAMC主催「第5回 クロースアップマジック発表会」の一日から
入会したクラブでのパフォーマーデビュー、萩原朔太郎氏ともお友達になった気分。
(7/7) タリホー(TALLY-HO)とは・・・
記事表現として新たな試み。自分なりにはお気に入りの一ページです。
(9/17) 「魔法の心理学」から
ある期間敬遠していた高木重朗氏。その間もマジック界に貢献されていた巨人。
(10/21) TAMC 「創立75周年記念 第63回マジック発表会」に出演
観る立場から演じる立場へ大変身。久し振りの大舞台で緊張感と充実感を堪能。
(10/28) 初めての『マジック教室』
準備は大仕事でしたが手品を教える爽やかさは格別。アシスタントさんにも感謝!
(11/4) 秋涼の中~二つの「文化祭マジックショー」を楽しむ
個人的繋がりの二つのショー~マジックは世代を超えて楽しめる魔法のステッキ。
(12/19) 松旭斎すみえ師匠と競演?
持永氏の一周忌を偲びつつ、すみえさんにマジックを観て頂き~心は少年に回帰?

最後に、またまた駄句を一つ・・・
 すぎゆきし きじ(奇事?)をめくりて こむらさき 
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by ishiken55 | 2008-12-31 11:31 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

夢裡の「マジカル時代劇」から・・・。

(前半は創作時代劇ですので、流してお読みください・・・)
先日の日曜日(12/21)、丑年から出仕予定の摩訶不思議委員会に参加するようお奉行様よりお達しがあり、ウンスンカルタ2組を懐に、一万十七石の小藩城下を出立。末八つ刻に 『頭の体操』の先生が住んでおられる高楼内三十層の瀟洒な奉行所に到着。眼下には隅田川を跨ぐ“勝どき橋”、少しずつ目を高くして行くと~築地~銀座~“東京タワー”~がワイドテレビを見ているように広がる素晴らしい眺望に、田舎侍は感激しきり~。

参加者は十名以内と思いきや、委員会のお役人の方々の他、代々の城主様、ご家老の面々、そして旗本のお歴々も次々に集まって来られ・・・前半が終了し食事会が始まる頃には、尾張の徳川様が創設された「旭出学園」へ慰問に行かれていた黄門様ご一行も到着され、総勢二十名を超える盛大な宴と相成りました。

末席で慎ましく鎮座し、参加者が繰り出す摩訶不思議の数々を拝見しておりましたが、前半では天保時代の野口札を使った即席マジックを一つ、また会食後にルポール原作のカードマジック一作を披露~ここで止めておけば良かったのに、ファンカードを始めた所、舶来ワインの芳香に惑わされ?意思に反し手元からカードが零れ落ち~オンボロボロ状態に。これにて締まりのない今年のマジック幕〆となった次第であります。


当委員会(旧名は部)は、嘗て故・高木重朗氏が亡くなるまで統括されていたそうです。その高木氏が晩年に書かれた講談社現代新書の三部作。最初の一冊『魔法の心理学』は、今秋地元古書店で偶然見つけた事を日記に書きましたが、残る二冊は“犬も歩けば棒に当る”とは行かず、未入手状態のままでした。ところが先日「その本だったら1円で購入出来るよ!」と知人から教えて頂き、早速ネット上で検索しAmazon に発注しました。その数日後、埼玉より『トリックの心理学』が、徳島からは『大魔法の歴史』が到着しました。

但し1円は少々不安だったので、何と百倍も高い“百円”の本を購入。その甲斐あって中々の美本です。送料を入れると二冊で合計九百円也。神保町へ一回行くと、交通費+食事代(吉野家の牛丼相当)で三千円は掛かる事を考えると、田舎住まいの私には廉価な買物システムに思えます。そして今二十年遅れで『トリックの心理学』の世界に浸っています。斯ういうマジックの基本を説いた価値ある本が、短期間で絶版になるのは如何にも惜しい気がします。それが“新書”の運命、いや“日本のマジック書”の定めなのでしょうか・・・。

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by ishiken55 | 2008-12-26 20:26 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(4)

松旭斎すみえ師匠と競演?

先日の日曜日(12/14)は、一年前に他界された持永恒美さん(TAMCの元会長で、私の入会の切っ掛けを作ってくださった方)を偲ぶ懇親会が、千葉県市川市内で活動している二つのマジッククラブの主催により本八幡駅前のレストラン『沙羅』で開催され、その催しに部外者ながら参加させていただきました。

参加者は、二つのクラブ(ウエスタン・マジッククラブ市川と行徳マジッククラブ)の有志の方々29名、持永氏の奥様、来賓の松旭斎すみえ師匠(日本奇術協会最高顧問)、そして私を含め総勢32名。懇親会はクラブの会長さんや来賓の挨拶で始まり、各自好みのグラスを手にしてディナーを食し隣席の方との歓談のひと時~そして、在りし日の持永氏を偲びつつ、17名(組)の方々によるマジックショーが、ホットな雰囲気の中で1時間半に亘り催されました。

すみえ師匠は、“元祖~オリーブの首飾り”一曲の中で、シルクの鮮やかなマジックを披露され、昔と変わらぬビューティフルでチャーミングなステージをプレゼントしてくれました。私はと言うと、タバコとファンカードも用意して行ったのですが、主催者から演技は4分以内と言われて~「リング&ロープ」の一本勝負!?

このショーを拝見していて、披露される演目について感じたことが一つあります。それはシルクを使ったマジックが全体の八割を占めていたこと。参加者は熟年の方が多かったのですが・・「シニア世代はシルクマジック好き!」なのかなぁ~と?
(これは、シルクマジックが出来ない同世代の私の“独り言”)

c0049409_20121298.jpg※ステージ上から、すみえ師匠に『ボク、すみえ先生のマジックを初めて拝見したのは、18才の時だったんですよ~』と、お声を掛けたら・・・・・
『アラ、その頃にお会いしたかったわねぇ~』って言われてしまいました。

 <少年老い易く 手品は~モノに成り難し>


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by ishiken55 | 2008-12-19 20:14 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

日本最古のマジカル・ブリッジ 『昇開橋』

『九州一の大河、筑後川の河口にそびれる二本のタワー。夕焼けに川面染まるころ、影絵のように浮かび上がる。佐賀市と福岡県大川市を結ぶ昇開橋だ。1935年(昭和10年)、佐賀と熊本を結ぶ旧国鉄佐賀線の鉄橋として造られた。日本最古の昇開式可動橋で、建設当時から東洋一を誇る。橋を造るときは、橋の上流にある若津港や・・・』 
上記は12月8日(月曜)の「日本経済新聞」夕刊に掲載された記事の冒頭文です。
<今も現役稼働中① 日本最古の昇開橋 橋げたマジック 船通す>

この橋は“大型船を通すために橋桁をレールごと持ち上げる”という奇抜なアイディアにより造られていて、佐賀線が廃止された今も遊歩道として再生され、年間5万人の人が訪れる観光名所になっているそうです。また、2003年に国の重要文化財指定に、2007年には日本機械学会の機械遺産に認定された歴史的な建造物です。

このマジカル・ブリッジを設計したのは、当時鉄道省の技手であった坂本種芳
そして、坂本氏は今年の6月22日付けの記事<戦中のマジック書 『奇術の世界』 から>で取り上げた貴重なマジック古書の著者その人なのであります。
坂本種芳氏は、岩手県遠野市出身の著名な奇術研究家である事は十代の頃より存じ上げておりましたが、技術者としても、この様な遺産を残しておられる事は知りませんでした。
(氏と同様“技術者で奇術研究家?”の私~双方とも遺産候補が見当たらなぃ!!)

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by ishiken55 | 2008-12-14 12:56 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

マジック ウォンド

ステージマジックを演じるとき・・・
例えば~「タンバリン」でカラフルなテープを出すアクトにウォンドを使います。
クロースアップマジックを演じるとき・・・
例えば~「カップ&ボール」で赤いボールを消すアクトにウォンドを使います。

マジック用の小棒~“ウォンド”(wand)は、その昔から手品師の“相棒”として、大きな役割を務めて来たようです。私もこの用途の範囲内で、ウォンドにはお世話になっています。

マジック演目としての「ウォンド」は、二十数年前に母校のマジックショーで初めて観ました。世間的には、それより以前に演じられていたのでしょうが、その時の新鮮な思いは今も忘れられません。当初は消失と出現が中心でしたが、学生マジック界を中心に流行し、両手五指への増加はもとより、色変わり・サイズ変化・等々~その姿は今も進化し続けています。

御齢 fifty が「ウォンド」の演者と非演者を分けている潮目のような気がします。
その潮の境目を、一世代以上北へ押し上げてみたいと思う今日この頃。

手持ちのマジック ウォンドを並べてみました。(見せびらかしに非ず?)
この中で、実演に供したことのないのは“輝棒”の二本。
このウォンドに、日の目を見せてあげたいけれど・・・今のところは fifty-fifty

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by ishiken55 | 2008-12-07 17:10 | マジック グッズ | Trackback | Comments(1)