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「CROSSROAD -?-」観賞記

c0049409_1517262.jpg一昨日(3/28)は、練馬文化センター小ホールで開催の 『CROSSROAD -?-』を観賞して来ました。今回で、このショーを観賞するのは連続4座席。昨年は内容的に学生さんが社会人に攻め込まれていた感がありましたが、今回はイチローのWBC決勝打の如く~それを埋め合せてしまう程の良い内容でした。

演者は前半6名、後半7名。従来よりも少な目ながら、長からず短からずの2時間のマジックショーを堪能することが出来て満足しています。特に前半は出色のエンターテインメントショーであったと思います。それでは、今回も個人的に印象に残った演目について、感想を記載することに致します。

<前半>
麻友子さんの 「ミリオンカード&ボール」
イントロのこの演技で、ショーの良い雰囲気が会場内に一気に漂った感あり。ボールやカードがfallするアクシデントも何の其の。マジックはテクニックを見せるモノではなく、想いを表現するモノ~今回の私薦MVP!・・・確りした伎倆があればこその素晴らしいステージでした。
るきさんの 「白リングのジャグリング」
ジャグリングについては過去にネット上で褒めたことがありません。ただ力任せに道具を振り回しているように思えるからです。しかし、この方の演技は、道具の品の良さも然ることながら、細かい所まで行き届いたアクションの美しさに、暫し陶酔させられました。
村田奈央さん(明大フェロー)の 「薔薇・和傘・等々~」
和洋折衷の不思議?なマジック。ピンクの衣装の妖艶さに、つい惹かれて・・・。

<後半>
小塚理沙さん+男前(東大)の 「レストランにて」
国旗を絡めたメニューからハンバーガーが出現したりして、レストランでのオーダーより、マジックへと繰り広げられる洒落た演出。こういうのも大好きです。惜しむらくは、レストランの設置を観客が観易いように、もう少し舞台前方に出して貰えたら良かったのにと~。
塚本将喜さん(筑波大)の 「バラ&ウォンド」
丁寧で切れの良いウォンド捌きは・・・観客に好感と心地良さを齎し、バラの花との絡みも美しく表現されていました。ウォンド初心者の自分に取っては~手本にしたいような演技。照明がスポットであったためか、下半身の動きが少なかったのが少し惜しまれる。

演者の題名はプログラムには無く、上記は演目からの命名であることをお断りしておきます。壱万円札のオンパレードで~金融危機を吹き飛ばす勢いで楽しませてくれた渡辺モニカさん(西日本MC)、皿や匙など~面白い組合せの鳩出しを演じてくれた桑原秀治さん(東北大)、まだまだ書き足りない思いがしますが、この辺で感想を締め括ることとします。

※最後に一つ注文を呈すとすれば・・・ステージ上は世代のバランスが取れているのに、客席はシニア層が圧倒的に多く、若い衆やジュニア・ミドルエージが少なかったことです。『学生と社会人とのコラボレーション』という素晴らしいショーの継続を望む者として、観客も幅広い年齢層の方々に参加して貰えるような工夫を、主催者側に期待したいと思います。

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by ishiken55 | 2009-03-30 15:47 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

“さくら”と言えば・・・

c0049409_12495478.jpg先ずは “桜”(ソメイヨシノは生誕百年),千葉県 “佐倉市”(友人の住む街),寅さんの妹 “さくらさん”(「下町の太陽」は賠償千恵子さんの代名詞),ゴルフの “横峰さくらさん”(議員のパパ~近頃サッパリ見ない),“さくら銀行”(馴染める名前になったら三井住友銀行へ),小学唱歌 “さくら さくら”(元は日本古謡とか),カメラの “さくらや”(3カメ販にも~明と暗),馬肉の異称 “さくら肉”(サラブレッドなの?)
そして、もう一つの怪しい“さくら”とは・・・

c0049409_1315299.jpg岩波書店 「広辞苑 第四版」によると
『ただで見る意。芝居で役者に声を掛けるよう頼まれた無料の見物人。転じて、露天商などで業者と通謀し、客のふりをして他の客の購買心をそそる者。また、回し者の意。』

坂本種芳氏著 昭和18年力書房 「奇術の世界」では
『観衆の中に予め牒し合せた牒者を入れておくこと。
奇術には、しばしば用いられる手の一つで時には非常に役立つものである。英語ではプラント(plant)といって、所々方々に植えて置くという意であろう。』

ps
ステージマジックなどで、時々この“さくら”らしき諜者を見掛けます。私~この手は好きではないので使いませんが何故“さくら”と言うようになったのかを知りたいと思い、ネット検索で調べてみました。「語源由来辞典」によると~見物人の所作が、パッと散る桜の性質に類似~していることからの起源説を有力としています。果たして真偽の程は…??
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by ishiken55 | 2009-03-26 13:34 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

「春の足音」に誘われ~野口博士も手品の仲間入り

c0049409_14233262.jpg関東地方は杉花粉のピークを迎え、花粉症との闘いの日々が続いています。今年は大群を成し早期に到来した分、迅速な退去を期待しています。先日、市内で辛夷(こぶし)の花の蕾を見つけました。もう直ぐ小振りの白い花が咲きそうでした。白い花を全身に纏い、キリッと立った辛夷の木の姿が大好きです。道端には、黄色い口を突き出して春を告げるラッパ水仙も咲いていました。

c0049409_14394741.jpg先週の土曜日(3/14)、属クラブの研修会で「お札マジック」の講習を担当しました。考えてみたら、お札を使ったマジックのレパートリーは現在1つしかありません。それでも過去を振り返り、千円札を使った即席マジック4作品を集めてみました。レクチャーの最後は2枚に見える千円札』・・“危ない用途”を夢想してしまったのは講師の私だけでしょうか?
財布を覗くと、折目正しい野口博士が20人も屯していました。

印作品は昭和42年(1967年)5月刊『奇術研究44号』に掲載の「お札の寸芸」より。
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by ishiken55 | 2009-03-20 15:05 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

「Smoke & Mirrors」とは・・・?

月曜日(3/9)に、NHK総合テレビ 『英語でしゃべらナイト』の中で、ゲストのショーン・レノン君(ビートルズの故ジョン・レノン氏のご子息)が「Smoke and Mirrors」という言葉を発する。パソコンを弄りながらのテレビ聞き流し状態につき確信は無きも、それは彼の持ち歌の題名のようで、“トリック”や“マジック”を意味するようなことをしゃべっていた。初めて耳にする言葉だったので気になったが、実年?には時間が遅いので眠りに就いた。

c0049409_2155254.jpg翌日そのフレーズを辞書やネットで調べてみたら・・・
「Smoke and Mirrors」とは「トリック」 「奇策」 「巧妙な嘘」 「人を騙す」 「ごまかし」 「詐欺」などの別言で「煙」「鏡」はマジシャンが使う小道具であり、そこから“人を欺くこと”という意味で使われるようになった』とのこと。恐らく一世紀前のステージマジックのイメージから、その表現が生まれたのだろう。英語には疎いので、微妙なニュアンスは不明。それほど悪い意味の言葉ではなさそうな気もするが、さてさて真意の程は~??

c0049409_2235843.jpgジム・ステインマイヤー著(飯泉恵美子訳)河出書房新社 『ゾウを消せ』を購入したのは三年前。その時は直ぐにでも読了するつもりであった。しかし、マスケリンという名が頭にこびり付いてしまっても、未だに完読していない。今も気が向いた時、就寝前に数ページを読んでいて、約四百ページのうち3/4を過ぎたところ。正に「Smoke & Mirrors」の時代をさ迷っている。数日前にフーディーニそしてゾウがやっと登場。「天才マジシャンたち」の探求と苦悩の日々は、超スローモードで再生続行中。
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by ishiken55 | 2009-03-13 22:35 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(2)

島田晴夫師との懇親会にて

一昨日(2/5)、所属クラブの例会終盤に、百円手品の監修者としてお馴染みの黒崎正博氏と共に、高名なマジシャン島田晴夫師が来会され、最近の日本マジック界への思いや今後の活動予定についてお話がありました。その後は多湖先生が住まわれるマンションのバーラウンジへ移動し、有志による「島田晴夫氏を囲む懇親会」と相成りました。私以外は名士・紳士の集まりにつき、当初島田師の周りは皆さんご遠慮気味。そこを透かさずスコッチ入りのビヤグラスを手に島田師の前に鎮座して、10分ほどマンツーマンで話をさせて頂きました。

私の不躾な質問にも丁寧な言葉で飾らぬ想いを語ってくださり・・・若くしてオーストラリアに転出された時の心情や世情その六年後にアメリカへ旅立たれた時のことヨーロッパのマジック事情「四つ玉」への取組み・・・等々のお話を伺う事が出来ました。坂本会長から「島田さんを独り占めしないように!」とイエローカードを出されてしまい、席を辞そうとしたら、私が持参した昨年のテンヨー大会の『GENII島田晴夫特集号(邦訳版)』に、島田師の方から申し出られ、ご自身のペンでサインをして頂き、至上の感謝感激でありました。

その直後には、半世紀前の若き日の島田晴夫師ご自身のステージ映像を、ご自分のDVDプレーヤーで放映されるプレゼントも。それは私がまだマジックに関わっていなかった中学一年生の頃にテレビで見た島田さんの姿であり、あの頃の少年時代に一瞬自分もタイムスリップするマジカルタイムとなりました。その頃のことを綴った記事にご興味のある方は、任天堂提供の「手品のテレビ番組」がありました。(2005.08.13) をご参照下さい。

島田師との会話で、使用されている四つ玉のサイズをお尋ねしたら、「1寸3分」とのお答え。島田師からは現在の日本でのサイズ呼称を聴かれ、「45ミリ・40ミリが一般的です」と返答。実は以前龍生さんから間接的に同じ答を聞いたことがあり、1寸3分をSI単位に換算すると、39.4ミリとなりちょっと小さめ。しかし今回直接お伺いしたので疑いようがありません。

昭和31年(1956年)天洋奇術研究所発行の解説書『シカゴの四ッ玉』の巻末カタログ頁の四つ玉は~1寸・1寸1分・1寸2分・1寸3分の4サイズがあり1寸3分が最大です。1寸を単純に30.3ミリと換算しないトリックが~何処かに潜んでいるように思えてなりません。

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by ishiken55 | 2009-03-07 19:41 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

今日は三触(?)クラシック

年初に購入した『百年小説』~座右に置き、気が向いた時に読んでいます。
森鴎外「杯」、夏目漱石「夢十夜」、幸田露伴「一口剣」、尾崎紅葉「拈華微笑」、徳富蘆花「吾家の富」・・・どの短編作品も実に面白い。露伴や紅葉の作品は、文体の読み辛さが多少あるものの、読後に味わいある余韻が残り、現代に於いてもエンターテインメントとしての魅力十分。読歩は蝸牛の如くですが、この先も当分楽しみが続きそうです。

c0049409_12533148.jpg一月にカードマジックで調べたい作品があり~手っ取り早く、年初の誓言を犯し?訳文が掲載されている『カードマジック入門辞典』を購入しました。初版から既に22年、同種の海外作品集『カードマジック辞典』よりも若干マイナーな作品群の編集に感じますが、重複する作品は無く、一冊で多くの名作に触れられる良い本です。過去に専門書や雑誌で読んだ作品に出逢えるのも愉しく、数日に一作ずつクラシック作品を食べ歩いています。

数日前の時折小雨が降る底冷えのウィークデーに~浅草桟橋から水上バスに乗船して、「浜離宮恩賜庭園」に行きました。この寒い季節にも紅梅菜の花が咲き、後方にそびえる高層ビルとの調和が美しい景観でした。また徳川家六代将軍・家宣の時に植えられた樹齢三百年の杉があり、こう言うのを見ると“時代”とか“生命”とかを感じます。

「クラシック(classic)」という言葉は、一般的には「古典的」と解釈されますが、元々の意味は・・・「第一級の」との事。「モダン(modern)」と対峙する言葉ではないことを、クラシックな文芸・マジック・庭園に触れて、それを実感している今日此の頃です。

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by ishiken55 | 2009-03-01 12:47 | モノローグ | Trackback | Comments(0)