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キーカード利用の「シンプルなカード当て」‐ミニ研究‐

小学生だった昭和三十年代中頃…祖母が毎年正月に小学館発行の月刊誌 『小学〇年生』を買ってくれた記憶が残っています。六年生の正月だったと思いますが、その本の中にキーカードを使った簡単なトランプ手品が掲載されていて、学習し演じてみた憶えがあります。多分、その時がカードマジックに接した最初の体験だったのではないかと思います。

今月から始めた市内生涯学習センターでの『初歩のカードマジック講座』、記事でお伝えしましたように、“手ごわい”ことが判って来ました。それでも、2回目の開催となる先週の土曜日(6/27)には、前回より一人多い22名の方が参加され、講座としては活況を呈しています。初回は“移動”がテーマの三作品、今回のテーマは“カード当て”。当初キャプラン作「不可能なロケーション」やバーノン作「イモーショナル・リアクション」などの洒落た作品を予定していましたが、初回の情況からキーカードを利用したシンプルな作品への組替えを行いました。

その間、キーカードを利用した「シンプルなカード当て」作品について、戦前の坂本種芳氏著『奇術の世界』から-現代の代表的な入門書・氣賀康夫氏著『トランプマジック』迄、手元の文献で調べてみた所、意外にもその種の作品の掲載は希少である事が俄に判明。そして下記の四作品をベースに、自分なりにベストと思う構成にて講座の中に取り入れました。
*力書房刊 高木重朗氏著『トランプの不思議 (1956年)』の「指先の不思議」
*鶴書房刊 高木重朗氏著『カード奇術 (1972年)』の「脈はくの変化であてる」
*Karl Fulves著『Self-Working Card Tricks 1976年』「No-Clue Discovery」
*三田皓司氏著『メンタルマジック (1995年)』の「脈であてる客のカード」


≪テーブル利用のカード当て≫
①デックを裏向きでテーブルにリボンスプレットし、レディーに1枚選んで貰う。
②演者は後を向き、観客にカードを確りと覚えて貰う。(ボトムをキーカードに)
③シャフル中にストップを掛けて貰い、左手のパケット上にカードを戻して貰う。
④右手にあるパケットを、左手のパケット上に置き、両手でデックを良く揃える。
⑤デックをテーブルに置き,演者と客が1回カットを行う。(客のカードは中央に)
⑥表向きでデックをリボンスプレットし、レディーの右手首を慇懃な仕草で握る。
⑦レディーの食指をカードの間に走らせ、“脈の変化”で選んだカードを当てる。

≪テーブル不要のカード当て≫
①デックを裏向きで両手の間に広げ、レディーにカードを1枚選んで貰う。
②客がカードを覚える間、カードが抜かれた所からデックを左右に分離し揃える。
③「元の箇所に戻して下さい」と告げ、意識的に右手を少し下げ前方に差し出す。
④左手の部分を右手上に乗せる。(これでキーカードは選ばれたカードの上隣)
⑤左手にカードを揃え、右手はレディーの左手首をそっと取り、脈を取る仕草。
⑥レディーに、カードを1枚ずつ上から取り、表向きに下に置いて貰うよう指示。
⑦“脈の変化”を感知し、キーカードの次のカードのところで「これだ!」と叫ぶ。
(注)カードを選ぶ人は、レディー限定である事をくれぐれもお忘れ無き様…。

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by ishiken55 | 2009-06-29 11:00 | カード レクチャー | Comments(0)

マジックのポッケから

マジックには、いろいろなポケット(在り方)があるように思います。
演者はプロとアマチュア。演じ場所ではステージ、サロン、クロースアップ。
そのほか…性世代、演技スタイル、目的、種目、演目…そのポッケはいろいろ。
今日は、直近に出逢った二つのマジックのポケットについて、お話をしましょう。

≪その一≫
先週、クラブのゲストとして来訪された藤原邦恭氏のマジックを30分ほど拝見。藤原さんは自らをマジック・クリエーターと称しておられる。その名は存じても、過去にマジックを演じる姿を見たことは無く、2年前に出版された~いかだ社刊『1日10分-大人が楽しむはじめてのマジック トレーニングBOOK』を買い、その書の作品群のシンプルさに惹かれた記憶が残っているのみであった。今回生でそのクリエーションに接し、藤原ギミック ・童謡紙折り手品 ・ウエディング仕様の紅白ロープ ・スプーン&フォーク&ナイフ&のマジック ・等々に興味を覚える。

一つの小作品の現象を元に、複雑化する事なく発展させる応用力と子供向けに夢のある作品を創造する知恵袋は独創的で素晴らしい。元会長の持永氏がご存命なら多いに喜ばれたに違いない。とは言え、持参された人気のマジックグッズは個人的には買わずじまい。これも己のマジック道を貫く、いしけんのポリポリシー?

≪その二≫
松戸奇術会の副会長さんからチケットを頂き、前日までは迷うことなく観に行く予定であった『第26回スペースアップ・マジックショー』。昨朝(6/21)目が覚めたら身動きが出来ない状態で、先月の背中痛とは異なり今度は腰痛が襲来。午前中は取り止めようと軟弱な気持ちで居たものの、家から1時間で行かれるマジックイベントは貴重な機会。湿布薬を貼り磁気バンドで腰を固め…午後一番に開催場所の松戸商工会議所に向けて車を走らせる。

昨年もこのショーを拝見していて、大きな会議室を三つに区切り同時進行させるサロンマジックショーはとてもユニーク。相互の演技が干渉しないためのノーBGMは演者の苦労所のよう。前回は一箇所のみで通してしまったので、今回は後方の席に座し、3サロンを巡回して8つの演技を観賞。その中で印象に残った演技は・・・
国府田さんの「ポケットリング」
  ~4本の小さなリングで観客を惹き付ける技量は凄い。

大田圭介さんの「カードの移動」
  ~ブランクシルクから“ハートのQ”への変化は鮮やか。

MIKKYさんの「ロープ&シルク」
 ~スピリット百瀬氏直伝とか、美しい女性は得々です。


技の巧拙とは別世界の独創性のあるグッズやビューに出逢えること~それは自分に取りアリナミンEXに相当。但し背痛・腰痛に効果が無いのが痛惜の錠ナリ。

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by ishiken55 | 2009-06-22 19:12 | マジック ニュース | Comments(0)

慶應義塾奇術愛好会・第46回発表会『LIBRARY』へ

先週の土曜日(6/13)、所属クラブの研修会終了後、ヤクルトホールへ慶應義塾奇術愛好会第46回発表会『LIBRARY』を観に行きました。昨年はオン研への参加でパスしたため二年振りの観賞でした。今回は同行された関係者のご配慮により最前列の席をゲット。ゆったりとした気分で、育ちの良さが漂う慶應ボーイズと宝塚と見紛うような慶應ガールズのマジックを終始楽しむことが出来ました。なおステージから間近での拝観につき、今迄とは異なる印象を受けたように思います。それでは手短にショーの感想を記すことにします。
<演技的に好印象の演目>
大和田健太さんの 「Vergleich : シンブル」
スッキリした技法と手順のアクト、それでいて演技に柔らかなインパクトあり。
藤田さん&本田さんの 「雷電 : 和妻」
新しいアクトでは無いけれど、定番のトリではなくショー前半での演技は斬新。
<慶應らしさで好印象の演目>
小西さん&酒井さんの 「DREAM(笑) : パラソル」
明るいイメージの女性デュオ、テクを云々よりも観客に幸せを振りまいて~。
白濱佐和子さんの 「Dear my son : ゾンビ」
小さめのスカイブルーの球は上品さが漂う。接近観賞のイメージなのかも…。
一柳孝明さんの 「在る怪盗の物語 : 映像」
スクリーンを用いたアイディアは、モナリザ等の映像の中身も面白く高評価。

今回の司会はそれが狙いだったのかも知れませんが、硬い感じがちょっと気になりました。私の三つ隣に座っていたお嬢さんは、四年前の『BON VOYAGE!』の司会だったそうで、その時の司会者の情景を思い出そうしたけれど…中々蘇らず。頭の中の“LIBRARY”危うし?。家に帰り、その時(2005.06.12)の記事「マジックの種は“想像しているときが華」をチェックしたら≪司会も親しみが持てたのでと書いてあったので~ホッと一安心。

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by ishiken55 | 2009-06-15 20:30 | マジック ニュース | Comments(0)

『初歩のカードマジック講座』で地元デビュー

これ迄…自分の住む市内では一度もマジック活動をして来ませんでした。その理由は、地元住民に「あっ、手品のおじさんだ!」と街中で「後ろ指を差されるのが嫌だった?」訳ではなく、ただ単に地元で活動を行うゆとりが無かっただけなのであります。その私-いしけん-が先日の土曜日(6/6)、市内の小舎な生涯学習センターで『初歩のカードマジック講座』を開催し、地元デビューを果たしました。

全5回講座の一日目、クリアホルダーに容れた配布資料・タリホーのトランプ・テーブルマット・などを受講者分入れた大きな紙袋を持ち、小雨降る朝9時に出舎。そして職員さんと会場作りをしてスタンバイ。次々と受講者の方が現れるも~皆さんどう見ても自分より人生の先輩と見受けられ、入場された方は男性14名・女性7名の合計21名。そのうち30才ぐらいの若者がお一人で、淡い期待を懐いていた若い女性は…今月に相応しく水無月でした。

最初に、配布資料にてマジックの能書を垂れつつ…カードとマットを配布。その後“おみやげマジック”と“おまけマジック”のコーナーを間に挟み、三つのカードマジック(仲良しジャック・赤と黒・エレベーターカード)の講習を行いました。トランプ遊び以外、カードを持たれたことのないシニア世代にカードマジックをレクチャーしようという考えが、如何に無謀な事かを悟りました。たっぷり二時間身振り手振りで話続けた後~四体が軟体動物と化していました。

この先、蟻地獄に落ち込まないよう…その日の夜に仲良しのお酒と対策会議。作品の入替え、時間配分の見直し、申し出の有ったビデオ撮影、等々の対応策を決定しました。茨城県内のマジック普及活動は8月1日まで続きます。次回の地方催レポートにご注目。

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by ishiken55 | 2009-06-09 13:22 | マジック ニュース | Comments(0)

「TAMC第6回クロースアップマジック発表会」の一日から

c0049409_2232453.jpg自分には2回目の参加となるTAMC主催の『クロースアップ発表会』、先日の日曜日(5/31)に東京商工会議所の4つの会議室で午後2時から二時間に亘り開催されました。今年も401号室の道具係を仰せ付かっているので、昼食用のパンとドリンクを鞄に詰め込み“サンデーモーニング”の途中で家を出立し、集合時間の正午前に現地入り。
二週間前に体調を崩しポンコツ状態、前週のリハーサル時よりは若干改善はしているものの、相変わらず背中と左腕に大きな膏薬を貼っている情況につき、曇天の道中で…度々演技への不安が過ぎる。

各室の出演者は13名、掛持ちの方もいるので総勢41名。定刻に開演するも、一番奥の自室の観客は七分の入り。私の招待客6名も一番手前の大会議室に何の躊躇もなく入場されてしまう。それでも後半トップの自分の出演の時だけ、顔を見せて頂きホッとしました。
歴史あるクラブによるこの発表会の素晴らしい所の一つは、会長歴任者やそれに準ずる経歴をお持ちの方々が積極的に出演され、また氣賀康夫氏などの著名な奇術研究家も~手品初心者の方も~平等に出演の機会が与えられるバラエティーモードにあると感じています。

さて、私の演技「ノンスモーカーの閃きカード」のストーリーは…
縦笛を用いたウォンド(鉄道唱歌の演奏~JRの禁煙話~今日は世界禁煙デー!)
無点火シガレット(ドラえもんガムの出現~“禁煙に最適”とお客に啓蒙活動?)
大カードによるメンタルマジック(客にドラえもんの四次元能力が乗り移る!)
…だったのですが、①の演技中にクスクスと笑い声が聞こえて来て「ここはまだ笑う場面じゃないのに~」と思いつつも、“ウォンドデビュー”が成就。③のカードマジック「8スーツ」では、中学一年生ぐらいの可愛いお嬢さんにお手伝い頂き、想定範囲内の結末へ。大会委員長からお借りした傾斜台と大カードへの滑り止めロウ塗りは共に有効でありました。

≪その他の出来事≫
私と道具係を務められたIさんの自家製「三本リング」…特殊な扁平形状で、銀メッキを施した道具に惚れ惚れ。(あっ、演技も気合が漲っていて良かったです)
発表会終了後の外国人記者クラブでの家族会では、どっと疲れが押し寄せて…ビール、赤白ワイン、ウイスキーが全身に染み渡り、背中の痛みも暫し遠野-く。
お美しい女性ゲストによるジャグリング&マジック、それ迄男ばかりの演技を観ていたせいか、ソフトで艶やかな雰囲気が会場に潤いを齎す。
そんな会員達の姿に、マイクに立たれた春日三球さんのコメントが冴えていた。
「男ばかりの変なクラブ」・・いやいや「紳士による真摯な深思クラブですよー」
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by ishiken55 | 2009-06-03 22:50 | マジック ニュース | Comments(0)