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≪奇術と腹話術の話≫続編

c0049409_1545195.jpg前回の記事で奇術の親戚‐腹話術を取り上げました。全くの素人なのに、その後だけは腹話術にハマリ掛けています。取り敢えず~人形はトイザらスで口が動かせる2,499円のカエルくんを買い、基礎テクニックについては図書館で腹話術の本を借りて来ました。なお、昨年出版された松田道弘氏著『トリックスター列伝』には「人形が物を言うという形式で腹話術を始めたのは、19世紀中頃の奇術師・・」と書かれておりました。

c0049409_15381098.jpgシンプルな構造の人形を相方にして、左手は人形を操作、右手はマジックを演じることで、ボランティアでの新しい出し物に出来ないかと企んでいるのであります。しかし教本に書かれた会話を手本に人形の声をトライしてみたところ、そう容易い事ではないのが分かりました。それに片手で出来るマジックとなると、なかなか思い付きません。シンブル・四つ玉・ファンカード・残念カードに松竹梅~これはカエルくんに手伝って貰っても、秘密のアクトは無理かも?

この腹話術への異常な興味を心理学的に自己分析してみると、半月近くに迫ったTAMC・マジック発表会(11/15)の練習逃避に思える節があります。学生時代~試験日が迫って来ると、無性に谷崎潤一郎の小説が読みたくなったり、吉永小百合さんのレコードを聴きたくなったり~したのと同じ心理現象に思えます。さぁて、今夜はお酒を飲まずに発表会の演技を練習しなくては…何を演じるかは“サーストンの三原則”により秘密です。

腹話術は英語で Ventriloquism と言うそうです。カエルくん~舌を噛みそう
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by ishiken55 | 2009-10-26 16:08 | マジック エッセイ | Comments(0)

奇術と腹話術のスクランブル交叉点

小学生の頃に…お祭りの特設舞台か何かで、男の芸人さんが腹話術を演じるのを見た記憶が微かに残っています。子供の人形を抱えた人が、一人二役で会話をしていることを知りつつも、タイミングの良い突っ込みからの掛け合いが面白く、自分の中ではそれ以来、ずう~と好きな演芸として世紀を越えて続いています。でも十年程前に、いっこく堂さんと言う途轍もないテクニックを使う腹話術師が出現した反動からか、この所マスメディアでは殆どお目に掛からなくなりましたし、地域の演芸会等でも腹話術に出逢うことはそれ以上にありません。

そんな情況の中…東京のマジッククラブのメンバーの中に腹話術をされる方が二人おられ、この2年の間に4度実演を拝見する機会がありました。今月もそのお一人のMさんが、腹話術の実演〈写真左〉を交えながら、声の技術的な解説や道具の説明をして下さり、腹話術への興味が餅を焼いたように膨らみました。専用の人形はパソコンが買える程の値段がするそうですが、口が動くだけの人形であれば私が東京に一度行く交通費で買えると聴き、昨日近くのトイザらスへ行ってみたら、ケロヨンみたいな蛙君が一葉札の半値で売られていました。

そんなこんなで…奇術と腹話術の関連を調べてみたら、坂本種芳氏著 『奇術の世界』(昭和18年刊)の4章「奇術的現象と演技」に腹話術〈写真中〉の解説がありました。文は4ページ、奇術師でもあった米国のショニヨル・ブリッツを取り上げて、氏の芸風が語られておりました。また、私の好きな漫画家つげ義春氏の作品に『腹話術師』(昭和35年発表)と言うのがあります。子供が大人の人形を操る?場面から始まる奇想天外なストーリーで、奇術団の一員である腹話術師の名は天一、興行のスターは天海〈写真右〉。つげさんは奇術公演を見て構想した作品なのでしょうか。石田天海師の『奇術五十年』が出版される前年のことです。

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by ishiken55 | 2009-10-19 17:11 | マジック エッセイ | Comments(0)

東洋大学マジシャンズ・ソサエティー「第46回学外発表会」へ

c0049409_20145951.jpg昨日の朝、目を覚ますと寒気と共に頭にツ~ンと痛みが走る。前夜お酒を飲んでいないのに?。めっきり涼しくなった朝、毛布とメタボの皮下脂肪だけでは保温不十分な季節になった事を実感。寝冷えに注意しなければいけないと思いつつ午前中はボ~と過ごす。

午後3時に、東洋大学マジシャンズ・ソサエティー主催の「第46回学外発表会」が開催される板橋文化会館へ向けて家を出立。東京人だった其の昔、勤務先があった都営三田線沿線を懐かしく思い、巣鴨で地下鉄に乗換えて板橋区役所前で下車し会場へと向かう。駅前に[文化会館650m→]と書かれた標識を確認し歩き出した迄は良かったけれど、目的地は一向に見えず。二度も通行人に道を尋ね40分後に漸く目的地に辿り着く。方向オンチなのだから「最寄りの東上線大山駅から行けば良かった」と思えども、それは“過ぎし秋祭り”。

前置きが長くなりましたが、東洋大の発表会を観賞するのは今回が初めてでした。全体的な印象は、14演目の内どの演者も確りと練習を積んで臨んでいることが観て取れ、予想をしていたより遥かに高いレベルで~正に表題の『Ever Gold』に相応しいマジックショーでした。会場のホールは若干小振りながら感じが良く、満席なのも気持ちが良かったです。
≪好印象の演技を三つに絞りると…≫
川窪真一さんの「プラネットメイカー」 (ピラミッド)
自分の学生頃は定番の演目に連ねていたピラミッドを久方振りに楽しませて貰う。グッズのカラーチェンジは初見。他校でのピラミッド再登板の足掛かりになる事に期待が懸かる。
加藤由貴さんの「POISON」 (パラソル)
細部の演技の良し悪しは別にして、全体の雰囲気がいしけん好みと言うことで~。単色の傘のみを使っていたのも良いイメージに繋がっていたと思う。
高橋麻衣子さんの「Libera me」 (四つ玉)
エレガントで安定感ある演技。ウルトラ技が中間に一つ入ると更に良かったかも。
≪その他の注目演技を二つ…≫
迅速テクを多彩に織込んだ奥山さんの「シンブル」(省略は至高への近道に☆)
短&半仮面のアイディアが素晴らしい大江さんの「マスク」(白面の評価は∞)

会場内では、東洋大マジックの先駆者 黒崎氏、所属クラブの4人の先輩方、同門の後輩、そして多くの奇術愛好家の方々とお逢いしました。来年もこのフレンドリーな雰囲気を思い出し、東武東上線大山駅に足を運ぶ事になりそうな予感がします。

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by ishiken55 | 2009-10-12 19:10 | マジック ニュース | Comments(0)

秋はマジックショーの季節~<先ずは東大の発表会へ>

c0049409_1731363.jpg先週の土曜日(10/3)は、豊島公会堂へ東京大学奇術愛好会主催の第39回学外発表会『DREAMING CLOWN』を観に行きました。確か…今回で4年連続の観賞となります。今回も司会を挟まない進行はテンポ良く、時間は短くも中身の濃いショーは、爽やかな気分で道化さんを楽しむことが出来ました。

演目は11題。リングが無かった以外、学生マジックの類型アイテムが網羅されていたように思います。その中でスライハンド系の演目の幾つかに「起・承・転・結」を覆す手順構成の演技が見られ、自分的には疑問を感じましたが、それはシニア世代の保守的な考えかも知れません。若者の意識的試みに、同世代の少し上の世代から評価が得られれば、意義あるチャレンジだったと言えましょう。

手元のプログラムからは、演目と演者を結び付けることが出来ません。全体的な雰囲気は、いつもはアダルトな女性は少女風に、男性は少しビジュアル系に~。頭中に残る残像から、印象に残るステージをピックアップしてみることに・・・
星をテーマにしたチャーミングな女性によるシルクの演技(小澤美紀さん)
キリッとした男性によるスッキリしたミリオンカードの演技 (名前は不明)
スカイブルーの服でスケッチブック片手に明るく演じたペイント(針谷さん)

今回も、整理券が開場の一時間前に配布されると知人から教えられ、更にその30分前に会場に到着。そのため今迄で一番見易い席をゲット。お隣に座った紳士に声を掛けられ、お顔を拝見したら昨年の同ショーで前オフ会をご一緒したYさん(私より少しご年配の東大OBの方)でした。この“おうち”を見て頂いているとのことで、暫し最近の記事などについて話が弾みました。同世代の方が読んで下さっているのは何とも嬉しい事です。

また、東大OBのお二人を含むマジック愛好家の方々との前オフ会(4人)・後オフ会(8人)に参加しました。前と後のメンバーは同じなのですが、“前”は紳士のマジック談議、“後”はショーの演技をタネに言いたい放題の熱きマジック談議、何れも内容守秘の楽しいひと時でした。その結果帰宅は午前様。CrownClown一字違いでも、その意味は大違い!

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by ishiken55 | 2009-10-05 17:33 | マジック ニュース | Comments(2)