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「秋の連盟発表会」へ

c0049409_1971674.jpg先週の土曜日(12/26)は、今年最後のマジックショーを観賞するため、関東大学奇術連盟主催の 『秋連』会場・豊島公会堂に行きました。昨年は所属クラブのイベントと重なり行けませんでしたので、師走の池袋の街にてフレッシュでインパクトに満ちたマジックを二年分堪能して来ました。

≪15演目中‐印象に残る演技‐ベスト3≫
鈴木千慧さん(法政・男性)の 「四つ玉」
言葉では表現出来ないくらい素晴らしい演技。四つ玉では珍しく正面を向いたアクトが中心で、自然体の動作から次々に…生まれ、消え、色変わりする玉はまるで生き物のよう。
3人組(成蹊・男性2人+女性1人)の 「シガレット」
自分が過去に一番入れ込んだマジックですが、昨今の事情からシガレットには辛めの評価。でもこの3人組…適度にテクニックを披露しつつストーリー仕立てとなっていて、とても楽しく。
大江毅さん(東洋・男性)の 「マスク」
10月の発表会では注目演技として取上げた演目。今回もオリジナルアクトが光る。

≪その他‐ショー拝見後の感想を‐3つ≫
カード演者は二人で、共にかなり高いレベルの演技。ただ内容が似通っていた為に終演後の印象は霞ヶ浦状態。「カードは一枚も床に捨てず!」等の爽やかアクトが一方にあれば…。
演者は東洋6人成蹊4人…連盟12団体中6校は出演者無し。確かに東洋発表会は良かったけれど~。連盟無関係者の勝手な考えですが、1サークル最大3枠にするとかは如何か。
毎回楽しみの一つが幕間繋ぎの司会。今回はチャーミングで活発な女性2人と、それに引換え少し影の薄い男性2人が織り成すコント風の屈託のない会話、若いっていいなぁ~と。

さて、この記事が今年最後となります。ご訪問に感謝!良いお年をお迎え下さい。

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by ishiken55 | 2009-12-29 12:15 | マジック ニュース | Comments(0)

2009年の記事…<10選>

年末迄に一週を残していますが、事情があり恒例の“10選”を書くことにします。今年の記事は今回を含め58回、後一章掲載すれば昨年と同数になります。今年は地元で講座を担当したことなどで、マジックをお見せする機会が多い一年でした。その中でもが7回と、サロン&ステージ系では一番多く演じ、修正を繰返しつつバランスの取れたルーティンを完成させたつもりでしたが、それを完璧に演じられなかったのが、唯一心残りでもありました。

(1/18) 新春・三奇譚
両面模様&柴田直光氏意匠のファンカードの遭遇が、ファンカード集大成の助走。
(3/7) 島田晴夫師との懇親会にて
'60年代白黒TVに登場の島田師、その方との会話で十代の少年にタイムスリップ?
(4/20) JCMAのサロンマジックショーに出演して
国内外のコンテストを制した駿才マジシャン4人と競演、世代差を忘れ楽ライブ。
(5/10)「Genii」 と 「風姿花伝」
どちらも読むのは難解ながら、それは場所と時間を越えて得られる新たな菫の花。
(5/30) マーカ・テンドー氏の早世を悼む
4年前のアクシデントが知己の切っ掛け、49才で逝った哀惜のプロマジシャンへ。
(6/9) 『初歩のカードマジック講座』で地元デビュー
初体験を前に、受講される方々に喜んで貰えるようにと、苦悶の日々が懐かしく。
(8/9) 『夏休み-親子マジック教室』
“素直”と“やんちゃ”が同居の子供達-可愛くも侮れず。You-tube映像にビックリ!
(10/12) 東洋大学マジシャンズ・ソサエティー「第46回学外発表会」へ
今年も十数の発表会を観賞。一生懸命さが清々しく会場もホットで印象に残る。
(11/18) 「TAMC第64回マジック発表会」出演記
1年生のウォンドに40年生のファンカード…成否は別に?演技後の安堵感は格別!
(12/2) リフルシャフルの“快”と“怪”
「カードマジッククラブ」の発足で、セルフワーキング広場の良質作品を知る。

♪ さみしさの つれづれに 手紙をしたためています あなたに・・・
黒いインクが きれいでしょう!? 青い便箋が悲しいでしょう!?

井上陽水氏作詞作曲「心もよう」のイントロの歌詞です。自分と同年代の陽水さんですが、アルバム『氷の世界』を出した頃は好きな歌い手さんではありませんでした。20年程経ち『少年時代』を出した頃から少し気になる人になり、今では大好きなシンガーの一人です。人は同年代の才能ある人に反発心が生ずる場合があるようです。その呪縛から解かれるのは、不惑の年代辺りからではないでしょうか。マジックの世界にも当て嵌る気がします。
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by ishiken55 | 2009-12-22 19:00 | マジック エッセイ | Comments(0)

カードマジックの「ルーティン・ハンドブック」

先月の『カードマジッククラブ』の例会で、「カードマジックをたくさん教えて貰ったけど、これらをどう組合せて演じればいいの?」という趣旨の発言がありました。そうなのです~次から次へ~カードマジックの講習を受けても、それを人前で披露するとなると、どのような順序で演じたら良いのか、初心者の方が戸惑いを持たれるのは必然の事と推測されます。現状日本には入門書からハイレベルな本まで、数多くのカードマジック解説書が販売されていても、カードマジックを演じる手順ルーティンついて書かれた本は、見当たらないのであります。

地元の内輪事になりますが、6月〜8月限定の「カードマジック講座」と、それを引継ぎ9月に発足した「カードマジッククラブ」にてレクチャーをした作品は、下記の23作に上ります。
ノーマルデック作品(16)専用カード作品(1)カード/コインの複合(2)
コインマジック(2) カードとお札の複合(1) お札マジック(1)

そこでこの中から3点をチョイスし…友愛・4A・カード当て・アクティブ・サロン・コイン・リッチ…のルーティン7つを作り、先週(12/11)サンプル手順としてメンバーの方達に提示しました。

「作品は3つに拘る事はないですし、好きな作品に入替えても良いのです。又各ルーティンを2つ3つ組合せればパーソナルのマジックショーになりますよ!」などと年度の〆に宣う。
1番目は~現象がシンプルで事前にセットを要する作品を中心に選定。
2番目は~1番目の作品のフィニッシュの一部を継承する作品がベター。
3番目は~前作の裏をかく現象や、観客参加型のアクティブな作品がベスト。
上文は私が抱くカードマジック・ルーティンの考え方の一片です。著名な作品群をベースに、理論的な視点に基く~カードマジックの手順集『ルーティン・ハンドブック』なるモノがあったなら、ビキナー主体に“世の為人の為”になるのではないかと、ふと思った次第です。

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by ishiken55 | 2009-12-16 00:34 | マジック エッセイ | Comments(0)

『マジックグッズ・コレクション』で“見て分るマジックの歴史”へ

季刊のマジック雑誌「ザ・マジック」が、今年の前半80号を区切りに休刊となった事は、多くの奇術愛好家の方々がご存知と思います。その雑誌の中で内外のマジック文化に造詣が深い土屋理義氏により58回に亘り連載された「私のマジック・グッズ・コレクション」…今般この稿をベースにし、主題別に編集・加筆された奇術書 『マジックグッズ・コレクション』が12月5日に東京堂出版より刊行されました。(定価 ;税込み2,520円)

c0049409_19124368.jpg主題の“見出し”は5項目に分類されています。各記事は見開き毎に文章と写真が対になり、時系列で掲載されているので、とても読み易く、又スポットが当たった人物や事象を時代の流れに沿って追えるため、マジックの文化史として読み進める楽しさがあります。

日本のマジシャン (12話~その内7話が初代天勝師絡み 
世界のマジシャン (14話)
奇術道具 (8話)
コレクターズ・アイテム (12話)
奇術書・雑誌・新聞・カタログ (日本9話 海外8話)


自分的には「日本のマジシャン」と「奇術書・雑誌・新聞・カタログ」に惹かれました。前項には三年前に河合勝氏の「手品?MAGIC?トリック展」で時空を超えて虜になってしまった‐あの妖艶な初代松旭斎天勝が、著者=土屋氏のお父上と親密な交流があり、浮名?の噂まであった事などの新情報…出版に当たり新たに書き下ろされた記事には特に興味を覚えました。

この本はマジック・コレクターのベテランはもとより、これからマジックの世界で羽ばたく若いマジシャンに取っても精神的なバックボーンとなる筈~ぜひ読まれることをお奨めします。
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by ishiken55 | 2009-12-09 19:30 | マジック ニュース | Comments(0)

リフルシャフルの“快”と“怪”

先週金曜日(11/27)の「カードマジッククラブ」の例会は5週間振り、参加者は今迄で一番少ない7名でした。少ないと寂しい気もしますが、この程度がカードマジックのレクチャーを行うには最適な感じもします。今回取上げたカードの技法はシャフルでした。

*ヒンズーシャフル;シニアは一般的に持ち手が深い。引き抜く感じの人もいて驚く。
*オーバーハンドシャフル;「欧米ではノーマルな…」と,本の知識にて知ったか振り。
*リフルシャフル (3種);faroもコツを掴むと意外に早い習得、挿入が快感?かも。

また、今回リフルシャフルを使ったサンプル作品として「カップル集合」をレクチャーしました。以前所属クラブの研修会で長老のKさんが「リフルシャフルは1回やっただけでは、並び順に一定の秩序が保たれている」事を利用した作品を紹介して下さり、とても興味を覚えました。それを思い出し、同様の原理を用いて、より簡単な作品として上記を取上げてみました。

後に知った事ですが、このカードマジックの原理を、考案者ノーマン・ギルブレスの名を取ってギルブレス・プリンシプル(Gilbreath Principle)と言うそうです。私がレクチャーした作品はギルブレスのマグネティック・カラーそのものでした。「そんな事も知らずにレクチャーをしているの?」と詰ること無かれ、セルフワーキング的な作品に目覚め始めたばかりの私なのです。皆さんだってお若い頃…好きな女性については、その一挙手一投足が気になるのに、関心のない女性については、その行動に全く無頓着であった事を…遠くに思い起してください。

・企業合併~初シャフル(人事)は、秩序保持のため一定の順番が保たれるのが常道。
・政権交代~1回のシャフル (選挙)では、真の政治変革は不可能に思えて来る鳩小舎。

カードマジックを見ていて「テーブルの上のカードを、リフルシャフルで切り混ぜてください」と、マジシャンから言われた時は、“怪しさ”を排すため、リフルシャフルは2回行いましょう。『カードマジック辞典』で、マグネティック・カラー(P.233)の次に掲載の「仲のよいカード」をトライしてみました。これもシンプルな良い作品です。でも、最良のカップルに組んで並べたつもりですが、K(キング)とQ(クイン)の仲は意外に冷え込んでいるみたいです。

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by ishiken55 | 2009-12-02 12:45 | マジック エッセイ | Comments(2)