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「昭和の日」のマジカルメモリー

今日は「昭和の日」今朝の読売新聞「編集手帳」に掲載された文章の一部を転載。

きみの部屋にオバケはいないかい?その歌は問いかける。オバケは名前を「ムカシ」という。都はるみさんの『ムカシ』(詞・阿久悠、曲・宇崎竜童)である<こいつにうっかり住みつかれたら/きみも駄目になってしまうぞ/何故ってそいつはムカシ話で/いい気持ちにさせるオバケなんだ…>。現実から目をそむけて、遠い日の感傷に逃避するなかれ、という教えだろう 作詞した阿久さんはかつて本紙の連載『時代の証言者』で、「いい時代があったとすれば昭和30年代に入ったころでしょう」と語っている。ムカシとはその頃を指すのかも知れない。 まだ多くの人々が貧しかったが、今日よりも明日は暖かく、明日よりもあさっては明るいと、信じることができたのは確かである。・・・(後略)

今日だけは阿久さんにお許しをいただき、「ムカシ」を覗いてみよう。

今月の上旬からPCが不調のため今日新品に交換します。と言う訳で、あまり意味のない記事ですが従来のPCでの最後の書込みです。昭和の3C=カラーテレビ+クーラー+車。平成の3C=カード+コイン+カップ&ボール…これはクロースアップマジックの盛況三演目。
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by ishiken55 | 2010-04-29 12:44 | モノローグ | Comments(0)

レクチャーコンサート形式のマジックとは~(上口龍生氏の演技から)

一週間以上前の事になりますが、上口龍生氏が東京アマチュア・マジシャンズ・クラブの例会にゲストとして来会されました。上口氏はクロースアップから和妻やイリュージョンと言った大掛かりなステージまで幅広いマジックをレパートリーにされているプロマジシャンですが、昨秋赤坂見附駅前にオープンしたマジックバー「サプライズ」の経営者であり、またクラシックマジックに大変造詣が深い奇術研究家でもある方です。

その上口氏が、男性のマジシャンだけが集う会でどのようなマジックをされるのか、興味を抱きつつ例会に参加したところ…演じるマジックに関連した歴史やエピソード・ご自分の体験談・思い入れなどの語りを挿みつつ、懐かしさの中に斬新さも覗く古典的マジックを披露されたのでした。そして次々と目の前で繰り広げられるシンプルな不思議現象を楽しみつつ、我々より遥かに若いプロマジシャンの30分の話に間断なく興味を惹かれ続けました。

ご本人の言によりますと、この演技の進行は…参加者の殆どが年季?の入った奇術愛好者である事を配慮し“レクチャーコンサート形式”のマジックを試みられたそうです。マジシャンのみを対象にしたsaloonでの魅力的な演技スタイルと思いましたので、今後の展開が期待されます。今回は特定の者にしか見られない演技でしたが、同様のシチュエーションでの経験を持たれる方の参考のために、上口龍生氏が演じられた演目を記載させて頂きます。

上口龍生氏の 「お札プロダクション」
なぜ最初にマネーが登場?演者のメッセージが込められている気もして~。
スライディーニの 「ノッテッドシルク」
2枚の白いパラシュート素材のハンカチのみを用いるシンプルで粋なマジック。
ネイト・ライプチッヒの 「シンパセティックカード」
ヒリヤードのグレーター・マジックに掲載、グラスは上口氏のアイディアと推測。
スライディーニの 「ロープ切り手順」
カードがポピュラーになる前はロープマジックが中心であった話から始まり~。
ダイ・バーノンの 「バリバディーウォールナット」
数個の胡桃・お皿・筒・グラスといった素朴な道具による不可思議なマジック。
デビット・リーガルの 「カップ&ボール」
“悟空の玉”から始まり本格的な手順へ、ラストは“悟空の玉”への回帰!!

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by ishiken55 | 2010-04-25 14:58 | マジック エッセイ | Comments(0)

「MAGIC BOYS ~マジシャンたちの肖像~」

先週の木曜日(4/15)、東京のマジシャンズクラブに行く途中、北千住の紀伊國屋書店に立ち寄りました。雑誌、単行本、新書の各コーナーをチェックした後、小スペースのマジック書の棚に目をやったら 『MAGIC BOYS ~マジシャンたちの肖像~ と題する本が目に留まりました。

それを手に取り中を開くと、いきなり知人のSさんやMさんの凛々しいお顔が登場したので…興味を覺え、150ほどのページにパラパラと目を通しました。この本を簡潔に表現すると~スイカかメロンの様な球形をした日本マジック界を、任意の箇所から包丁でスパッと切り、その断面に現れたプロ・クリエーター・研究家・社会人・学生・子供迄のマジシャン達を、有名無名を問わず、その姿を写し撮り、文を添えて一冊の本に纏めた~と言ったら良いでしょうか。

この本の写真は2005年6月から2007年10月に掛けて撮ったそうで、撮影時から凡そ4年が経過。その間にマジシャンとして飛躍された人もいれば、マジックの世界から脱け出してしまった人もいる事でしょう。実はこの本の52ページに母校の奇術部が掲載されています。撮影日は2006年4月22日、創部(補;クラブ昇格)は3期生の頃…と書かれ、私がその3期生。

2006年は創部40周年の記念パーティーを開催した年でした。既に32回の発表会を開催していますが、発表会に出演されたプロマジシャンはお一人、観に来られたプロマジシャンもお一人、観賞後プロになられた方がお一人、このクラブ出身でプロマジシャンになった者は未だおりません。私はこの鎖国風マイナーさが何とも言われず好きなのであります。しかし、母校は先月閉校となり姿を消しました。今は後継の学校に奇術部は引き継がれています。

掲題の本は~2010年4月22日初版. きんとうん出版発行. 税込価格1,890円.

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by ishiken55 | 2010-04-18 20:30 | マジック ニュース | Comments(0)

元浅草でボランティア・マジック

先週の木曜日(4/8)、元浅草のデイサービス施設でボランティアのマジックをして来ました。デイサービスへの出演は1年3ヶ月前の亀有以来二回目です。開通以来5年も経つのに初めてつくばエキスプレスに乗車し、新御徒町駅から徒歩1分の所にある『デイサービスセンターなごやか御徒町』へ。観客は施設利用者が14人で職員さんを含めて20人、前回と比べると半分以下の人数でした。都心の施設は郊外の施設よりも小さいのが一般的なようです。

今回の『元気が出るお楽しみステージ』は、新舞踊のお姉さまと手品(私)の二人、それぞれ30分の持ち時間で合計1時間。新しい演目も取り入れて下題のマジックを演じました。
リングとロープ (桜をイメージしロープはピンク色)
c0049409_11314253.jpgチャイニーズステッキ (自製でなく市販品を使用)
アンビシャスカード (ジャンボカードは初トライ)
ファンカード (カードを落とした発表会リベンジ)
色変わりするボールペン (サロンでは初の披露)
硬くなるロープ (シモネタ用ではありませんよー)
鉢に咲く花 (鉢が大きい割に花が小さいのです)
縦笛のウォンド (チューリップと鉄道唱歌を独奏)
2本のロープ (観客参加には打って付けの手品)
アピアリングケーン (2年前某女史さんから戴く)

4つのパートをそれぞれ7分前後と推測し、30分と見積もったのですが、5分ほど早く終了。ゆったり演じねばと心では思いつつ、現実は早くなってしまう傾向があります。反応が良かったのは①⑧⑨、反応が悪かったのは③でした。お年寄りには記憶系はNGと言われておりましたが、演技の中に1つはカードマジックを組入れたいと思い、カードを大きくして且つ現象を単純にした積もりでも、やはりこう言う場ではカードは鬼門のようです。c0049409_11572050.jpg
共演した新舞踊のお姉さまからは、「マジックの出演者はどなたも大きな道具を持ち込むのに、百円ショップのゴミ箱の様な小さな入れ物に道具を準備したのを見て、こんなみすぼらしい小道具でこの人大丈夫なのかしら?と最初思ったけど、私自身が楽しめるマジックを見せて貰ったのは初めてよ~」と、お褒めの言葉を頂戴しました。お姉さまとは、帰りTX線で北千住までご一緒しました。ひと月に十回以上色々な所に出演されているそうです。私より一回り近く人生経験が長いとお聴きし、その若さに“”。

PS.
劇作家で小説家の井上ひさしさんが、9日の夜肺がんで亡くなられました。
享年75歳、ご冥福をお祈りします。今頃はひょっこりひょうたん島でしょうか。
マジシャンとしては、やはり「月なきみそらの天坊一座」が頭に浮かびます。
この作品には心霊マジックなどが出て来ます。この小説を書くに当たり・・・
井上ひさしさんが坂本種芳氏に取材をされた事を、先月知ったばかりです。
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by ishiken55 | 2010-04-12 12:09 | マジック ニュース | Comments(0)

かごめ、かごめ (副題;サロンマジックは中間小説?)

文芸には、純文学と大衆文学の間に中間小説があります。(戦後の造語とのこと)
奇術にも、ステージとクロースアップの間にサロンがあります。(場違い比較?)
中間モノには多くファンがいるのに、どの分野も根無し草的な雰囲気が漂います。

先週の月曜日、会社の上司だったU氏から電話があり「六月に古希を記念し郷里で中学時代の同窓会が開催される。ついてはその席で手品をやりたいので、伝授をお願いしたい。」との依頼でした。U氏は一日置いて水曜日に来宅。4年以上のご無沙汰を埋める会話の後、二時間ほどマジックの手解きをして差し上げました。

講習をするサロン作品をピックアップするに当たり、マジック書を調べようとしたら、大してマジック書がある訳ではない書棚に、クロースアップ系の本は週1冊の読了で一年分近く有るのに、サロン中心の本は一ヶ月分しか無いことに気付きました。“根無し草”を根付かせるべく、滋養に富んだそれなりのサロンマジック書の登場を期待したいと思った次第です。参考迄に、U氏に提示したサロンマジック作品を記して置きましょう。
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①ボトルの出現…「大人のマジック (2003年)」より
②ブックテスト…「メンタルマジック (1995年)」より
③硬くなるロープ…トリックス社の販売商品
④かごめ、かごめ…「社交奇術 (1957年)」より ⇒⇒⇒
⑤2本の紐…「社交マジック (1974年)」より
⑥リングとロープ…'08版いしけんのルーティン

この中から、3つ乃至4つを使って貰えればと思っておりまして~①のボトルは地元の銘酒、②の本は青春時代の“中間小説”(「若い人」等)、③は勿論下ネタ用、そして④の「かごめ、かごめ」は男女の絡み~などと、他人の事だと思って勝手に想像を膨らませています。手品が首尾よく宴のお役に立てれば幸いです。
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by ishiken55 | 2010-04-05 12:49 | マジック エッセイ | Comments(0)