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タネ玉不要の「四つ玉」は…幻の彼方?

ここ数年、色々な場で古典的演目「四つ玉」を拝見しました。その中には感動的な演技も幾つかありましたし、演者の年齢層が広いのも「四つ玉」ならでは、根強い人気が窺えます。
  
私はと言うと…この家でも過去に何度か能書きを垂れておりますが、18才でボールアクターを降板してからは、まともに人前で演じた事がありません。そこで年初に一念発起、今年は「四つ玉」のリハビリにトライしようと思い立ちました。そして手始めに“タネ玉”を使わない1分少々の「四つ玉」手順を創り、この2ヶ月ほど所属クラブのクロースアップ発表会用に準備をして来ました。しかし今回は諸般の事情から演じない事に相成りました。将来この手順を参考にする時もあろうかと思い、自分への備忘用に手順を書き残して置くことにします。上着の左内ポッケに赤白玉、ズボンの右腰ポッケに赤玉、右手に白玉を持ったところから始まります。

① 右手の白玉を転がすように左手に握ると、玉は消え右手の食指と中指間に出現。
② その玉を左手で奪い取り、息をかけると泡と消え玉は右手の中指と薬指に出現。
③ 左拳の上の玉を右手で取り、投げ上げると玉は消え、左手を伸ばすと玉が出現。
④ 玉を左手から右手へ渡し示した後、両手でクルクル回すと、白玉は赤玉に変身。
⑤ 赤玉を左手から右手に移し中指と薬指間へ回す。左手で撫でると白玉に逆戻り。

⑥ 白玉を左手に移動。右手で上着の内ポケットから赤玉を取出して、赤白仲良く。  
⑦ 白玉を右手の食指と中指で挿み、左手を離すと、中指と薬指の間に赤玉が出現。
⑧ 左手の食指で右手の薬指と小指の間を指さすと、そこにコロコロと白玉が出現。
⑨ 右手を返し赤白4つの玉を示し、左手で小指側の白玉を摘むと‐両手に白玉1つ。
⑩ 両手の白玉を目に当ててから乳に当てると、左右の食指と中指間に赤玉が出現。
⑪ 左右の手を上下に繋ぎ白赤白赤の縦一列に玉を並べた後、両手の玉を収納箱へ。
グレーは従前からのアクト は最近仕入れたアクト は自分で考えたアクト)

ps.

やはり40年超のブランクは大きいものを感じます。先週のクラブ例会にIBM東京リング会長ゆみさんがゲストとして来会されました。2000年、2003年の優雅なFISM演技が印象深い…あの中嶋ゆみさんです。ファンカード、六枚シルク等を披露して頂きました。演技を行う上で心掛けている一つは『取出した道具を大切に扱う事』だそうです。「四つ玉」が増え行く折のボールを愛しむ表情を想い出し、ゆみさんへのファン度は更にアップしたのでありました。
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by ishiken55 | 2010-05-25 19:21 | ボールレクチャー | Comments(0)

ポール・ルポールからポール・カリーへ

一昨日は飯田橋にある「カフェ・ラブリコ」で開催の『創作民話朗読の会』へ。
30席程の小さなカフェには小ステージがあり、会費はドリンク付で2,300円。
c0049409_12271125.jpg辻田三樹恵さんが創られた民話を新劇の俳優さんが朗読する催し。
1話十分程の作品を、中間に休憩を挟み、四人で6話が朗読される。
伝承民話や童話ではなく、飛躍した発想の不思議な辻田遠野物語。

満席は老若男女様々、都会には色々な文芸的表現があるものです。
その儘手品のショーに移行しても違和感が無いカフェでありました。
この会を観賞して“創作”の二文字が心身に纏り付いて離れません。
自分も暫時…ル・ポールからポール・カリーへ鞍替えせねばと~。
ポール・カリーのThe Mystery Sequenceに触れたのも一因です。

※カフェの隣は「東京大神宮」、人気スポットのようでお嬢さん方が大勢参拝。
当方は「つじ田」でラーメンを食す。和風だしの太麺、星二つというところか。
創作民話の筋も飛んでおりましたが、負けじと私の脈も相当飛んでいます。

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by ishiken55 | 2010-05-18 10:15 | マジック エッセイ | Comments(0)

日本にマジック雑誌が復活する日は・・・

アメリカのマジック雑誌の草創は1895年に発行された「Mahatma」だそうだ。115年前となると日本では明治28年、漱石が「吾輩は猫である」で作家デビューする10年前の事。その後米英では多くのマジック誌が創刊され…勿論消えて行った雑誌もそれなりにあるが、今でも月刊誌を中心に相当数の雑誌が発行されている。この情報は所属クラブの博識家Mさんの請売りなのだが、過去の雑誌の多くがネット上で見られるというのも凄いことだと思う。

日本で過去に発行されたオープンなマジック雑誌は季刊誌の「奇術研究」と「ザ・マジック」のみである。昨夜も「奇術研究79号」を取り出し、マジックの調べ事をした。「ザ・マジック」が休刊になってから早一年、最近は頓に喉が渇く。代飲として「Genii」を慎ましく購読するも、文字の小ささに辟易(本当は横文字に弱い)。今月初旬に届いた5月号を開いたら、カウフマン氏のジャパンカップ参加レポートが掲載されていた。日本のマジック雑誌や~い!

ps.
日本にも現在「奇術探求」を始め、ネット販売や会員対象のマジック誌は沢山存在する。その中で一番マイナーなマジック誌は、いしけん編集の「カードマジッククラブ誌」かも。A3二つ折りのその会誌も今月から倍増の20刷。“ローソン”印刷所から“ちいさいマジックのおうち”の製本室に運ばれ完成した5月号が、「おまけ手品」と共に誇らしげに目の前に鎮座している。

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by ishiken55 | 2010-05-11 13:07 | マジック エッセイ | Comments(3)

5月2日は関東大学奇術連盟主催の“春連”へ

『春の新入生歓迎発表会』通称“春連”は今年で6回連続の観賞です。開催会場「みらい座いけぶくろ(豊島公会堂)」への来場者は、大方が現役の学生さん、一割ほどが加盟校の若いOG・OB氏、後は極少人数のマジック愛好家と想定されます。定点観測では自分より年配の方はお二人のみ、今回はシニアの方が少ないなぁと感じました。それでも5年前に観に行った時は若者に囲まれて足が地に着かない思いをした記憶がありますが、その後5つも歳を取ったのに、今では会場に居て殆ど違和感を覚えません。感性が衰えたのか、はたまた時代は違えども~自分も同じマジックボーイズの一人なのだと居直っているためなのか?

さてさて前置きはさて置き本題に。今回演じられた第一部7演目、第二部6演目、合計13演目の中から印象に残った演技を書き留めておくことに致します。
吉井将太さん・篠原真理沙さん(慶應)の 「ハト」
衣装の黒と白いハトのコントラストがステージ上で映え、バラの花や風船も白を用いモノトーンを引き立てていた。さらっとしたカードのアクトは嫌味にならずハト出しの技も秀逸。
ナツコさん(法政)の 「リング」
2本リング⇒3本リング⇒4本リングへの変化は、本数毎の表現の違いが楽しかったし、確り練習した賜と推測されるメリハリのある動作が美しかった。個人的には今回一押しの演技。
よしださん(千葉)の 「カード」
最近の学生さんのカードは、やたらに“カードを撒き散らす”手順が多く見受けられますが、学生らしい丁寧なカード捌きは温かみがあり、後味が爽やかで気持ちの良いアクトでした。

その他…棒とカップで会場を沸かせた「ジャグリング」(法政)、色変わり技が冴えていた「シンブル」(明治マギー)、二人での小形傘出しが見事だった「和妻」(慶應)に注目。

“春連”を観ていて感じたのは、5年前は多くの演者が演技中に何度も独特の誇示をして、年代の離れた者には異様な感じを受けたのに比べ、今回の演者には全くと言って良い程あの独特のポーズが見られなかった事です。その仕草については過去に何度かマジック愛好家の間で議論をした記憶があり、NG寄りの賛否両論だったように記憶しています。YouTubeの普及やCrossRoad等の交流から収斂して来たのかも知れません。会場内ではあちこちにカードを鮮やかに弄る学生の姿…その手捌きを横目で睨み“若者は若者なりの、シニアはシニアなりの、持てる特性を活かしたマジックを演じるのがベストのマジカル人生行路”と呟く。

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by ishiken55 | 2010-05-04 11:18 | マジック ニュース | Comments(0)