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どんぐりころころ

今年は熊が人里に現れ住民に危害を加えたニュースを度々耳にします。夏の猛暑で森の木の実が不作だったのが原因とか。赤く色付き始めた庭先のピラカンサや千両を目当てに、ヒヨドリなどが早くも食事に訪れています。木の実と言えば代表格は“どんぐり”。そのどんぐりはカシ・クヌギ・ナラなどの実の俗称だそうです。人には食べられない実でありながら、きりっとした愛らしい姿は子供の頃からお気に入りの秋の風物です。「寺田寅彦随筆集・第一巻」の冒頭作『どんぐり』、時の儚さと物を通して人を愛でる思いが交叉した大好きな一文です。

先週(10/21)、クラブの例会ゲストに、女性マジシャンの南海子さんが来会されました。彼女とお会いするのは実は初めて。六年前ひょんな弾みから始めたこのおうちでおすが、南海子さんがエキブロにおられたのでリンクの許可をお願いしたのは五年前。その後アメブロに移られ今はリンクにありませんが、父親の様な思いで時々動向を確認させて貰っていました。ですから、結婚されて、お子さんもいることも知っています。月日の経つのは早いものです。ナチュラルな雰囲気と新宿高島屋時代のお話を挿んだポケットリングがとても良かったです。

「どんぐりとマジシャン南海子さんの間に何の関連があるの~?」
その問い掛けは、『どんぐり』をお読みになってからにしましょう。

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by ishiken55 | 2010-10-25 17:12 | マジック エッセイ | Comments(0)

右門リハーサルと左党マジシャン(石田天海師comeback)

一昨日(10/17)は、10月31日の日曜日に開催される発表会の右門リハーサル。
リハーサルは重要ですし、嫌いではないのですが、ダメ出しは結構こたえます。
44年前の演者は輝ける一つ星~ 初々しさと可愛らしさが売りだったのに~
幾多の星霜を経て今は腹の出た只のオジさんです。あの小生意気な時代は今は昔。
演技的には、八月に母校後輩から指摘をされた箇所でやはり品位を問われました。
そこは素直に手順を変える事に。池袋、柏、地元で買った三本のタイもお蔵入り。
秋の日のビヨロンの気持ちの中、奇術研究家のKさんが会食に誘って下さった。
虎ノ門飯店に、天海師とスライディーニ師が遊びに来てくれた様な思いに浸りぬ。

c0049409_15162986.jpg数名が集まった歓談の中で、石田天海師は左利きであったとのお話を聴きました。名作「飛行するクイン」の構成はその事と関わりがあるようです。全世界の約一割の人が左利きと言われています。野球の世界では、サウスポーと呼ばれる投手やイチロー選手のような左バッターが高く評価されています。片やマジックの世界では、生涯逆手で通す御仁もおられますが、大概の人は左手でデックをディーリングポジションに持ち、右手でカードを配る基本に則っているようです。天海師の他にも左利きのマジシャンは統計学上は一割いることになります。『そうか、あなたも隠れ左党マジシャンでしたか…!』

典型的な右利き“いしけん卓木”による初和歌を一首
練習すれど 練習すれど猶 わが手品 まともにならざり ぢつと左手をみる
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by ishiken55 | 2010-10-19 15:38 | マジック エッセイ | Comments(0)

ウエスタン・マジッククラブ市川の「ファミリーマジック 2010」

一昨日(10/10)は、千葉県市川市・市川メディアパーク内にある「グリーンスタジオ」で開催された題記のマジックショーを観に行きました。「いやいや、茨城の田舎住まいの人が、よくそんな遠い他県のショーを観に行くねぇ…」と云われてしまいそうです。確かに同じ千葉県のクラブでも柏や松戸は近いですし、開催されるショーでは常連のマジック愛好者の方々の姿が会場内で多く見られます。それに引き替えこのショーの観客は概ね近在の方々。それでも会場キャパの八割方~二百名以上の観客が訪れて中々の盛況でした。今年で創立25年を迎え、初めて一般客を対象にしたクラブ単独のマジックショーを開催されたそうです。

この『ウエスタン・マジッククラブ市川』とお隣の『行徳マジッククラブ』は、私がTAMCに入会する切っ掛けを与えてくださった故・持永恒美氏(元TAMC会長)が興されたクラブで、両クラブの会長さんへ今月末に開催の発表会チケットをお渡しする目的もありました。ショーは30名ほどの会員さんの内、17名が第1部と第2部に分かれて出演。趣味としてのマジックを存分に楽しまれている姿を~此方も愉しく拝見させていただきました。テクニック的な事はさておき、印象に残った演技を三つピックアップしますと・・・
宮野入さん(女性)のロープ&シルク; 「風に吹かれて」
ロープ・シルク・花~を使われた演者さんが多かった中、シンプルな現象の作品を選ばれて、且つ良く練習されているのが感じ取れ、観ていて気持ちの良いマジック演技でした。
井田さん(男性)のトーク系アラカルト; 「サンデー・テレビショッピング」
メンバーの中では若くて、男前で、お喋りもお上手。多分このクラブのアイドルなのかも?星条旗風の タオルを用いたストーリーのある手順はご自分で考えられたと思われ、一押しの演技。意味不明のアクトや重複動作を修正すれば更に良くなるように感じました。
櫻井さん(女性)の“米と水”; 「豊年万作」
久し振りに名作「米と水」を拝見しました。折角袴姿で登場されたので、演出面でプラス1のひと工夫をされたら良かったかと思います。なお、日本の古典奇術「米と水」は1956年力書房刊・坂本たねよし氏と柳沢よしたね氏の共著『奇術特選20題』に掲載されています。

第3部はゲストのマスクマンと松旭斎すみえさんが登場。黄色い衣装がとてもお似合いのすみえ師匠、軽妙なトークを聴いているだけでいつもながら幸せな気分にさせてくれます。帰り際に「〇〇〇〇のいしけんです」とご挨拶。すみえさんはこのクラブの顧問との事。

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by ishiken55 | 2010-10-12 12:49 | マジック ニュース | Comments(0)

52円50銭のトランプ

今年の前半に半分のカードを用いた作品に少々嵌り込んだ関係から、ダイソーのジャンボカードをハサミで寸分もずれずに1/2にカットするテクニックが身に付いてしまいました。振り返ってみると~地元茨城のクラブのレクチャー用、東京のクラブのクロースアップ発表会関連、個人的な研究用~等々を併せると、6デック三百枚以上をせっせと切り込んだのですから、上達しない訳がありません。これだけ切って原価はバイスクル1個と全く同じだというのが、これまた驚きです。折角テクニックを身につけたので、半分にカットするポイントを伝授いたしましょう。ずれ幅は0.5ミリ以下、1枚の所要時間は5秒以内が目標です。
①ハサミは一断ちでカット可能な大形品、場に映える様柄の色は派手目な一丁を選択。
②最初の切込みが重要。裏側に当てた薬指でハサミの歯をガイドしつつ狙いを定める。
③カードの裏模様の中央を目で追い、中心迄の仮想線を刃が通るように切り進む。
④中央で一旦歯を広げ、迅速に切り続け最後の箇所が曲り易いので丁寧に切落す。

一組全てを半カードに切ることで、ポーカーサイズと同じ大きさのペア・デックとなります。この“52円50銭”のトランプ二つで、自分と同世代の女性を相手に「相思相愛のカード」を演じると、しっぽりとした雰囲気になること請け合いです。騙されたと思ってお試しあれ!アレ?
なお、「相思相愛のカード」…とは『デックを客と演者が持ち、シャフルをしてから交換する。カットをした箇所のカードを双方が憶えて中に入れ込み、再度デックを交換して憶えたカードを抜き出すと、2枚が一致する』“Do as I do”と呼ばれている作品の一つです。J.Hugard 監修「Encyclopedia of Card Tricks」のチャプター3に多数の作品が掲載されています。

ダイソーのジャンボカードは使い道が色々あって、アマチュアマジシャンは重宝している事と推測します。ただ定常的に販売されていないのが困りものです。先日訪れたダイソー店では予想通りこのカードが無く、代わりに間欠的に見かける二組セットのトランプを購入してみました。これも一つ“52円50銭”のトランプです。カードマジックを演じるには些か紙質が頼りないものの、プラスティック製ではないのが好感です。幼少時に物の劣化を肌で感じることは大切なこと。こう云う廉価な紙トランプは子供さんに買って欲しいとその時思った次第です。

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by ishiken55 | 2010-10-06 11:11 | マジック グッズ | Comments(0)