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半分のカードを使った『めくり札 と めぐり札』

その日は、学生時代のミニクラス会。都内の和風割烹に、いしけんを含む5人の旧友が顔を揃えました。十年に一度程度集まるメンバーの話題は・・結婚のこと、子供のこと、仕事のこと、親の介護のこと・・と、年代を経る毎に話題が移り変わって来ました。現在は既に皆第一線を退き、子会社の役員をしていたり、関連会社の顧問であったり、趣味を目一杯楽しんいる者もいたりで、色々です。今回の話題は自分達の老後に関することが中心でした。

暫くした頃~「いしけんは今も手品をやってるのかい?」 「ああ、マジックは俺にとって無報酬のライフワークだからね。」 「それじゃ、一つ見せてくれないか!」・・ここで断ったら男が廃るし、バッグから嵩張る道具を出すのは野暮だし・・そこで、いしけんくんは胸の内ポケットから名刺大の薄いソフトケースを取り出しました。「ここに大きめのトランプ5枚を半分に切った10枚のカードがある。これをよく混ぜてから5枚ずつに分け、裏向きにして置いておくよ。」

「さて、Aには子供が2人いたね。Bには3人、Cは俺達で一番多い4人だったかな? Dは一人っ子のケンタ君1人か。俺には子供がいないから、5人で子供の合計は10人だ。日本の子孫繁栄への貢献度は、可もなく不可もなくと云うところだなぁ~。」次に、いしけんは傍らにあった赤と青のボールペンを手に取り、「ここに赤と青のボールペンがある。このキャップを二つの山の脇に置き、山の呼び名にしょう。こちらが赤の山、そしてこちらが青の山だ。」

「それでは子供に一番恵まれたCから、思いつきでいいから、赤又はと子供の人数分云って欲しい。その都度、自分は云われた方の山の上のカードを1枚下に回すからね。それが終わったら、二つの山の上にあるカードを各1枚手渡すけど、そのカードの表はまだまだ見ないで欲しい。」次にCにやったのと同じ動作を、子供の数の順番でB、A、Dにやって貰いました。因みに、Cは赤を4回、Bは青を三回、Aは赤と青を1回ずつ、Dは赤が一回でした。

「こう云う事をお願いすると、人の性格が現れるものなんだ。それを逆手に取るのが手品なんだけどね。今・・赤と青の山には1枚のカードが残っている。これはもう選択の余地は無いので、俺のカードとしよう。“残り物には福がある”そうだけど見てみよう。ほほう、ペアのカードになっているよ。皆もそっと2枚のカードを見て、それが一致してたら、お互い見せあおう。」 「お前、手品の腕上げたなぁ!」 「いや、人の心を掴めるようになっただけさ~?」

c0049409_18415678.jpg これはセルフワーキング作品で古典的な原理を用いています。
ポイントは5枚ずつの山にするところで、如何にも自由に切り混ぜ、二つの山にしたと思わせることです。字を小さくし、下記に秘密のアクトを載せておきます。なお、本文の場面は全てフィクションです。

① 10枚のカードは、5種類のカードであることが分かるように、2段に並べる。
② 一旦、上側下側のカードを順番に集め、それを1つの山にすべく重ね合わせる。
③ 「よく切り混ぜます」と言って、2回ほどヘイモウシャフルをさりげなく行う。
④ 「2つの山に分けます」と言って上から1枚ずつ右手に送り、5枚を数え取る。


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by ishiken55 | 2014-07-24 18:58 | カード レクチャー | Trackback | Comments(0)

「素ボールレクチャー」・・・≪その5≫

サッカーのワールドカップは、日本チームの予選敗退で一気に盛り上がりが急降下し、国民の心を察したかのようにジメジメした梅雨空が続く日本です。ただ・・サッカーに限らず、ワールドカップなどというものは、本大会だけが面白いのではなく、予選会の中にも、限りないドラマがあり、そこに楽しみがあると言えないこともありません。マジックのワールドカップに相当するFISM大会が、来年イタリアのリミニで開催されます。今夏に日本の予選会、秋にはアジアの予選会が行われるそうで、日程が許せばどちらも観たいと思っています。

さて、前置きが長くなりました。3年半前に初掲載した『素ボールレクチャー』ですが、5つ目のアクトを記載いたします。そして今回でこのシリーズは一区切りとなります。なお、今年の秋に素ボールの演技を披露することになるかも知れませんので、実現した折には、新たに取り入れた“オリジナル技法”を、このシリーズの続編として掲載しようと思っています。今回の技、「これが手品なの?」と思われる方がいるかも知れません。でも、「これも手品なのです!」。試しにやってみて頂ければ、紅白ボールの隠微な不思議さがお分かりになるかと・・・。
≪現象≫
左右の手の指先に持った乳房付近にある白いボールを、徐に背に回し、一気に元の位置に手を戻すと、二つのボールが共に赤いボールに変わっている。
≪準備≫
両手の親指と人差指の間に白のボール、両手の掌には赤のボールをパームする。
≪動作≫
① 両手の白いボールを乳房付近に当て、不満顔で首を左右に振る。 [写真 左]
② 両手を胸から離し、隠し玉に注意して、背中にゆっくり回し込む。 [写真 左中]
③ 白いボールが隠れたら、即刻 白と赤のボールの位置を入換える。 [写真 右中]
④ 両手を乳房の位置に戻し、赤のボールに変化していることを示す。 [写真 右]
この時、嬉しげな顔をし乳房の上を指で揺する。(但し卑猥にならぬように~)

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by ishiken55 | 2014-07-11 21:48 | ボールレクチャー | Trackback | Comments(0)

『〇△郷土かるた』 と戯れる

六月の市の公報誌に『〇△郷土かるた』が発売された記事が出ていたので、先週-市の出張所を訪れた際に、税込七百円の“かるた”を買いました。仕事の関係で当市に住み始めてから30年になります。とは言っても郷土に纏わる事はそれほど知りませんので、自己啓発と自分に言い聞かせつつ・・実はこの大きさの紙片を見るとつい手が出てしまうのです。ご来家の方の99%はこの地以外にお住いと思いますので、市外の方にも分かる札を5つほど~

あんぱんに 臍つけた人 木村安兵衛 (木村屋のアンパンは明治7年創業)
〇△沼 ここはうな丼 発祥地 (~と言われておりますが、真偽のほどは?)
古き佳き 明治の面影 シャトーカミヤ (浅草の神谷バーは多分ご存知かと
平和を願い 微笑み絶やさず 〇△大仏 (本人は、2回しか行っていません)
夕暮れの 湖畔に佇む 芋銭翁 (小川芋銭を知らねば、教養が疑われます)

c0049409_9161940.jpgこの“かるた”の枚数は、「文字なし」 「文字有り」共に53枚です。何故か、トランプの枚数と一致しています。
ポーカーサイズのカードを重ねたら、横幅ぴったり、縦は1ミリ大。「文字なし」の裏はブランク、これでアヤシイことが出来るかも・・。

今迄の経緯もあり、市の名称を伏字(〇△)にしました。ただ、文面を読まれ99%の方はお分かりかと思います。まぁ~種が知れても、それを故意にほじくらないのが、マジシャンの伝統的礼儀というものでありまして・・。
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by ishiken55 | 2014-07-01 09:31 | モノローグ | Trackback | Comments(0)