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「阿部徳蔵」の姿を探す旅へ

今日は関東も朝から雪がチラついています。昨日は地元の税務所を訪れ確定申告をして来ました。そんな訳で今日は天候も相まって、深閑とした部屋でぼうっとして過ごしております。そんなボヤけた頭中に、ある人物のことが思い浮かびました。

皆さんは“阿部徳蔵”と云う人物をご存知でしょうか。明治22年に東京市小石川で生まれ、昭和19年に藤沢市鵜沼で逝去、享年56才。大正期に摂政宮(後の昭和天皇)に奇術を披露した人で、クローズアップマジックの先駆者だったそうです。

ある理由から、この奇術研究家の業績を調べることになりましたが、生活の実態など、謎めいた人でもあるようです。手始めに本人の著書やこの人の事が書かれた本などを、自宅の書棚を始めネット書店や地元の図書館で調べ、收集してみました。

10種類ほどの資料が集まりましたが、新たに手に入れた本は次の三冊です。
昭和11年 人文書院刊 阿部徳蔵著 『奇術随筆』
-序-文で自分が奇術に引込まれて行った経緯や石田天海師(阿部徳蔵と同年)の演技に触れた文を読んだ程度ですが、まだ触りだけなので大いに興味を抱かせる。
昭和13年 第一書房刊 阿部徳蔵著 『とらんぷ』
紙質が良く写真も多い。後ろの2割ほどのページはカード奇術が書かれている。
昭和46年 TAMC刊 坂本種芳監修 『奇術に賭けた人生-阿部徳蔵氏の横顔-
アマチュアリズムを貫いた阿部徳蔵の実像がゾンビのように浮かび上がって来る?

阿部徳蔵を探す旅の端緒についたばかりで、これから一つ一つ資料を確認しながら、先に進んで行かねばなりません。三冊の本を入手して驚いたのは、どの本も長年の経時で日焼けはしているももの、紙面に折り目が全く無く、読まれた形跡が見られないことでした。

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by ishiken55 | 2015-01-30 15:04 | マジック エッセイ | Comments(0)

感銘を受けた2つのMAGIC小冊子

年末の『秋連』会場で濱谷堅蔵氏と中村安夫氏から小冊子を頂いたことを書きました。濱谷氏からは武蔵工大マジックサークル時代に書留めた「奇術雑感ノート」の復刊版、中村氏からは千葉大マジックサークルの上村恵洋氏が現役時に書かかれた「Stage Magic」の復刻版で、共に千葉大学マジックサークル(CMC)の創立50周年を記念し上梓されたそうです。尚この二つのサークルは昭和41年に朝日生命ホールで『夢へのいざない』と題し合同公演を開催、私も観客の一人でした。

2つの小冊子を入手した翌日にざっと目を通したものの、未読ラックに置いたまま・・年末は師走の慌ただしさに追われ、松の内は落ち着いて読む心境に至らず・・正月気分が抜けた数日前からじっくりと読ませて頂きました。そこには凡そ半世紀前の筆者が二十歳の頃に書かれた文面とは思えない~奇術に対する分析、志向、情熱など、奥深い考察が織り込まれていて感銘を受けました。

[濱谷氏の冊子] ;演出を主題に展開され、奇術のストーリー性を模索していたことを知る。当時は既に長い経歴を持たれ、多くのプロマジシャンや奇術愛好家の方と交わられていた学生界のスーパースターであった濱谷さんならではのハイレベルの苦闘も感じ取れた。

[上村氏の冊子] ;当時奇術の経歴は数年の上村さんが、奇術を舞台芸術の域に高めるべくサークルのために書かれたステージマジック論は情熱の塊と言えよう。特に「Routine」の項は現在の自分が読んでも共感を覚え、“余韻”についての考えは大いに参考になった。

「Stage Magic」の復刻版を企画された千葉大OBの中村氏は、この冊子を関東大学奇術連盟に所属の各サークルに配布すべく現役の後輩に託されたそうです。半世紀前に同年代の人が書いた紙片は、現代の若者への良きサゼッションとして芽吹くことでしょう。
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by ishiken55 | 2015-01-15 11:21 | マジック ニュース | Comments(0)

新年(2015年)のご挨拶

正月の三箇日も過ぎ、今年も早五日目となりました。

遅れ馳せながら、下記の年賀状にて、新年のご挨拶に代えさせて頂きます。

今年は六年振りににチャレンジしようと稽古を開始しました。

 迎 春

昨年の12月初旬『秋季皇居乾通り一般公開』があり、初めて皇居内を散策しました。坂下門から西桔橋を通り東御苑へ。傾らかな石垣と静かに水を湛えた堀と初冬の木々の紅葉が調和した美しい景色を堪能しました。江戸の火災で天守は消失したそうですが、天守台の上に立ち、丸の内方面を眺めて一句・・・

  城跡と ビルの谷間の 未草(ひつじぐさ)


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by ishiken55 | 2015-01-05 16:48 | モノローグ | Comments(0)