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「奇術研究17号」への深~い想い入れ

力書房から発行されていた季刊誌『奇術研究』が廃刊になってから36年が経ちました。全体の1/4をリアルタイムで購入し、その前後の1/4はバックナンバーや古書店で買い集め、残りの2/4はある方のご好意で八年前に入手することが出来ました。所が臨時増刊号があることを見落としていて、全87冊のうち1冊が未入手です。まだ見ぬ1冊があると云うのは、人生の先に楽しみを残していると考えれば~ありがたい事です。

その「奇術研究」の中で、一番の“想い入れ”がある号を挙げるとすれば、即座に「17号」をピックアップするでしょう。では、何故「17号」なのかと云いますと、この「奇術研究17号」が、17才であった自分がカード奇術に深入りをするきっかけになったからでした。この号の表紙には赤字で“特集4枚のA”と書かれ、ハート・スペード・クラブのエースが表を向き、裏向きの一枚はダイヤのエースであることが窺われます。

高木重朗氏により解説された「4枚のA」の作品とは・・・
1.スチュアート スミスの四枚のA
2.ル ポールの手の選んだエース
3.ダイ ヴォーノンのフォア オブ ア カインド
4.サイ エンドフィールドのエースが五枚ある
5.マックス カーツの四枚のA
この中で今でもカード奇術のレパートリーにしているのは です。

もう一つ、最近になってこの「奇術研究17号」に想い入れを深めたのは・・(極個人的な事情ですが)・・この号に寄稿された17名のうち9名が、現在自分が所属するマジシャンズクラブ(TAMC)の会員であることが判ったからでした。7名の方は既に鬼籍に入っておられますが、二つの忘れ難い記事を書かれた方はクラブの現会長であり、「“カップと玉」の歴史”を書かれた方も、現会員であることを知って驚愕の汗が迸ル。
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by ishiken55 | 2015-06-26 18:03 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

「TAMC家族会 マジックの会」の風景から

先日の日曜日(6/14)は、『TAMC家族会 マジックの会』が市ヶ谷アルカディア(私学会館)で開催されました。昨年までは、例会を行っていた東京商工会議所内で開催していましたが、東商ビルが建替えのため、今年は内輪だけの会に衣替えして行われ、参加者は会員とその家族、併せて80名ほどでした。

前半はテーブルホッピング方式のクロースアップマジック、会食を挟んで、後半はサロンマジックが披露されました。自分はテーブルホッピングの方をやらせて頂き、パドルマジックとカードを演じました。テーブルホッピングは初体験・・4席での演技は少々きつかったですが、終了後のお酒は格別でした。

会食後のサロンマジックは、ワインやウイスキーを手にしながら、楽しく観させて貰いました。何しろ男だけのクラブですから・・多くの奥さまがステージに上がられ、華を添えられたのが良かったです。また、土屋さんの不思議な塗り絵手品や田澤さんの手練手品は、内輪だけで観るのは勿体ない気もしました。

もう一つ、この発表会に添えられたのが、阿部隆彦副会長のコレクション展示でした。この方の奇術古書や特殊マジックグッズ(?)は度々拝見していましたが、今回の品位のある食器等々の展示は、催しの気品を一段高くしていた感がありました。内輪の催しにつき、あまり多くを語れないのが残念です~028.gif

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by ishiken55 | 2015-06-17 17:55 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

摂政宮(後の昭和天皇)への阿部徳蔵氏奇術披露プログラム

今年の3月に『昭和天皇実録』の最初の配本があり、現在その第一と第二が多くの書店に平積みされています。出版社は東京書籍、定価は「1,980円+税」で、箱入りのハードカバー本としては格安です。配本は3月と9月に各2冊ずつ、全19冊は2019年に完結するそうです。とは云っても、自分は書店で立ち読みをしただけで、購入はしておりません。

私が所属する東京のマジッククラブ(TAMC)には、この『昭和天皇実録』の中心的編纂者である梶田明宏氏がおります。梶田さんは、東大の大学院に所属されていた時に昭和天皇が崩御され、その直後に宮内庁から『昭和天皇実録』の編纂者として請われて入庁。その後は書陵部にて一貫して『昭和天皇実録』の編纂をされて来られたそうです。

その梶田さんが、一昨日のクラブ例会(6/4)で、大変貴重な情報を私達に齎してくれました。この情報は、今年クラブ内の研究委員会の調査テーマとしている~「第2代会長を務めた阿部徳蔵氏の業績研究」に取って、新しい情報として多いに役立ちます。また、日本の奇術史研究者に取っても、重要な発掘資料になるのではないかと思っています。

阿部徳蔵氏は生涯で3回昭和天皇に奇術をお見せしたことは知られています。しかし3回目以外は何を演じたのかは分かっておりません。話が長くなりましたが・・
昭和天皇が摂政宮であった時の2回目の披露の時のことです。
[大正13年4月29日東宮仮御所(赤坂離宮)における阿部徳蔵の演技プログラム] が宮内庁文書館所蔵『式典録』に残されていたそうです。
第一部12演目 / 第二部7演目~合計2時間程の演技と推測されます。

梶田明宏氏のご許可を得ましたので、ここにプログラムの内容を掲載させて頂きます。このプログラムをご利用される折は、出典元が梶田明宏氏であることをご明示ください。

c0049409_18242554.jpg第一部
 1.ハンカチーフの行方
 2.カメレオン・ハンカチーフ
 3.紅と紫のハンカチーフ
 4.5枚のハンカチーフ
 5.シンブルの法
 6.ビリヤード・ボール
 7.銀貨の不思議
 8.レモンとカード
 9.風呂敷と玉子
10.帽子と賽
11.ステッキの飛行
12.筒抜け

第二部
 1.懐中の火焔
 2.インキと金魚
 3.カード6種
 4.宿泊するカード
 5.ストップ。カード
 6.愛のカード
 7.最後のカード
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by ishiken55 | 2015-06-06 18:35 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)