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奇術雑誌を“恋い焦れる”ノ記

訳あって…粛々と昔の奇術雑誌を半年以上に渡り調べています。
 「奇術研究」「不思議」「パス」「ザ・マジック」「Genii」
前の4誌は日本の雑誌で、現在では全て廃刊となっていますが、
後の1誌は米国の雑誌であり、前4誌より早く創刊されたのに、
現在に於いても、現役バリバリの八十才越え月刊雑誌なのです。

米国には「Genii」誌以外にも夫々特徴を有する奇術系雑誌が幾つかあるようです。現在の日本には、マジック趣味人の誰もが自由に入手出来る奇術雑誌はありません。「ザ・マジック」誌が休刊になってから、彼此八年近くになります。“マジック誌”に食指を伸ばしてくれる奇特な出版社が現れるのを待つだけでは、解決しないように思え、しからば・・・(この先は通行止め)

過去の奇術雑誌を調べていて思うのは…「不思議」や初期の「ザ・マジック」は、ベーシック・アイテムと云えるマジック演目について、しかるべき人物が、実に詳しい解説をされていて、その価値の大きさを実感しています。「不思議」はその対象演目が一巡した辺りで休刊になった感があります。“良い雑誌”でも、奇術の解説が中心だと長続きしない気がしました。

奇術雑誌は、解説・歴史・情報・知識・展望・文芸・商品~等がバランス良く組み込まれているのがよいのではと思う。夢想は、やがて夢現(ゆめうつつ)~???

調査した「不思議」と「ザ・マジック」の各一冊を参考に掲載。
  この二冊の共通点は「トライアンフ」の解説がされていること。
  左はダロー師の作品です。その人が他界された報道あり~合掌!
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by ishiken55 | 2017-02-27 09:25 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

「日本奇術協会創立80周年記念祝賀会」へ

一昨日はホテル椿山荘東京で開催の「日本奇術協会創立80周年記念祝賀会」へ。
日本奇術協会は昭和11年設立のプロ奇術師の組織で初代会長は松旭斎天洋師ナリ。
三つのイベント=8時間、現地への往復=4時間、昼食+マージン=1時間とすると、参加するための所要時間は合計13時間。この催しが公表された当初は、丸一日を寒い時期に費やすのはどうも…と思い、不参加を決め込んでいたのに、直前になって行きたくなり、締め切り日の二日前に参加の申し込みをしました。

<三つのイベント>
・最初は「FISMアジアステージ選考会」
コンテスタントは12名。顔ぶれを見ると三年毎に開催の欧州を中心としたFISM大会に再挑戦される人が2/3で、新チャレンジャーが少なく感じました。結果は古川令氏と片山幸宏氏が選出されました。共に技量は抜群な方なので、この先観客へのアピール度を更にアップされ、本選迄進まれることを期待しています。FISMには選考基準があるそうですが、個人的に楽しめた演者は~③ ボールと紙ヒコーキ風のモノを組合せた稲垣愛弓さん。④ 今回もゴルフをテーマにストーリー性に富むSEIRAさん。⑦ フラフープとメリケンハットを使い度肝を抜く衣装のTokyo Tomoさん。

・次は河合勝氏と長野栄俊氏による「日本奇術文化史セミナー」
始まる前、河合さんにご挨拶し、初めてお会いする長野氏を紹介して頂き名刺交換。思っていたよりもお若い方で、「私、マジックは全く出来ません」と云われたので、「河合先生に教えて頂いてください」とご返答。こう云う方には是非私が所属するマジッククラブへの入会をお薦めしたいのですが、お住まいが福井ではどうにも…。長野さんは県立図書館に勤めておられ、一般人には手に余る古文書や漢文をすらすら読まれる方だそうです。講演では英国人スコットの『妖術の開示/1584年』より古い奇術書『神仙戯術/1510年』が中国で発見された事が語られ、河合さんの奇術資料発掘への弛まぬ執念を感じました。

・最後のイベントは「祝賀会」
各種の表彰の後、円卓を囲んでの宴席に。和洋折衷のお料理は次から次に運ばれて来て、普段質素な食事を心が掛けている(?)身としては、その反動か、確りと自分の分を取り分け、美味しく戴きました。そして、その後はお目当てのガラショーに~。初めて生で観る峯村健二師の切れのある演技。おなじみマギー司郎師のトークマジックにはMr.マリック師も飛び入りでご登場。ラストは艶やかなASAMIさんをアシスタントに島田晴夫師による迫力の鳩出しのフル手順。日本を代表するプロマジシャンの演技を堪能しました。日本奇術協会の益々のご発展を祈念し最後は入魂の三本締め。

蛇足ですが、椿山荘は自分が初めてイベントに呼ばれ、アトラクションでマジックを演じた場所。それは昭和43年十代最後の春。演目は「パン時計」と「9本リング」でした。立食のパーティーで演技が終わった後「好きに食べて飲んで下さい」と云われ、この時も料理と〇〇をたらふく…半世紀経った今も性根が変っていない?!
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by ishiken55 | 2017-02-14 18:01 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

この“おうち”が12年を通り抜けて

一昨日“ちいさいマジックのおうち”は12年を通り抜け、13年目に突入しました。

干支を一周した訳ですが、もう一周する気持ちはあっても…体力(命)が続くのか、また変革が早いITの世の中で、このブログと云うシステムがこの先12年続くとは思えません。なお、前回の記事を書こうとしたら、従来使っていた書込み方式が削除されていて、2年程前から導入されていた新方式のみとなっていました。


ですから、前回の記事から以前と違って何か変~?と思われた方は、このおうちに度々足を運んで頂いている訪問客と確信出来ます。全体には迅速に記事がアップ出来ることを目的にしているのでしょうが、文字の大きさが思うように変えられず、写真も小細工が出来ません。所詮私の不慣れが原因なのかも知れませんので、追々見やすい記事となるよう努めて行こうとは思っています。

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先週の木曜日に東京のマジッククラブの例会に出席した折、会員発表の中でSさんが漢字を使った文字当て手品を披露されました。類似の作品が柴田直光氏の著書「奇術種あかし」解説されていたことを思い出し、確認をしたら最終ページに載っていました。五番目の文字は臼ではなく斗となっている以外は同じでした。漢字文化をうまく使っているのが良いところですね。その文章を下記に引用させて頂きます。


【蘇武牧羊】
これは漢字の当て物である。中国の古い奇術の本“中外戯法図説”にある。8枚の手頃の札を用意し、これに平、求、王、元、斗、非、半、米と漢字を書き入れる。


興味を覚えた方は手持ちの本でご確認ください。本の無い方はネットで蘇武牧羊を検索すると、本より丁寧な解説で改良された奇術研究家の優品に辿り着けます。

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私の所に今三冊の「奇術種あかし」があります。(左の二冊は預り品)
左から~昭和26年の初版、昭和30年の再販、昭和40年の9版。
発行は14年の差があるものの、何れも定価は180円です!!


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by ishiken55 | 2017-02-05 16:50 | モノローグ | Trackback | Comments(0)