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梅雨入り時の「マジック事」三題

これと云ってマジックの大きな話題がありませんので身近な話題を三つ。

新聞記事を書くため、昨年9月から阿部徳蔵関連の資料を座右に置いていましたが、その必要性がなくなったので、中身を確認し元の居場所に戻しました。公表すべき資料はまだ多くありますが、己が理解出来ない自筆文だらけ…。
 「頂いて 受くべき菓子を 手妻にし」~??
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数年前TAMCを退会された方から先人が著した本をお預かりした。大方は自分でも所有している本ながら、その中に二冊の坂本種芳氏著「奇術の世界」有り。私のは昭和18年11月発行の初版。片や昭和19年4月発行の再販と昭和31年4月発行の新装版。再販の奥付に「再販発行(五〇〇〇部)」と記されているのを見てビックリ。新聞記事の最終回に「奇術の世界」が“戦時下に三〇〇〇部は驚きの部数だ”と記すも…。
 敗戦へ向かう中、その続きがあったとは~!!
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更に、そのマジック書の中には、青園謙三郎氏著「松旭斎天一の生涯」と題する本があり、某日に一気読み。感想を書こうと関連の冊子を調べていたら、何と自身で7年前に入手していたことが判明。その時の感想も本ブログにありき…。
 認知症ではなく、老人性健忘症と思いたし~!?
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《番外》
一昨日共同通信社の記者さんから、マジックコラムの記事が、「秋田さきがけ」の新聞紙面に6月11日(日曜)から連載が始まったことを知らせて頂きました。秋田魁新報社は昨年末から始まったデジタル版掲載の一社でもありましたが、半年後に紙面掲載が始まったことは驚きでした。第1回をpdfデータで入手しましたが、殆どの新聞記事が縦長なのに本記事は横長で、写真も大きく好印象。
 さきがけの漢字、新党魁で知った日は今や昔~?!
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# by ishiken55 | 2023-06-24 15:39 | マジック エッセイ | Trackback | Comments(0)

『TAMC第18回家族会マジック発表会』への出演記

5月28日(日)、「アルカディア市ヶ谷」で開催の『TAMC第18回家族会マジック発表会』に出演しました。アマチュアでも、多くの場に出演されている方々が居る中で、当方は年に1,2回の実演機会につき、演じる前は緊張します。それでも予定の手順を大きな失敗はなく演じ終え、ほっとしました。

自分が演じたのは「WステッキとWリング」と題し、50年前に大部分の構成部品を釣り道具から作った“チャイニーズステッキ”と、手芸店で購入した“リングとロープ”の組み合せ。前半のWは特に目新しい手順はありませんでしたが、後半のWは最後の二つのアクトが今回初めて取り入れたやり方でした。

全部で四つの部屋に分かれ、同時進行するクロースアップ系のサロン発表会につき、ご来場のお客さまは義理のしがらみから部屋を選ばれているようです。私が出演した「吉野」の部屋の司会者は牧原俊幸氏、ご存じ本職のアナウンサーさん。私の紹介も過分な言葉でご紹介をして頂き、やる気!~倍増?

「吉野」では、私が入場券をお配りした三名の方が演者の手伝いをするお客さまに指名されたようです。何れも舞台なれされているお方につき、演者の演技を引き立てておられたのでは~。今年の出演者は34名でした。コロナ禍の前よりは出演者が少なかった感じですが、お客さまに楽しんで頂けたかと…。

写真は、プログラム /「吉野」の案内 /私の演技 /牧原氏の見事な「お椀と玉」
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# by ishiken55 | 2023-06-02 11:52 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

氣賀康夫氏の新刊書『カードマジック・宝石箱』の出版を祝う

このところ…結構忙しくて、記事を書くゆとりが無く、5月20日(土)に開催された「氣賀康夫氏の新刊書『カードマジック・宝石箱』ご上梓を祝う会」に参加した事を書きそびれておりました。氣賀さんに取って8冊目の本となりますが、5冊は保有しているものの、最初の3冊は目を通したことはあっても、手持ちが無い状態で、ある役目を仰せつかっている身として、そろそろ、その3冊を持っている方にお願いして、お借りせねばならないと思った次第です。

今回の新刊書は泉文堂からの発行で、カードマジックの技法から氣賀さんが考案された作品が満載されているのは勿論ですが、途中氣賀さんが親交を持たれた米国の著名な奇術家との写真や交流談が宝石の如く散りばめられています。また、解説のイラストはご自身で書かれていて、小野坂東氏やカズ・カタヤマ氏などの洗練されたプロの書き手の図と異なり、素朴でありながら、味わいのある図にも惹き付けられます。興味を持たれた方は、お買い求め下さい。

この会が行われた神保町駅までの行き帰りに、文庫本の『谷崎潤一郎随筆集』を読んでいたところ、「私の見た大阪及び大阪人」の中で、歌舞伎役者の菊五郎・宗十郎・幸四郎・吉右衛門・猿之助・左団次・羽左衛門などに対し、大阪人好みについて触れていました。(注6)には猿之助の父故段四郎についても記載。昭和七年の作品なので、90年以上前に書かれた文章です。今世間を賑わせている猿之助騒動。歌舞伎界では新興の澤瀉屋、更なる新道に進むのか…。

写真は上から・・・
 *「祝う会」が開催された神保町駅付近の中華料理店
 *氣賀さんがご挨拶しているところ(サイズは極小に)
 *新刊書『カードマジック・宝石箱』(帯を外し撮影)/ 《定価;2,800円+税》

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# by ishiken55 | 2023-05-27 18:33 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

国立演芸場で「ザ・マジック~感謝をこめて~」を観賞

5月6日に国立演芸場で開催の“大演芸まつり”の一つ「ザ・マジック~感謝をこめて~」を観に行きました。行こう思った切っ掛けは、TSUKASAさんが出演されるとの事でご案内を頂戴したのと、国立演芸場が建替え(7年後に完成予定とか)により今回が最後の公演なのも足を向かせ理由でもあります。

演芸場=寄席は日本の伝統芸を演じる舞台。履物無しで舞台に上がる芸人さんは、ロビーに置かれていた冊子「Yose」によると、落語・講談・浪曲・奇術・太神楽曲芸・漫才・物まね・曲独楽・音曲・寄席囃子。漫談や紙切りも入れてよいのでは~。7年後の再建時に新しい舞台で奇術が観られたら幸せ也。

出演者は前半・後半各四名(組)。印象に残った演技は、MiiNAさんの溌剌とした「和傘出し」は気持ちが良く、上口龍生さんの「胡蝶の舞」は地味目ながらも手妻の良さを再認識。今回チテットを手配して頂いたTSUKASAさんは丁度一年振りの拝見となりましたが、コインの演技に見応えがありました。
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# by ishiken55 | 2023-05-09 16:09 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)

冥途への土産話…??

昨日、昼食を済ませ後片付けをしていた折、突然左膝がガクガクとして激痛が走る。立っていられなくなり、暫く椅子に座って膝の状況を確かめていたが、どうやら捻挫のように思われた。両膝は昨年変形性関節症で悩まされ、ヒアルロン酸の注射により痛みが治まった経過があり、完全に全快した訳ではなく、膝が弱っている状況につき、今回の激痛もその余震の様なモノだと思う。取敢えず手持ちのシップ薬を貼ったり、炎症緩和のゲル薬を塗ったりして様子を見ている。

今日は、所属マジッククラブの研修会に参加する予定であったが、通常に歩ける状態ではないので、已む無く家に引き籠っている。雨降りでもあり、共同通信社さんから送って貰った新聞記事の紙面やコピーを整理した。そして、私の記事を掲載してくれた地方新聞の発行部数をネットで調べたりしてみた。判ったのは、各地方新聞社は経営に苦労している事。そして、以前は朝と夕に発行していた新聞社の多くが、朝刊より発行部数の少ない夕刊を廃刊している状況である事。

記事を掲載した8社の内、4社は10~20万部の発行で朝刊のみ。他の4社は40万程の朝刊発行で夕刊はその1~3割程。記事を掲載してくれた3社は夕刊への掲載で、朝刊に掲載してくれたのは京都新聞のみ。多くの新聞社がネットワークの共同通信社発信の記事を使い、紙面を補完しているように思える中で、他社の紙面に比べ、必ず写真を三枚使い、広いスペースを割いた記事を朝刊の文化欄に掲載しているのが京都新聞である。筆者の顔写真を排し、隔週の掲載もアッパレ。

発行部数を公表していない新聞もあり、私なりに記事の掲載部数を調べたら、凡そ120万部(十回分では千二百万回)。一つの新聞を平均して二人が読まれるとすると人口の2%に読まれた事になる。私が編集を担当した「高木重朗氏の業績研究」は300部、人気の執筆者によるマジック書も1万部売れればヒット作だと思う。だた、問題なのは現在少々下火のマジックに対し、一般の方々に興味を持って貰う足掛かりになるかどうか(一人の市井のマジック愛好者の独り言)。

今年になってからは「マジックコラム記事」に関することばかりで恐縮ですが、一生に一度の体験につき、冥途への土産話と思ってください。写真は、一番シンプルな埼玉新聞の第8回と一番編集が丁寧な京都新聞の第4回です。
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# by ishiken55 | 2023-04-15 14:38 | マジック ニュース | Trackback | Comments(0)