5月25日(日)にTAMC(東京アマチュア・マジシャンズ・クラブ)のテーブルマジックとサロンマジックを中心とした『第11回家族会マジック発表会』が開催されました。会場は例会の場所・東京商工会議所の4階で、午後2時から4時迄の2時間、4室に分かれて行われました。東商ビルは来年から改修工事が始まるため、この場所で開催するのは最後になります。
2週間前のリハーサル時に、自分の出演する部屋は大会議室と聴いていましたが、会場に到着しプログラムを見たら、同室演者12名の中で最初の出番になっていました。大会議室で演じるのは今回が初めて・・客席が横に広いのは承知していたものの、開演前に部屋のフロアーより十数センチ高い演台に立ってみると、あまりの横長に唖然としてしまいました。 自分の演じるのは「紅白 たまあそび」と題したボール、“タネ玉”を使わないので~客席の両側に座られたお客さんには不思議に見えないかも知れないけど、見る方の夢を根本から削ぐ事にはならないだろう~と開き直って演じました。若干のトークを交えつつ、丸いボール7個以外は特別の道具や置き場を用いない自己満足型の小ステージは無事に終了しました。 演技後、前半は大会議室を見て、後半は401号室で外部の方はこの機会しか見る事が出来ない氣賀康夫氏のマイザーズ・ミラクル&ペーパー・ボール「トランプとナプキン」、頭を捻っても種が皆目分からない土屋理義氏の「3冊の文庫本」、リズミカルな上村力彦氏の広告紙を使った「ダンス・チラシ部」~等々を見ました。マジックは演じるより見る方が楽しいです。 #
by ishiken55
| 2014-05-28 14:23
| マジック ニュース
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先週の日曜日(5/11)、夜8時からのNHK・Eテレ再放送番組「日曜美術館」で、『世界を驚かせた北斎漫画』を見ました。翌日は早朝から隣国へ出張でしたので、その番組を見て直ぐに就寝。翌日、成田空港の北ウイングからの出国審査後、搭乗まで1時間ほどの時間があるので、出発ロビー内のお土産店や書店で時間を費やすことにしました。
毎度立ち寄る「改造社書店」に行こうとしたら、店の直前に「葛飾北斎」の絵画が両サイドに掲示されていることに気付きました。人って興味がないと、もの事が目に入らない生物であることを改めて思い知りました。葛飾北斎って、江戸時代の画家~歌川広重、東洲斎写楽と比べると、そのグロテスクな絵に、嫌悪感さえ持っていましたが、今は一番気になる浮世絵師になってしまっています。 書店に入り北斎関連の書籍を探すも~目ぼしい本は無く、改めて東京の書店で探してみようと思いました。次に書店で目に入った商品は、「シルエット トランプ」です。手品に使うには実用的ではありませんが、1枚毎に47都道府県の地形が書かれています。♠9の自分の住む県は分かりましたが、同じ関東の♠10,♠Jはどこの県か分かりません。これでは常識に欠けると、小型のトランプを携えてレジへ直行! その夜隣国のホテルで全てのカードをチェックしたら、県名が分かったのは23枚、分からなかったのは24枚でした。トランプはジョーカーを含め最少でも53の枚数があります。「残りの6枚は何が印刷されているの?」との疑問を持たれることでしょう。そう思われる方は「シルエット トランプ」を是非お買い求めください。空港の出発ロビー内では消費税が掛からないのでワンコインで手に入ります。 #
by ishiken55
| 2014-05-21 17:46
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GWも昨日で終わりました。とは云っても、休日も平日も殆ど区別がない生活ですし、特に日本独自の祭日は仕事上休み感覚がありません。体調がやっと平常に近づいて来ましたが、思えば隣国から帰ってからの10日間で、出掛けたのは5月4日(日曜日)に北とぴあ つつじホールで開催された「第2回東京マジカル倶楽部発表会」を観に行っただけでした。
東京マジカル倶楽部ってどんな会なの?~と興味はあったものの、行く気になったのは当日、MCを担当のTSUKASAさんがWiSの特別出演についてコメントされていたのが引き金でした。昨年多くの方から観賞を薦められたイリュージョンがメインのWiSの公演ですが、先の予定が立たず予約ができる状況ではありませんでした。今回短い時間ながら、スピーディで艶やかなアクトが観られてハッピーでした。 受付をされていた方に会の活動をお聴きしたら、月一回幸条スガヤさんかサオリさんが東金から出向いて講師をされているとの事。会費もリーズナブルですし、中年になってからステージマジックを始めたいと思う人には魅力のある会と思いました。ただ・・幸条さん&サオリさんやWiSさんと比べると、技量や表現やテンポの違いが歴然で、趣味の演者がプロと同じ舞台で演じることの善し悪しを考えてしまいました。 #
by ishiken55
| 2014-05-07 21:12
| マジック ニュース
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巷ではゴールデンウイークの時期ですが、月曜日の朝から体調が優れず医者通い。診断ではただの風邪ということで、5種類の薬を処方して貰って静養中です。このひと月・・膝の怪我、別荘への移住、急に忙しくなった仕事、近親者の他界、そして隣国への出張などがあり、心身の酷使が原因ではないかと、ひとりでガッテンしています。そんな訳で暫く空いてしまった“おうちの記事”、簡潔に4つ目の「素ボールレクチャー」を掲載することにします。
≪現象≫ 右手の人差指 中指 薬指に持つ赤と白のボールが、左手を上から下に通り抜ける間に上下の色が変わり、下から上に通り抜けると元の色の並びに戻っている。 ≪動作≫ ① 右手のボールの色が、上が赤で下が白であることを左手の指で示す。[写真 左] ② 右手の下側に、左手を掌の指を閉じた形で構える。[写真 中] ③ 右手を左手の裏から下すと、上が白で下が赤のボールに変わる。[写真 右] ※この時、密かに右手が左手に隠れた位置で赤と白のボールを入れ替える。 (詳しいやり方は説明しませんが、“色変わり”の手法と云えばお分かりかと~) ④ 右手を素早く左手の裏から上げると、ボールの色が元に戻っている。[写真 中] ※この時も、③と同様のアクトを密かに行なう。 <注意点> ・上下の色の変化を客に認識して貰うため、動作の始めと終りは動きを確り静止。 ・秘密のアクトは、右手が左手に隠れた瞬間に素早く行うのが重要。又、秘密の動作が見えないようにするため、ボールの入替え時は右手を若干縦にした方がよい。 #
by ishiken55
| 2014-05-02 18:15
| ボールレクチャー
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今回は、先月散歩の折に立ち寄った地元の書店で見つけ買い求めたマジカル系の文庫本2冊と、この一年間散歩の折に読み続けて来た作家の文庫本を取り上げます。
■ 新潮文庫 『江戸川乱歩傑作選』 乱歩氏は探偵小説の草分け的存在ですが、この本に収録された作品は大正末に発表された代表的な短編で、多くの作品に手品が絡んでいるのが特徴です。最初の作品「2銭銅貨」は正に手品が主役の構成になっていますし、他の作品も同様にその要素を含んでいて、当時としては高いレベルの手品の知識を持たれていたことを伺わせます。この文庫は昭和35年初版、購入したのは99版でした。乱歩先生は何処まで彷徨い歩いて行くのでしょうか。 ■ 新潮文庫・泡坂妻夫作 『生者と死者』 復刊本 この文庫の初版は20年前だそうです。久しく品切れになっていたようですが、先月20版として復活しました。この本は通常の文庫と異なる創りになっているので、製造元の苦労が偲ばれます。それにしても泡坂さん(厚川昌夫氏)はとんでもない本を考えたものです。文庫本のページを切り開くなんて、若い頃(?)に男性雑誌の綴込みページを切り開いた時のワクワク感を思い出してしまいました。話の二重構造にマジカル性が強く込められた作品です。 ■ 文春文庫・藤沢周平作 『帰省』 他 この一年間、散歩の合間に40冊の藤沢周平氏の文庫を読んで来ました。しかし来週から生活が変わるため、読み納めです。最後の一冊として今エッセイ集の『帰省』を読んでいます。その中にカール・プッセ作「山のあなた」(上田敏訳詩集『海潮音』より)を取り上げた文章が載っていて、自分も子供の頃に藤沢さんと同じ思いを抱いていたように感じました。そしてその思いは、政府公認の前期高齢者になった今も続いている気がしています。 #
by ishiken55
| 2014-04-06 17:52
| 文芸 エッセイ
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