先週の土曜日(12/21)に、池袋駅前の豊島公会堂へ関東大学奇術連盟主催の「秋の連盟発表会2013」を観に行きました。感想は直ぐ書くと云うのが鉄則なのですが、個人的な事情で、ショーを観てから既に三日が過ぎてしまいました。印象が薄らいでしまったので、簡潔に感じたことを書いておくことにします。
① 多くの演目で照明が暗いと感じました。演者の良いActが引き立たず残念でした。 ② スライハンド系の演目は技量の高さを感じましたが、表現が画一的なイメージも。 ③ 個人的に印象に残った演技は、1部のイントロからの3演目でした。 ・アラカルト(フェロー/女性);演技内容は残っていないものの、動きが気持ち良く楽しかった。 ・フリーキィボディイリュージョン(千葉/男性);種が分かっていても、手の動きが面白かった。 ・ペイント(東大/男性);矢印を使った演技は、オリジナリティーがあり、不思議さも矢筈充分。 #
by ishiken55
| 2013-12-24 21:35
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先月の末日、新宿駅西口近くのレンタル室でマジッククラブの部会があり、その席で奇術研究家として私が一番尊敬する氣賀康夫氏から、ご本人の署名入り著書を頂戴しました。本のタイトルは「電卓に強くなる」。講談社のブルーバックスで初版は36年前の1977年となっています。残念ながらこの本は現在絶版のようで、古書での購入しか出来ないようです。
この書籍が出版された頃は、高価ながら既に関数電卓が普及していたと思います。しかし・・この本には四則演算と√のキーだけで、三角関数を始め金融界や工学系で使用する関数計算が行える式が満載されています。携帯にはシンプルな電卓が付属していますので、式をメモしておけば、関数電卓が無いときに、これらの式を利用することは可能でしょう。 この本のもう一つの楽しさは、随所に~「ひとくちメモ」と称する計算機関連の歴史や逸話が書かれた囲み文章と、1ページ分を割いたマジック絡みのコラムがあることです。氣賀さんは大手生命保険会社の常務を歴任された方ですが、趣味のマジックや囲碁は半端なレベルないのは存じていても、電卓のソフトまで開発されていたことは知りませんでした。 氣賀さんは長身でスリムな英国風紳士。この方と話をさせて頂いていると、社会人としても、マジック愛好家としても、自分自身がまだまだ未熟な若造に思えてしまいます。幾つになっても、色々な意味で師と仰ぐ存在の人が居ることは、とても有難いことです。この本の演算式を用いて、興味を持ったアイテムを計算をしてみました。その中の二つほどをご紹介します。 ① [平均余命]=x(年齢)× .94-72 自分の歳を代入したら余命はなんと10.9才!(但し1977年の平均寿命がベース) ② [振り子の周期]=ℓ÷9.8=√×2×355÷113(本公式の基礎式はT=2π√ℓ/9.8) 自分が演じる「リングとロープ」のブランコ長さ ℓ=ロープ長/2+リング径≒1m 周期を計算したら2.0秒~実際に往復する時間を計ると、正に2秒丁度でした。 #
by ishiken55
| 2013-12-12 22:18
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11月19日の火曜日、県南で地域情報紙を25万部発行している会社のカルチャー教室で「マジック講座」の講師を務めて来ました。講座の参加者は当初考えていた1/3ほど~当方これが本業でありませんので、それ自体は問題ないのですが、浅草橋まで行って仕入れたロープなどの教材が1/4の量で足りてしまい、モノによっては“倍返し”ではなく“倍渡し”の出血大サービス。参加された方は皆さん満足されて帰られたことと思います。
過去に3回マジック教室の講師をしていますが、仕事をリタイアし、マジック三昧の暮らしをしていた時のことで、仕事に引き戻されてから、こう云う事をやるのは初めてでした。依頼を受けてから初めてお会いした担当者のTさんは感じの良い女性、講座が始まる前に少し話をしたら…この教室は今年4月に開校、ウイークデー開催と云うこともあり、参加者の広がりはこれからのようです。自社ビル4階全体が教室に充てられ、好環境のカルチャー教室なので、今後の発展を期待しましょう。 今回は以前の経験から、教える演目はあまり多くない方がよいと思い、「数の足し算」「下剋上の輪」「ロープの結び目」「カゴメカゴメ」「新聞紙のツリー」の5つに絞り、シンプルな図入り解説書を作りました。どれも古い作品ですが、市販の道具にはない良さがあると自分では思っています。東京は別格としても、関東~1都6県の中で一番マジックに疎遠なイバラキの畑に、一つまみの麦の種を蒔いたことへの満足感に浸りつつ、カルチャー教室を後にしました。 #
by ishiken55
| 2013-11-24 17:07
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先日の日曜日(11/10)、TAMC(東京アマチュア・マジシャンズ・クラブ)の創立80周年記念『第68回マジック発表会』がニッショーホールで開催されました。2部構成で20分の休憩を挟み3時間10分のマジックショー。私の出番は後半の2番手~4分間の演技でしたが、3年ぶりの大舞台なので出演前は少し緊張しました。その反面終わった後の清々しい気分は何とも良いものです。
会員の出演者は30名程、プログラムを見て数えたら私は若い方から8番目でした。米寿越のお二人の共演、88歳の多湖輝先生の気合いが入ったお土産マジックの解説等々~この会の中に居ると自分はまだ高齢者と言うには程遠く思えて来ます。出演者のお一人サッカーの川渕三郎さんとも二言三言~言葉を交しましたが、体からオーラのようなものが出ているのを感じました。 今回の私の演目は「青春の戯れ」と題し“リング&ロープ”でした。5年前に同ステージで演じていて手順はその時とそれ程変わっていませんが、細かなアクションに手を加えました。 ① 音楽が始まり下手から登場/白いリングを取出しリングが自ら動く遊びのアクト/ 赤いロープを取出しメガネ風?の二つの輪を作る遊びのアクト~ここ迄が1分。 ② 前半の3つの差込と抜出しが~1分半 /後半の3つの差込と抜出しが~1分半。 合計4分の演技ですが、演技と音楽の終りが一致したのが気持ち良かったです。 出演者の演技は、リハーサルや本番中にモニターと最後尾の席で観ていますが、全てを観賞してはおりません。そんな中で感じた事や印象に残った演技について少し触れておくことにします。 全体を通して今後の課題と感じたことは・・・ □ お客さんの年齢層から、ショーの時間を30分ほど短くした方が良いと思った事。 □ 16演目中10の演目がお喋り系マジックでしたので、少々多すぎる感じがした事。 印象に残った演技を出演順に3つ上げると・・・ ■ 児玉武雄さんの「動くアクセサリー」(タバコ) スライハンド系の唯一であり、大舞台の難しさに挑戦した見応えある演技でした。 ■ 土屋理義さんの「動物たちの芸くらべ」(新作落語手品) 名人芸と言っても過言ではない創作落語、語りの中に"手品の素"を織込んだ至芸。 ■ 内田春樹さんの「宇治の釣り」(狂言風マジック) 本格的な狂言仕立てでオリジナリティーがあり、可憐な女性も絡み心に残る演技。 ※その他、阿部徳蔵氏の名作「あっちの僕」の再演は思わず笑いを誘う面白さがありましたし、恒例となった白鳥さんの大イリュ―ジョンや都築さんの豪華な和妻も見栄えがして、観客は満足されたことと思います。 #
by ishiken55
| 2013-11-13 21:36
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文化の日(11/3)の午後、母校の文化祭へ行き後輩達のマジックを観て来ました。母校と言っても校名が変っていますが、奇術部の略称は創設時のKMCの儘使ってくれています。マジックショーは特設の小さなステージを使い8演目で約50分。二日目の演者は別の部員が出演するそうで、総勢で4,5人の部員が1つのステージに複数回出演していた創部時とは隔世の感があります。印象に残った演技は・・・
■ パラソル;表情和やか、手順もアッと思わせる箇所があり~楽しい演技でした。 ■ ゾンビ ;照明を落すことなく、明るい中で演じていたのが~とても良かった。 ■ 四つ玉 ;面白い伎を取入れてて興味を覚えたし~センスの良さも感じました。 その後別の部屋でクロースアップマジックをやっていたので少し見ました。最初に見た部員のカードマジックは、私が学生時に題を付けたカードマジックを演じていて・・驚きました。 「それ何という作品?」と聞いたら、「エジプトの××です」との返答。××のところが変わっていて・・またビックリ。今は一学年の総学生数が当時よりも更に少なく160名ほど、その環境の中で~よくぞ半世紀も継続して来れたと~それ自体がマジックです。 <補足> 学校名を記載していませんが、このおうちの二月の記事に書いています。知りたい方はそちら迄。 #
by ishiken55
| 2013-11-06 21:15
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